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新クラスでの行き渋り|特別教室へつながるまで(前編)

春から中学二年生になった長女。

学校への行き渋りが始まったのは、一年生の夏頃だった。

とはいえ、その頃はまだ、
月に数回あるかないかという程度で済んでいた。

それは、小学校の担任の先生が気を回してくださり、
一番仲の良い友達と同じクラスにしてもらえたからだと思う。

そして迎えた、クラス替え。

残念ながら、その友達とは別のクラスになってしまった。

それでも娘は、新しいクラスにも少しずつ慣れていっている。
そう感じ始めた矢先のことだった。

寝る前に、ぽつりと
「明日、学校行きたくない」と口にするようになったのだ。

そして朝になると、その気持ちはさらに強くなり、
登校を拒むようになっていった。

時間をかけて理由を聞くと、
娘はようやく、胸の内を話してくれた。

クラスで唯一の友達が、同じ部活の子たちと仲良くしていて、
その輪にうまく入れないのだという。

人見知りの強い娘にとって、
それはあまりにも高い壁だった。

実は二年生に上がる前から、
クラス替えへの不安は、ずっと胸の奥にあった。

先生に相談しようかと、
何度も迷っていた。

それでも私は、
「きっと大丈夫」と、どこかで思ってしまっていた。

あのときの迷いが、
あとになって、こんなにも重くのしかかるとは思ってもいなかった。

           ◆

そして、ある朝のこと。

なんとか朝食は口にしたものの、
娘は身支度をしないまま、再びベッドへ戻ってしまった。
ふと見えたその目には、涙が浮かんでいた。

私は、すがるような思いで学校へ電話をかけた。

学年主任の先生に事情を伝えると、
一つの提案をしてくださった。

「もし教室に入りづらいようなら、『特別教室』という場所があります。
まずは体験のような形で、一度来てみませんか?」

その場所の存在は、以前から知っていた。

すぐに「お願いします」と言いたい気持ちを抑え、娘に問いかけた。

「どうする? 行ってみる?」

娘はしばらく黙って考えたあと、
「……行ってみようかな」と小さく答えた。

その一言に、
ほんの少しだけ、光が見えた気がした。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました🌿
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