パーソナル編集者に伴走してもらった下半期の振り返りと、今後のnote活動の課題
こちらの記事にも書きましたが、今年は8月からパーソナル編集者のお世話になっていました。元noteのみずのけいすけさんが立ち上げた、noteを書く人をマンツーマンでサポートしてくれるサービスです。
これがとてもよかったので、私がどんな課題を感じてこのサービスを使ったか、どんな風に伴走してもらったか、この先の課題をどう考えているかをまとめてみました。パーソナル編集者の利用に興味がある人や、noteの活動に行き詰まっている方の参考になればと思います。
導入前に感じていた課題
「なんで未樹さんが、今更そんなサービスを使うの?」
パーソナル編集者をつけたと人に話すと、そう返されることがしばしばありました。
なんだかんだライター歴はもう10年以上ある。noteだって2016年から使っていて、かれこれ900件以上の記事をアップしている。もう使いまくってるじゃん、と思われるわけですね。
でも今回私がパーソナル編集者を導入したのは、単にいっぱい更新したいとか、収益を著しく上げたいとかそういった発想からではありませんでした。
じゃあ何かというと、私が考えていたのはとにかく「noteを楽しく続けるサポートをしてほしい」ということ。
生まれたばかりの子どもを抱え、夫は公務員なので平日は夜遅くまで帰れず、頼れる親族もほぼおらず(本当にどうにもならないときに、やや遠くに住む義母にヘルプを出すくらい)、自分自身の仕事もほぼゼロからのやり直し。どれだけ気をつけていても子どもにはしょっちゅう病気をうつされる。
この状況下でヘルシーかつサステナブルに文章を書き続けていくには、お金を払ってでも誰かに応援してもらった方がいい。そう思ったのでした。
もともと私は過集中かつ強迫神経症気味で、ものを書くときもちょっと間違えるとすぐ根を詰めて悲壮な感じになるタイプです。書籍の構成をしていた頃は、一冊書くごとに燃えカスのようになっていました。誰に頼まれているわけでもないこのnoteの更新ですら、一人でやっていると自分を無駄に追い詰め、プレッシャーの権化になってしまうことがしばしば。
いや、頭ではわかってるんです。趣味でゆるゆる続けているだけのTwitterやブログやnoteくらい、好きに書きゃいいんですよ。
でも、「好きに書く」って意外と難しい。文章を仕事にしており、書き慣れているとかえって難しくなる面がある。なぜならその「好き」の中に、「クオリティ的に納得できるものを書く」が容易に侵入してくるからです。いわゆる完璧主義ですね。
完璧主義は、文章指南本でもライターズブロックの要因として言及されやすい症状のひとつ。私もご多分に漏れずいつもこいつと戦っているし、自分なりの(非効率的な)乗り越え方もあるっちゃあります。
だがしかし、そこの努力を一人でシャカリキやるのが今は辛い。声援、慰め、あるいは叱咤がほしい。
「なんで未樹さんが、今更そんなサービスを?」
今更ではなく、今こそなのだ。完璧主義で、自家中毒になりやすく、プライドが高く、ワンオペ育児で追い詰められまくっている私には、今こそ伴走者が必要なのだ!
とまあ、そんな気持ちで8月開始の募集に申し込み、みずのさんとの面談を経て正式にサービス開始となったのでした。
パーソナル編集者にどう伴走してもらったか
で、今回私についてくださったのが、フリーランスでPR関係のお仕事をしながら、美容やセルフケアをテーマにnoteを書かれているみなみやんさん。画面の向こうに、いつもフサフサの可愛い猫ちゃんとともに現れる綺麗なお姉さん(歳は下)です。
パーソナル編集者のサービスは、月に一回一時間のMTGと、Slackでの記事添削やコミュニケーションがメイン。MTGで話す内容や、記事添削の方向性は各編集者と受講者の間でカスタムします。
私がお願いしたのは、以下のようなことでした。
だいたい週に一回無料記事と有料のマガジン記事を書いているので、無料記事の壁打ちと催促、赤入れをしてほしい。
私は紙出身でWebで読まれやすい文章を書くのが苦手なので、「こうした方がnote向きだ」という視点は教えてもらいたい。
SNSも含めたブランディング観点でアドバイスがあったらどんどんほしい。
MTG内でその月に更新していく記事のジャンルやだいたいの内容を決め、⚪︎曜日までに提出、というルーティンも決めました。守れるかなと不安だったものの、みなみやんさんの方から「子育てや仕事で忙しい時は無理をしないようにしましょう。無理しないのが大事ですから」と念を押され、あまり身構えずに進めていくことに。
案の定、子どもの病気に巻き込まれて締切の曜日を過ぎたり、添削して戻してもらう時間がなくてとりあえず先にアップしてしまい後で見てもらう、なんてこともしょっちゅうありました。
が、それでも「人が自分の記事を待っている」という意識がもたらす影響は大きい。少なくとも8〜10月は無料公開記事をコンスタントに毎週書き続けることができたし、育児と労働の両方が修羅場だった11〜12月も、ひとまず何かしらはアップすることができました。定期購読マガジンの方はチェック対象ではないものの、こちらも月4本確実にアップできたので一旦ヨシ。

みなみさんはご自身も元パーソナル編集者サービスの利用者で、かつ広報・PRのプロでもあるため、その観点でアドバイスをもらえるのもありがたい点でした。
私はとにかく文章を長々くどくど書いてしまうし(この記事もすでに2500字ある!)、タイトルの付け方なんかも「我ながら抽象的で古い」と思うことが多いです。それに対して、みなみさんから「こうした方がnoteのユーザーには届きやすいと思いますよ」などの意見をもらえると、その通りに直すかどうかはともかく「客観的にはそうなんだな」と認識できてとても助かりました。
ちなみにみなみやんさんの素敵な点は、そうやって「ウケやすい」テクニックは重々承知しつつも、「でも、それだけにこだわるんじゃ創作としてつまらないですよね」と一歩ひいたスタンスで見守ってくれるところ。実を言うと、「PV・バズ至上主義の編集者にあたったらどうしよう」と不安だったのですが、そんなことはまったくなかったので、私も安心してやりとりすることができました。
感じたメリット
私の場合は、やはり「一人じゃないと思える」ことがメリットとして大きかったな、と思います。
ひとりで絶え間なく他人の世話をし続ける状態って、どうしても孤独感はかきたてられやすいです。どれだけ子どもが可愛くて夫が優しくても、愛する喜びがあっても、「自分を後回しにせざるを得ない」という事実は澱のように溜まっていく。
私の場合は書き手としても裏方寄りで、特にコンスタントに作品を発表しているわけでもないから、編集者などに「あなたを待っています!」と直接言ってもらえる立場でもない。
そういう孤独が悪いものだとは全然思いません。そもそも私なぞ、かれこれ20年、誰にも頼まれずインターネット上で長文を垂れ流してきた厚顔な人間です。
しかしそんな私ですら、「誰かが私の書くものを待ってくれている」という感覚があるとやっぱり違うんですよね。書籍の構成をしていた頃も、10万字を書き切るには編集者の存在が(別に毎週顔を合わせるとかではなくても)必要だと感じていました。
たしかに、頑張れば一人でも歩ききれた道のりかもしれない。
ただ、一人きりでの頑張り方って、案外ワンパターンになりがちなんですよ。特にしんどい状況下では。頭が防衛モードになるからね。
どういう瞬間にどういうことを考えるか、辛くなってきたときにそれをどう回避しようとするかといったマインドセットの部分って、一人だとなかなか変えられません。
でも、誰かに見守られながら進むことで、努力できるポイントが変わったり、その過程で周りの誰かをもう少し大事にできたりといった変化を生み出せるかもしれない。
私の場合も、癖になっている思考の存在を感じつつ、みなみやんさんと話すことで少しそれをフラットな状態に引き戻せたり、自分で自分にかけてやれない褒め言葉をもらってちょっとホッとしたり、といった効果を感じていました。
「一人じゃないから、いつもとは違う頑張り方ができる」という実感を得られたのは、今年の大きな収穫だったと思います。
「続けられた」の先の、これからの課題
産後一年目の今年は、おかげさまでなんとかnote活動を続けられました。またまとめようと思いますが、意外と多くの方に読んでいただけた記事や、外部メディアに転載いただいた記事もありました。
今年は「ヘルシーに続ける」ことだけがほとんど唯一の目標でしたが、来年はもうちょい頑張りたい。
というわけで、パーソナル編集者のサービスも引き続き継続しつつ、こんな課題に取り組んでいきたいなと思います。
1.肩の力を抜いて書く
まだまだ「すんげーもん(長い・重い)を書いてやるぜ!」となりがち。でもそれはnoteでやることではない気がするので、来年はより気楽に、肩肘張らずに更新していきたい。
2.短いエッセイを集中して書けるようになる
1の延長なんですが、とにかく私は常時「時間がないから短い手紙は書けません」(byパスカル)」状態。これを脱するために、きちんと書く内容を絞ってギュッと集中して書き切りたいです。
その練習のために最近、自分のサイトで「一日一話題だけ書く日記」を書き始めました。書くことを決めてから書き上げるまで、毎回なるべく数分で終えるようにしています。
3.自分に合ったスタイルを模索する
noteで読まれやすいテーマや、Xでも言及されやすい記事のフォーマットってあるよなーと思います。noteでしっかりブランディングできている方は、その辺りきっちりふまえてコンテンツを作っている印象がある。
そういうものもある程度は取り入れつつ、自分が書いていて納得でき、読みたいとも思ってもらえる自分なりの記事スタイルや、その見せ方というものを考えていきたい。メンバーシップの活用とか音声配信コンテンツとの組み合わせとか、そのあたりも模索の一環として試していくつもりです。
まとめ
パーソナル編集者サービス、受けてよかった。継続から5ヶ月が過ぎようとしている今、素直にそう思っています。
万人に勧めるサービスかというと、もちろんそうではありません。たとえば、作品そのものへの徹底的な編集やより厳しい技術指導をしてもらいたいなら、元書籍編集者などがやっている添削サービスやコンサルティングがよさそう。
一方で、執筆の習慣化や、目標達成に向けた寄り添い系のサポートを求めている人には、パーソナル編集者は検討対象になると思います。
私の今回の契約期間は1月が最終月ですが、もう半年延長して受ける予定。次の半年ではどんな発見があるか、今から楽しみです。
みなさんもよきnoteライフを!
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