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一途な想いは「お仕事」に繋がるのか。お仕事小説「僕に、エッセイを書かせてください」を創作大賞に応募します

 制作にかかった時間は、ほぼ半年。長さは10万文字ほど。人生で初めて書いた10万文字・長編小説「僕に、エッセイを書かせてください」を、本日より公開します。

現在、第一章まで公開中。

小説を書いて感じた「学び」や「想い」は、こちらの記事で紹介しています。


今回の記事では、小説のあらすじ・キャラクターの簡単な説明・制作裏話(少しだけ)を紹介します。

あらすじ

工場で検品作業を続けながら、エッセイストを夢見る高平祐樹(27)。

公募は落選続き、noteの「スキ」はいつも10未満。誰にも届かない文章を書き続ける彼を、画面の向こうから静かに励まし、その才能を信じてくれたのは、フリーライターの伊達真理子(34)だった。

2人はnoteで出会い、互いの文章に惹かれ、言葉を交わすたびに距離が縮まっていく。伊達は、実体験に基づいた体当たり記事でWEBメディアを生き抜いてきた。一方で、高平は彼女の文章の裏にある「本当の誠実さ」を知る唯一の理解者。彼女の魅力が上手く伝わっていない状況に、悶々とした苛立ちを抱えていた。

2人の憧れは、16歳でデビューしながら、妊娠・結婚を機に炎上し筆を折った天才エッセイスト・皐月ユア。共通の憧れである彼女について語り合う時間は、2人にとって救いそのものだった。

時代が激変し、伊達に転機が訪れる。AIの台頭で仕事を失った伊達は、家賃が払えず、WEBメディアの編集者・吉田(50)の家に月3000円で居候を始める。その体験を綴った連載「編集と居候してみた」がバズり、ついに書籍化が決まった。

ところがその矢先━━伊達は交通事故に遭い、意識不明の重体となる。病院で高平を待っていたのは、伊達を陰で支え続けてきた編集者・吉田だった。高平は、己の無力さを知りながらも、吉田に無謀な直訴を切り出す。

「僕に、エッセイを書かせてください。彼女の本当の魅力を伝えるために」

吉田はその願いを一度は拒む。それが純粋な愛か、昏睡状態の彼女を利用した売名行為かを見極めるために。しかし、高平の揺るがない眼差しに、吉田は残酷な「賭け」を提示した。

「1記事につき、1週間で1万PV。届かなければ編集料として10万円を頂く。
超えれば、僕があなたに10万円を払う。できないなら、伊達さんのことは諦めて下さい」

実績ゼロ。知名度ゼロ。noteに投稿しても、スキは10を超えない。コメントをくれるのは、いつだって伊達さんのみ。そんな男が持っている武器は、ただひとつ━━彼女を想う、どうしようもなく真っ直ぐな心だけ。

数字がすべてのWEBの世界で、「想い」は仕事になり得るのか。

そして──伊達、吉田、皐月ユア。三人が胸の奥に隠していた「本当の願い」とは何だったのか。昏睡状態の伊達は、再び目を開けるのか。伊達への想いは、高平の手で書き継がれるのか。

エッセイストを志す検品作業員。
心に傷を抱えた辛口編集者。
夢の目前で倒れた、フリーライター。
炎上の果てに筆を折った、天才エッセイスト。

4人の「書くことへの執着」と「愛」が交錯し、再生の物語が、いま静かに幕を上げる。

登場人物

高平祐樹(27)

工場で働く検品作業員。高校時代に皐月ユアのエッセイと出会い、衝撃を受ける。以来、彼女のように「言葉で誰かを救える人」になりたくて、noteでエッセイを書き続けている。

だがスキは10にも届かず、「なぜ僕の言葉は届かないのか」と悩む日々を過ごしていた。そんな中、唯一コメントをくれた伊達真理子と出会い、恋に落ちていく。

キャラクターの性格

一途で真面目。純粋。一方で、やや嫉妬深さを抱えている。

伊達真理子(34)

エッセイストを志すフリーライター。

AIの進化で仕事が激減し、生活が立ちゆかなくなった末、担当編集者・吉田の家に「月3000円で居候」することに。その日々を綴った連載「編集者と居候してみた」が思わぬ反響を呼び、書籍化が決定。

しかし、発売を目前に控えたある日、事故に遭い昏睡状態に陥る。

キャラクターの性格

※人によって、性格の見方が変わるキャラクターです。説明が難しいというのもありますが、小説で感じて欲しいので、説明はあえて控えておきます。

吉田圭介(50)

伊達が所属するメディアの編集者。ヘビースモーカー。
地方に帰ろうとしていた伊達を引き留め、「うちに住みながら、その生活をエッセイにしてみないか」と提案した張本人。仕事人としては冷静で辛辣だが、どこか不器用さも抱えている。

キャラクターの性格

無茶振りが多めですが、背景には色々な想いを抱えているというキャラクターにしました。

台詞も、少々強めです。(これでも推敲を何度も重ねて、かなりマイルドにしました)

キャラ設定に、最も時間がかかった人物です。物語が進むにつれて、彼の境遇などが浮き彫りになる設定にしていますので、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。

皐月ユア(27)

元カリスマエッセイスト。16歳で書いたデビュー作『すべては形にならなくとも』が10万部を突破し、一躍時の人に。

彼女が紡ぐ繊細で透明な言葉の数々が綴られており、高平と伊達にとってあこがれの人でもある。二人が心を通わせるきっかけも、彼女の本だった。

大学時代、担当編集との間に子どもを授かり退学。その告白をブログに記した途端、激しい批判に晒され、表舞台から姿を消した。

キャラクターの性格

こちらも「ストーリーの鍵を握る重要人物」という立ち位置のため、詳細は伏せます。

江口孝弘(44)

大手出版社「アップリード」の敏腕編集者。無名だった皐月ユアをベストセラー作家へと押し上げた立役者。
しかし大学時代、交際していたユアを妊娠・学生結婚へと追い込み、大炎上した過去を持つ。

キャラクターの性格

こちらも「ストーリーの鍵を握る重要人物」という立ち位置のため、詳細は伏せます。

制作の裏話(ちょっとだけ)

こちらの小説ですが、構想は1月くらいから考えていました。それから色々と改稿を重ね、最終的には「全然違う話」になったので、「今の話と比べたら面白いかも」と思い、最初のころに考えていたネタを少しだけ紹介します。

当初は、伊達さんが主役だった

最初の設定は、伊達さんが主役でした。高平は婚活パーティーに遭遇する人(一番最初は、婚活ライターが婚活パーティーの潜入レポートをするという設定だった)チョイ役です。

チョイ役をメインにするのは勇気がいりましたが、登場人物の中でもっとも「多くの人に該当するタイプ(共感、応援されやすい?)」かなと思い、彼を主人公にしました。

当初は、伊達さん婚活していた

一番最初は、伊達さんが婚活中でした。婚約者の浮気現場を目撃して家を飛び出すところを、吉田さんに呼び止められるという話でした。婚活設定は最終的に、かなり薄めました。

吉田さんが肺がんを患うバツイチ50代で、最終的に「家族へ会いに行く」という設定だった

 構想段階で浮かんでいた「吉田さん」は、50代バツイチ子持ち。周囲には仕事関係の人しかおらず、業界に長くいすぎたせいで、SNSを投稿すれば炎上ばかり(周りの人に、いつも止められている)という、ちょっと一風変わった「ヘビースモーカーの男性」でした。

一番最初に思い浮かんだ時、吉田さんは仕事仲間とシェアハウスで暮らしていて、伊達さんが「地元に帰る」と言い始めた時に、「月3000円で、うちで暮らさない?仲間もいるから大丈夫!はっはっはっはっはーー!」みたいな感じで呼び止めるという話でした。

冷静に考えてみて、絵的にも物議を醸しそう(力関係で、仕事関係の人たちを、ねじ伏せすぎでは??みたいな)なので「企画案」に落とす前にやめました。さらに、最後は吉田さんが肺がんになり、そこでやっと家族に会いに行く……みたいな話にしていたのですが……。

途中で

「吉田さん、読者から怒られそう??」
「この話を読んで、読んだ人は楽しめるのだろうか……」
「そもそも、主役食ってない??」

と冷静になりまして。そこで、目が覚めて、この案は却下しました。

最終的に、ぜんぜん違うキャラクターになったので(最終的に、読者が応援したくなるような、魅力的な人になれたんじゃないかな、と思います)、ぜひ小説の方で楽しんでください。

吉田家に、幻の息子がいた

2~3回目の改稿の際に、超イケメンの息子がいました。けど、物語の中で説明すると話が長くなりすぎるのと、主人公である高平の魅力が霞む恐れがあるので、登場させることを諦めました。

原稿自体は残してあるので、幻のエピソードをスピンオフで出しても面白そうです。

スペシャルサンクス

こちらの小説の告知バナー用のフォント画像を、京たのさんに描いていただきました。

とても爽やかなバナー画像を制作していただき、ありがとうございました。

きょうたのさんは、noteで文章を書く傍ら、イラストサービスやメンバーシップを展開しています。

今回は、ホラー小説部門に応募している作品の告知画像を、おかえりさんにも描いていただきました。

こちらも、途中まで公開中です。更新頑張ります。

イラストの他にもAmazon A+のバナー作成やInstagram向けの投稿画像、本の紹介画像など、さまざまなお仕事をされています。

この取り組みが、少しでもクリエイターさんたちの応援につながれば嬉しいです。

最後に

5月末に公開するといっておきながら、結局かなり公開が伸びてしまいました……。お待たせしてしまった皆様、大変申し訳ございません。

長編を読むのは大変です。私の場合ですが「一話だけ」読んで感想やコメント、SNSで紹介していただけても、泣いて喜びます(クリエイターさんによってスタンスは異なるので、あくまで私の場合です)もしよかれば、感想をXやnoteへ数行でも構いませんのでいただけると嬉しいです。

【完】


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レビューも現在、24件いただきました。ありがとうございます!

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