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私のイヤホン経歴を振り返る

経歴:まとめ

  • ヘッドホン

    • 2005年:オーディオ・テクニカ ATH-CM7Ti

    • 2005年:RP-HJE70

    • 2008年:Victor HP-FX500

    • 2010年:Victor HP-FX700

    • 2011年:SONY MDR-EX800ST

    • 2014年:Victor HP-FX1100

    • 2025年:SONY MDR-EX800ST

型番すら思い出せない子達

イヤホンには幾つか思い出が有る。高校時代に、姉がMP3プレイヤーを買った。そしてそのお古を譲ってもらったことから私のイヤホンライフは始まったと言えるだろうか。時は2002年、出たばかりのiPodを姉が買い、お古としてRio 600を譲り受けたのだ。

Rio 600。iPodが出る前のMp3プレイヤーの名機

学ランの袖にこっそりイヤホンを通して、授業中に聴いていたりした。その時のイヤホンは何を使っていたかすら覚えていない。一緒に多分Sony製だと思うが、耳に乗せるタイプのミニヘッドホンも譲ってもらっていた。

その後、Sony CLIEを購入し、それで音楽を聴いていた。付属のSONY製のイヤホンは、ハウジングを守るカバーが金属で、パチパチと耳に静電気を送ってきてとても痛かったのを覚えている。

iPodとヘッドホンブーム

大学に入り、iPodデビューをした。丁度その頃、私に空前のヘッドホンブームが訪れる。詳しくは以下の記事を見て欲しい。

使っていたヘッドホンはオーディオ・テクニカ製のATH-W1000。iPodに繋いでみたが、ケーブルは長くて邪魔だし、そもそも6.3mmプラグがひたすら邪魔でこれで外出などには当然ならなかった。また、高級イヤホンという分野がなく、せいぜいEtymotic ResearchのER4シリーズくらいで、せいぜい高くても1.5万円くらいだった。そこで購入したのが、同じオーディオテクニカ製のハイエンドイヤホンであった、ATH-CM7Tiである。

ATH-CM7Ti。当時はカナル型ではなく、オープン型のこんなイヤホンがメインだった。

チタンハウジングで、しっかりとした作り、解像度も有るとそれなりの評価だったが…正直キツかった。低音はスカスカで音楽を聴いていて楽しくない。iPod接続の為、歪みが乗っていたのか、かなり音は硬い。何より前述の静電気で耳が痛い、関西の乾燥した冬でコレを付けて居るととにかく耳に激痛が走った。イヤーピースのゴムもすぐに壊れ、鋭いチタンのエッジも耳を切りつけ電気とカミソリの二重苦…あまり良い思い出はない。買ったは良いが、iPod付属イヤホンに戻ってしまったりもした。

カナル型の走り、メタパナ

当時、まだカナル型イヤホンはそこまで一般的ではなかった。ER4シリーズか、ShureのE2cくらいしか無い。2000年初期はそんな時代だった。そのちょうど切り替わりタイミングが2005年頃だっただろうか。国内メーカーが徐々にカナル型イヤホンを作り出してきた。その中で一際ヘッドホンコミュニティで評価が高かったのがメタルのパナソニックのイヤホン、通称メタパナことRP-HJE70である。実売は1万円弱、9000円程度だっただろうか。


メタパナ。結構良い音がした。

しっかりとイヤピースを耳の奥に差し込むことで、イヤホンでは圧倒的に不足していた低音がしっかり響いた。とにかくこれは革命的で、この子が3年位は私のイヤホンのお供だった。CM7Tiと比べると、やや解像度は低いかもしれないが、豊富な低音とそれなりの解像感でとにかく聴いていて楽しかったのだ。ハイエンドの世界ではドンシャリ()と笑われる典型的な低音と高音が強調された機種だ。だが、それこそハーマンターゲットカーブってドンシャリじゃないかと、今では当時の私の耳は正しかったのだと納得している。

木のイヤホンの出会いと、市場の高級化

さて、気に入ってメタパナを使っていたのだが、iPodブームとともに、イヤホン市場は一気に加熱、ドンドン高級化していくのであった。2008年頃、当時Victor HP-DX1000という木のヘッドホンを愛用していた私に、同じくVictorから出てきたHP-FX500という木のイヤホンが発売されたとの情報が入ってくる。とりあえず買ったが、コレが結構良い音であった。中音域がいい具合に強調されており、ピアノジャズを聴くとイヤホンにしては良い音がしたのだ。


何だかんだ、ハイエンドを追っかけ続けた。木のシリーズ

そして、2010年にはその後継機のFX700にまで手を出すことになる。しかし不運にも、FX500とFX700は、どこかに置き忘れてきたのか紛失してしまうという事件が起きる…

初期BA型への絶望感と、運命的な出会い

FX700を失った私は、次のイヤホンを買いにヨドバシカメラに視聴をしにいった。時は2011年、丁度その頃特許の問題が解消し、国内大手メーカーがBA型イヤホンの製造を始めた。BA型の登場により、イヤホンのハイエンドは5万、10万といった価格へ跳ね上がっていた。

5万円のBA型のイヤホンを聴いた私の感想は…正直違和感の塊だった。確かに音は綺麗だ。しかし、音に実態が無いような、異様な違和感を感じたのである。当時はマルチBAの設計ノウハウがなく、とりあえず多段にしましたみたいなものも多かった様だ。今ほど音導管などのハウジングを緻密に設計して3Dプリンタでレジンで固めて作るみたいな手法が確立されていない時代である。はっきり言って違和感の塊であった。

そこで聴いて評価が高かったのが、MDR-EX1000というSONYのダイナミック型のハイエンドである。BA型と比べると実態の有る音、しっかりと耳に響く低音、コレだ!と思った。

10年の時を経て、また私のところに戻ってくる、愛機

しかし、ふと横を見ると、MDR-EX800STというモニタリング用のイヤホンが実質半額で売っているではないか。しかもハウジングの差だけでドライバは殆ど同じらしい。

試しに聴いてみると…私には大きな違いが分からなかった。寧ろ、やや高音が強調されて耳に刺さるEX1000よりEX800STの方が音が自然に感じられたのだ。「コッチで良くないか?」と、私はMDR-EX800STを手にとってレジに向かっていた。

何故かイヤホンと縁のない私

MDR-EX800STは私の通勤のお供として、割と長く寄り添うことになる。が、何かのきっかけで、ボキッとケーブルの付け根が折れてしまい、片側のハウジングが駄目になってしまったのだ。多分妻が原因だった様に思える。

で、次に買ったのが再度木のイヤホンに戻ってきた。Victor HP-FX1100。パワフルなドンシャリイヤホンだったが、すこし低音が中音域をマスクするような感覚があった。確かに濃密な音であり、凄い良い音だった。

が、丁度この頃第一子が生まれ、また、私も地元への移住を決め、イヤホンそのものを使う機会が少なくなっていき…気がつくと押入れに挟まれてこちらも根本が折れてしまったのだ。

そして…それから約10年、私はイヤホンなしの生活になった。外出は車がメインで、わざわざイヤホンを買うメリットがなかったからだ。

そして戻ってきたのは、MDR-EX800ST

2025年、血糖値が高くなりダイエットの必要性が出てきた。ウォーキングの際に音楽を聴くためにイヤホンを買うこととしたのだ。イヤホンから離れた10年の間に業界は様変わりしていた。高級イヤホンは中華メーカーの独壇場、国内メーカーはじめ大手は完全ワイヤレスイヤホンに力を注ぎ、売り場には有線イヤホンなどほとんど売られておらず、みんな無線になっていた。

無線イヤホン、たしかに悪くない、悪くないのだがやっぱり音が悪い、そう感じた。純粋なポテンシャルが全く無い。SONYのハイエンドのWF-1000xm4を試しに聴くことが出来たが、低音の下まで出ていない感じや、EQをなんぼイジってもどうしても抜けない籠もり感…で、色々調べていくうちに、今でもEX800STはDD型の最前線であることが分かった。更に丁度値上げが発表されたタイミングで、しかもリセールバリューも高く、1万〜1.8万くらいで取引されている。そんな中、サウンドハウスが2.1万円でEX800STを売っていた。即ポチった。

なんだかんだで、MDR-EX800STは安定である。超絶フラットで音は正直おとなしいが、低音と2kHz以降をやや盛り上げる設定をすることで、グッと聴きやすい音になる。素性が良いのでスマホアプリの簡易EQでも音が破綻しづらく調整が楽なのである。

ただ、この子はインピーダンスが16Ωで、感度も恐ろしく高く、簡単にホワイトノイズを拾う。そこだけが不満である。

因みに、イヤホン向けのDACとかDAPへのこだわりは一切なく、iPod->スマホという進化を順当にたどっている。

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