10年ぶりに、逆ナンした彼にインタビューしてみた
「肉を焼く横顔が、どうしようもなくかっこよくて……あの、好きです。電話番号を教えてください」
これは、10年前の「バーベキュー街コン」で、みくまゆたん――つまり私が放った「突拍子もない告白(逆ナン)」です。
もちろん結果は玉砕。当時、「彼女がいるので無理です!」と丁寧に断ってくださったのが、当時イベントスタッフとして現場を仕切っていた柵木(マセギ)さんでした。

当時は、バーベキューイベントにもお誘いいただいたりしてました!
柵木さんに「あの頃のこと、覚えてますか?」と尋ねてみると、返ってきたのは意外なひと言でした。
「実は、出会った頃のことをあまり覚えてないんだよねぇ……」
そこで「私、一目惚れして声をかけたんですよ!」と告げると、「あっ、そうだったんだ……」と、目を丸くして驚く柵木さん。
つまり――覚えすぎていたのは、私のほうだったのです。

ガビーン(;´Д`A
***
ところが、この「失恋」が思いがけず私の人生を動かします。後日、柵木さんがライター募集をされた際に応募したところ、まさかの採用をいただいたのです。
あの街コンでの「逆ナン」が、私の「ライターとしての第一歩」につながっていました。
「もう一度、自分のライターのはじまりをふりかえってみたい」
そう思ったのは、現在、編集担当の岡本さんと共同で運営しているコンテスト #書く人生がはじまった瞬間 がきっかけでした。
応募作品を読んでいくうちに、ふと「自分のライター人生のはじまり」を振り返りたくなったのです。
3/31まで募集中です。現在、84作品が集まりました。プロから創作大賞でおなじみのあの方々まで参加する、すごいコンテストとなりました!
――私の「ライターとしての、はじまり」をくれた方に、お話をうかがってみたい。
そう思い立ったら、善は急げ。
詳しい経緯はこちら
10年ぶりに柵木さんへ連絡をとり、LINE電話でインタビューをお願いすることにしました。
そうは言っても、10年ぶりにLINEするので緊張。返事来るかな。ドキドキ。
すると……

なんと快く応じていただきました!
ここからは、私をライターへ導いてくださった恩人との、10年越しの再会の記録です。
コロナ禍を経験して、ペットホテル・トリミングサロン事業へ
柵木(マセギ)さんは現在、街コン事業から離れ、ペットホテル・トリミングサロン事業を主軸に活動しています。並行して、多様な事業にも関与しながら幅広くビジネスを展開しています。
今回のインタビューでは、これまでの事業についてお話を伺いました。
━━お久しぶりです。今回のインタビューでは、これまでの事業における歩みや、今後の展望などについてお話をうかがえたらと思っています。まずは、現在取り組んでいる事業についてお話を教えて下さい。
今は、ペットホテル・トリミングサロン事業をメインに活動しており、名古屋市港区に「ワンルーク名古屋港区東海通店」を運営しています。
【2023年10月31日オープン】
📍名古屋市港区「東海通駅」から徒歩3分
⏰9:00〜20:00(不定休)
その他には、愛知、岐阜、三重、静岡、神奈川、福井、大阪でツーリング仲間を募集するローカルコミュニティなどを作っています。

━━私が出会った頃は街コンを運営されていましたが、今はもう関わっていないのでしょうか。
街コン事業から離れたのは、コロナ禍がきっかけです。コロナが始まってから、まるっと3年くらい何もできなくなってしまって……。
街コンは飲食店を使って人を集めるのですが、当時は飲食店に人が集まること自体が禁止でしたよね。会食もダメでしたし。
コロナが落ち着いた頃に企画を出しても、全然人が集まりませんでした。
その頃には婚活も「リアルの出会い」よりアプリに流れていました。雇っていた社員も、アプリ婚しましたしね。
━━確かに、コロナ禍の時期は緊急事態宣言もあり、会食が難しい状況でしたよね。
飲食店やイベント会社の方々は本当に大変だったと思います。その中で、現在のペット関連のお仕事にはどのように辿り着かれたのでしょうか。
その頃、コミファの営業代理店にも携わっていたんです。その代理店がフランチャイズでペット事業を始めるという話があって、
「街コン事業も厳しいし、何か動かなきゃ」
と思い、ペットホテル・トリミングサロン事業を始めることにしました。
今は、ペット業界のニーズが本当に高まっていると感じます。子どもに愛情を注ぐように、ペットにも同じように愛情やお金をかける方が多いので、この業界に入って正解だったなと改めて思っています。
━━お仕事を続けていく中で、将来的に目指している展望はありますか。
ペットを飼っていると、旅行に行きづらくなる方も多いと思うんです。でも、安心して預けられるペットホテルがあれば、気軽に旅行に行けるようになりますよね。
これからも、お客様の「お出かけしたい」という気持ちをサポートできる存在になりたいと考えています
また、ワンちゃんは一度飼うと、10〜15年ほどお世話を続ける必要があります。
「可愛いから」だけでは飼い続けられないこともありますし、年配の方だと施設に入るタイミングや介護の関係で「預け先」に困るケースもあります。
うちでは長期預かりにも対応していて、ワンちゃんの様子を撮影した動画をお客様に送るサービスも行っています。施設に入ってからも動画で様子を確認できるので、とても喜んでいただいていますね。
━━年配の方になると「自分が亡くなったあとのペットの預け先」を心配される方も多い印象です。柵木さんのペットホテルでは、飼い主の死後もペットを預かるようなプランはあるのでしょうか。
万が一の場合の「死後のお預かり」についても、対応しております。
現時点では、実際に利用されたケースはありませんが、細心の注意を払って準備を整えています。
━━柵木さんのお話を伺っていると、「人の喜ぶ顔が見たい」「誰かの役に立ちたい」という思いがひしひしと伝わってきます。
そう思うようになった背景には、何かきっかけがあったのでしょうか。もしエピソードがあれば教えてください。
高校生のころ、町づくりイベントの運営に関わっていたんです。そのときに出会ったNPO団体の代表の方の存在が大きいですね。
当時の僕は「つまんないなぁ」「楽しいことないかなぁ」が口癖で。その代表が、
「つまんないって言ってるだけじゃなくて、お前が楽しいことを作れ」
と言ってくださったんです。
その言葉で、「ないなら、つくればいい」という選択肢に気づきました。
それからは「みんなが楽しめる場所を作りたい」という思いが芽生えて、イベントサークルを企画・運営するようになりました。
━━イベントサークルでは、どんな活動をされていたのでしょうか。
バーベキュー、アウトドア、旅行、キャンプ……いろいろやりましたね。

自分で運営を始める前に、1年間ほど大きなイベントコミュニティに所属して、運営の仕方をしっかり勉強させてもらいました。
━━企画や運営って、やろうと思ってもなかなか踏み出せないものだと思います。行動力が本当に素晴らしいですよね。
何か企画したり運営したりするときに大事なのは、「全部を1人でやろうとしないこと」だと思っています。
それから、やりたいことがあれば、まずは口に出すことも大事。
きちんと口にすれば、
「あ、私も」
「僕も一緒にやりたい」
と言ってくれる仲間が自然と集まってくるんですよね。そこから、一緒に動く流れが生まれていきます。
これからも、人と助け合いながら、誰かのために、そしてみんなが楽しめる「場」を提供できるような活動を続けていきたいと考えています。
インタビュー裏話(みくまゆたんと出会ったころの話をきいてみた)
柵木さんは、私がライターとして歩き始める前に、「仕事を受けたら初心者ではなく『プロとして向き合うこと』が大事」など、仕事の極意を最初に教えてくださった方です。
私にとってまさに、彼は「ライター人生のはじまり方」 を形づくってくれたターニングポイントそのものでした。
そして現在、私の著書『書く人生のはじめかた』はおかげさまで好評発売中です。
今回はその発売スペシャル企画として、柵木さんに「みくさんと出会った瞬間」についても改めてお話を伺いました。
━━私と出会った時の印象をおしえてください。
積極的で、美人さんだなと思いました。
研究熱心で、いろんなところに出かけていて、出会いに困っていないイメージもありましたね。
だから声をかけられたとき、「何か別の目的があるのかな?」と思ってしまって。最初は保険のセールスか何かだと思っていました。
━━私は、初めてお会いしたときに、肉を一生懸命焼いている姿がかっこよくて……思わず声をかけてしまいました。一目惚れでした。でも「僕には彼女がいるんで無理です」と即答だったので、一途な方だなと思いました。
えっ、そうだったんですね(本当に知らなかった様子)。
当時は彼女がいたので……いまの奥さんなんですけど。もし彼女がいなかったら、また違ったかもしれませんね。
━━ライターに応募したとき、婚活ブログをお見せしましたよね。あのときの印象を教えてください。
文章が、想像以上でした。
「こんなにしっかり作り込んだ、いいものが書けるんだ」と驚きましたね。
ライター経験がないと聞いていたのですが、プロのライターか作家さんレベルの人が来たと、目を丸くしていました。
当時、一緒に仕事していた仲間とも「すごいね」と話していたくらいです。
※その後、柵木さんがこの時に話していたお仕事仲間のKさんを紹介いただき、一緒にお仕事していた時期もありました。
━━夫は柵木さんの紹介だったのですが、その時合コンしてもらったんですけど。どんな風に紹介していたんですか。
「美人を紹介するから、イケメンたちを揃えてきてね」と伝えていました。
***
夫との出会いは、柵木さんの紹介でした。
合コンを開いていただいたとき、夫以外の男性メンバーが錚々たるイケメン揃いで、逆に幹事だった夫を見て
「自分よりイケメンをちゃんと揃えてくるなんて、なんていい人なんだろう」
と思ったのを覚えています。まあ、夫は長く交際していた彼女がいたり女友達も多くて、割とすぐに彼女ができたタイプだったらしく……。合コンや婚活をほとんど経験してなかったので、
「合コンに、自分よりイケメン連れてきたら不利になる」というのを、知らなかったのかもしれません。
参加した女性陣からも「今日の合コンは当たりだった。みくさんありがとう」と感謝されるほどでした。
これも、もしかしたら柵木さんの「心遣い」だったのかもしれません。
いずれにしても、初めてのお仕事から夫の紹介まで、柵木さんには本当にお世話になりました。今回も貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。
【完】
