ゲアン省プーマット国立公園| 1泊2日ジャングルトレッキング体験談⛰
先月、ベトナム北中部に位置するゲアン省へ行ってきました。
初!ゲアン省
ベトナム建国の父であるホーチミン主席ゆかりの地あり、綺麗なビーチあり、自然豊かな国立公園あり、少数民族文化あり。ここでは書ききれない魅力がいっぱいつまったゲアン省。省都であるヴィン市には飛行機・鉄道・バスでアクセスできるので非常に便利です。私は今回、ホーチミン・タンソンニャット空港からヴィン空港まで飛行機で移動しました。
その後、ヴィンから2時間半ほどかけてコンクオンへ。
ここには私と同じように観光開発に取り組む協力隊員の仲間が住んでおり、今回たくさんお世話になりました。彼のnoteでは、ゲアン省の観光情報を世界一わかりやすく発信しています。ぜひこのnoteを読んで、ゲアン省に足を運んでみてください👣
さて、本題ですが、今回はそんな自然豊かなコンクオンにあるプーマット国立公園へ。この国立公園はベトナム第3位の広さを誇る自然保護区だそうで、多種多様な動植物が生息しています。この壮大な国立公園の中を、レンジャーさんが日々ジャングルを歩いてパトロールしているそうです。そんなレンジャーさんと一緒に熱帯雨林を歩くトレッキング体験ができるらしく、ベトナムの登山隊員(?)としてこれは行かなければ!と思い、体験をお願いすることにしました。
プーマット国立公園の詳細については以下の記事をチェック👇
この記事では、実際に体験した1泊2日の熱帯雨林トレッキングの様子を紹介します!
🥾1日目
10:00 集合・お昼ご飯・昼寝
10時すぎに集合場所であるレンジャーさんの事務所に行ったのですが、「今日は午後出発するよ~」とのこと。かなり時間があるので、事務所で一緒にお昼ご飯をいただき、昼寝までしちゃいました。なぜこの集合時間を設定したのかは謎。ゆるゆるです✌

レンジャー事務所には、プーマット国立公園に生息する動物が載ったパネルがありました。写真だと少し見づらいですが、ゾウ・各種モンキーたち・蛇・シカ・カメ・鳥類など多種多様です。


13:30 準備
お昼寝から起きて、トレッキングの準備をします。
プーマット国立公園には、ヒルがたくさんいるそう。私の住むカム山にはヒルがいないので、ヒル対策として事前になにをすればいいかわかりませんでした。今回は登山用の長めの靴下を履いていたので、トレッキングパンツの裾をすべて靴下につっこんでどうにか対処(心もとない)
また、トレッキングシューズを履いて行ったのですが「すべるからこっちにしろ」とレンジャーさんに言われ、埃まみれのサンダルをお借りしました。どうやら、トレッキングシューズのほうが裏の窪みに泥が詰まって滑りまくるとのこと。
変人が爆誕しました。

14:00 トレッキング開始

レンジャー事務所を出発し、有名なケケム滝へ向かう道の途中に登山口がありました。看板あり。道を熟知したレンジャーさん(以降、リンさん)の後ろに続いて歩くだけなので、遭難する心配はありません。今回我々のパーティには、レンジャーさん1名とポーターさん1名がついてくれました。ポーターさんは、野宿に必要な荷物や食料などを運んでくれます。
看板には、以下のような注意書きがあります。
・雨季の間や、雨が降った後は非常に滑りやすいのでトレッキングしないこと
・必ずローカルガイドか国立公園レンジャーとともに入ること
日本と違って、ベトナムは自由登山できる場所は少ないと感じます。勝手に山に入らないようにしましょう。

開始後すぐに坂が続き、大体30分くらいは登りでした。
これぞジャングル、というような景観で、木々の生い茂る山道を突き進んでいきます。道は整備されていないので、ぬかるんでるところもあり結構滑ります。深呼吸したくなるような空気の綺麗さと、自分がこの国立公園の壮大な自然の一部になったかのような感覚。良きかな。

ただ、めちゃくちゃ暑い。
ひたすらに暑く、まるでサウナ後のような滝汗。
本当にジャングルの中を歩くので、道の途中で倒木が現れたり、頭上に木が生い茂っていたりします。私は何度も頭をぶつけました。足元ばかり見ないようにしましょう。
聞いていた通り、ヒルがいっぱいいました。
例のベトナムスタイルで対策をしていたにもかかわらず噛まれてしまい、普通に痛かったです。必要な持ち物については後述しますが、虫除けは必須。おすすめはロート製薬の虫除けスプレー。ヒルに直接プッシュするだけでお亡くなりになります。虫除けスプレーを持った2人に何度も助けられました。(自分で持ってきた虫除けスプレーはもうなくなる寸前で使い物にならなかった😂)

途中、プーマット国立公園で有名なケケム滝のてっぺんに到着します。ここで軽く休憩。この場所から、あの壮大な滝が生まれていると思うと不思議な感じ。流れる水がとっても綺麗です。


15:15 キャンプ地到着
スタート地点から歩くこと1時15分(休憩も含む)、キャンプ地に到着。
キャンプ地には、私たちのパーティとは別のレンジャーさん1名、ポーターさん2名がいました。

キャンプ、といっても日本みたいにテントを張るようなキャンプではありません。ハンモック泊です。これぞベトナムスタイル🇻🇳

キャンプ地のすぐ傍には、綺麗な川が流れています。夜ご飯の時間までフリーなので、ちょっと散策することに。上流に行くと、泳げるほどの深さの箇所がありました。今宵はもちろんシャワーがないので、ここで水浴びするのがいいかもです。


キャンプ地に戻ってきて、日が落ちる前に着替え・荷物の整理などを済ませました。暗くなると何もできなくなるので🌌
その間、ポーターさんたちがせっせと夜ご飯の支度をしてくれています。知識あるポーターさんたちの手際の良さ、ワイルドさ、サバイバル飯に感動。




17:20 夜ごはん
バナナの葉っぱで食卓の土台を作り、料理を並べます。
下の写真中央の葉っぱは、ランの葉という非常に香りが良い葉っぱで、豚肉と一緒に巻いていただきました。





全員で食卓を囲み、お酒もいただきました。トレッキング後のご飯とお酒は格別においしいです🥹
レンジャーさんやポーターさんたちはゴリゴリのベトナム語ゲアン弁で話すので、私は終始何を言ってるのかわかりませんでした(笑)
会話はうまくできなくても、みんなで同じサバイバル飯を食べて、お酒を飲んだことは、一生の思い出です。

段々暗くなってきました。

18:30 消灯
消灯、というかもはや暗すぎて何もできないので強制的にハンモックへ😂
夜は、蛍が見えてとても綺麗でした。
ちなみに、ハンモックで寝るのはなかなか難しかったです。また、寝るときは半袖長ズボンに薄い毛布でちょうどよかったのですが、朝方寒すぎて目が覚めました。やっぱり朝は冷えますね。途中でウルトラライトダウンを着て寝ました。
🥾2日目
5:40 起床
外が明るくなってきたので起床。鳥たちのさえずりや、ポーターさんたちが朝食の用意をする声も聞こえます。

その間、顔を洗ったり、軽く体をストレッチしたりコンタクトいれたり日焼け止めを塗ったり。

7:00 朝ごはん

たれが美味しい

8:00 トレッキング開始
食後それぞれまったりタイムを過ごした後、トレッキング開始!昨日来た道を途中まで戻り、分岐して新しいルートに入ります。昨日通っていない山をぐるーっと歩くようなルートです。
昨日は午後の暑い時間に歩いたので滝汗でしたが、今日は朝イチのトレッキングだったので山もまだ涼しく、吹き抜ける風が心地よかったです。



すべての木ではないですが、たまにこういうQRコードがついてる木があります。何の木かわかるように管理しているんですね。


(口の中の水分全部もってかれる)


10:45 帰還・お昼ご飯
休憩を含めて2時間45分トレッキングして、キャンプ地に帰ってきました。我々がトレッキングをしている間に、残ったポーターさんたちが食事の用意をしてくれていました。
実は今朝まではニワトリが放し飼いされていたのですが、帰ってくる頃には今日のお昼ご飯になっていました。命に感謝😢


11:50 出発
キャンプ地の片付けをして、みんなで昨日通ってきた道を帰ります。ポーターさんたちは歩くのが早すぎていつの間にか見えな行くなってしまいました。重い荷物を持ってものすごいスピードで歩く彼ら、すごい。
途中、ぬかるんだ下り斜面で転びました。みなさんは、下山のほうが遭難しやすいってご存じですか。登山は最後まで気が抜けないです。
13:00 帰還👏
スタート地点に無事戻ってきました。すぐ近くに有名なケケム滝があるということで歩いて見に行きました。念願!

圧巻の景色。これがプーマット国立公園を代表する名所のケケム滝です。高さ150mもあるそうで、カメラに収めるのが大変。水量もちょうどよく、とっても綺麗でした。

この滝つぼには天然のドクターフィッシュがいるので、ぜひ裸足になって入ってみてください!3月に行きましたが、滝の真下まで行って滝行できるレベルの温度でした。
この滝があるエリアには、更衣室があります(更衣室とはいえ、ロッカー・鏡・フックなどなにもなく、簡素な建物という感じ)
1泊2日のトレッキングはこれにて終了。
最高に楽しかったです!!
感想
ありのままの自然を感じる
今まで、カム山(アンザン省)の登山や、バックマー国立公園(フエ)トレッキングなど、ベトナムの山でトレッキングをしてきましたが、ダントツで「ありのままの自然」を感じられました。ゴミももちろんないし(途中トランプが1枚落ちているのは謎だったw)、川は透き通っていて綺麗だし、ジャングルの木々は青々としていて美しいです。一方で、道は整備されているわけではないので歩きにくい箇所もありますし、頂上などの明確なゴールがあるわけではありませんが、個人的にはこのようなジャングルをかき分けて進むアドベンチャー感がたまらなく面白かったです。自分が、この自然の一部になったような感覚になりました。プーマット国立公園ならではの体験ができました。
究極のデジタルデトックス
国立公園内は基本電波がありません。そのため、写真を撮る以外はスマホの画面を見ることがありませんでした。毎日パソコンやスマホを見る時間が長いことにモヤモヤしていたので、頭がすっきりしたような気がします。SNSで他人や世の中の膨大な情報を浴びるよりも、目の前にいる人の顔を見て会話をして、一緒に食事をして自然を感じて、とても有意義な時間を過ごすことができました。
サバイバルを通じて感じる日頃の生活の豊かさ
電波がないと書きましたが、もちろん電気もガスも水道もありません。トイレもシャワーもありません。いかに日々の生活が贅沢なものであるかを実感します。過去にこのような不便なサバイバル経験をしたことがあるため楽しめましたが、耐性の無い方はきつく感じるかもしれません。1泊2日熱帯雨林トレッキングでは、この不便さをむしろ楽しんでほしいと思います。
レンジャー・ポーターという仕事の尊さ
今回、1泊2日で電波の通じない場所で安全に過ごせたのは、レンジャーさんとポーターさんがいてくれたからです。レンジャーのリンさんは、英語を話すことができたので、私の拙いベトナム語+英語で会話をすることができました。プーマット国立公園に関することや仕事に関する質問など快く答えてくれました。レンジャーさんは週1で家に帰ることはできますが、それ以外は国立公園内で過ごすようです。プーマット国立公園の自然を守り抜く、そして時には子供たちや観光客にスタディツアーをするなど、とても重要で、尊い仕事だと感じました。
ケケム滝を散策中、リンさんが落ちているゴミを拾っていたのが印象的でした。国立公園で働くレンジャーとして当たり前のことと言ってしまえばそうなのかもしれませんが、私の働くカム山でゴミを進んで拾う現地の人は見たことがありません。国立公園であるかどうか、仕事だからかどうか関係なく、自然環境を自ら守ろうとする意識がベトナム全土で広がればいいなと願うばかりです。
話しは逸れたし長くなりましたが、総じてとても楽しいトレッキングでした!!!日々都会に疲れていて自然を感じたい人、ここにしかない体験がしたい人にはかなりおすすめのアクティビティです!

今回歩いたルート
※スタートボタンを途中で押してしまったので、スタートとゴールの位置がずれています🙇♀️

持ち物
1泊2日山行のときの荷物。参考までにリストを載せておきます。
・着替え(多めだとなおよし)
・キャップorハット
・レインウェア(今回は雨が降らなかったが、山は天気が変わりやすいので基本装備)
・長くて分厚い靴下(ヒル対策)
・ウルトラライトダウン(ユニクロ様)
・手ぬぐい(スイムタオルを使ったこともあるが、軽量化を追い求めてたどり着いたのが手ぬぐい)
・ティッシュ/ウェットティッシュ
・ジップロック、ゴミ袋等(当然ながらゴミ箱はないので自分のゴミは自分で持ち帰る)
・虫除け(必須。ロート製薬のやつがおすすめ。薬局やスーパーで簡単に手に入ります)
・日焼け止め
・洗面用具(髪や体を洗えないので、ドライシャンプーシート・ボディシートを使う分だけ持って行きました。あとは最低限のスキンケア、歯ブラシなど)
・水(今回は、合計3リットルくらいの水を運びました。なんだかんだ足りましたが、もし足りなくなってもキャンプ地の脇を流れる川の水は飲めるそうです)
・ヘッドライト(懐中電灯でも悪くないですが、ヘッドライトは両手が空くのでめちゃくちゃ便利)
