2026年、宇宙人襲来の噂より大切なこと。足元の「おかげさま」で脳をハッキングしなさい





純喫茶「天の川」のボックス席から、今日もオバチャンの騒がしい声が聞こえてくる。
「とんちゃん、聞いたかい! 2026年に地球外生命体が公表されるんだ! トランプ陣営が金融資本家と戦ってて、世界の一神教の根幹が揺らぐんだよ!」
スマホの画面を突き出し、月刊ムーを握りしめながら熱弁を振るう天然パーマの男子高校生、通称「オバチャン」。波動研の部長である彼は、今日もオカルトと陰謀論の最前線を前のめりで大爆走している。
対面のとんちゃんは、「えっ、宇宙人…? ト、トランプ…?」と目を白黒させながらも、密かに想いを寄せるオバチャンの手前、「そ、そうだね、大変だね、ウフフ…」と、どこか遠くを見つめるような笑顔を浮かべていた。
カウンターの端っこでグラスを拭いていたはしぞうが、「あの動画、絶対最後まで見てないっすね、アイツ」とボソッと呟く。
アタシも全く同感。オカルトのセッセンショナルな部分だけをかじって、一番おいしいところを見落としてるのよ。
最近、日本レイキ協会の辻耀子さんという方がアップした『なぜ2026年なのか。地球外生命体の発表とトランプ氏の思惑』という動画。確かにオバチャンみたいに「宇宙人だ!陰謀だ!」って大騒ぎするにはもってこいのサムネイルと切り出しなんだけどね。
世界の裏側にある大きなお金の流れとか、宗教観の違いによる力学の話は、エンタメとして見る分には最高に面白いわ。でもね、こういう大きな情報を見たからこそ、アタシが思うのは——
価値観がひっくり返るような時代が来ても揺るがない、「大和心」や「お互い様・おかげさま」の精神を持つこと。それが、本当に大事なんじゃないかってね。
「宇宙人が来るかもしれないから、意識を改革しなきゃ!」って息巻いてるとんちんかんなオバチャン。
あのね、宇宙人が来ようが来まいが、明日の朝にはお腹が空くし、来週は期末テストがあるの。外側のデカすぎるニュースに振り回されて、目の前のとんちゃんの引きつった顔色ひとつ気づけないようじゃ、大和心には程遠いわよ。
人間なんてね、宇宙の真理を知る前に、まずは目の前のお茶が美味しいことに気づけるかどうかのポンコツで十分なの。さくらももこ先生のコジコジだって言うじゃない。「コジコジはコジコジだよ」って。私たちはただ息をして、ご飯を食べて、笑って生きる。それでいいのよ。
「誰が世界を裏で操っているか」なんて、どうでもいい。それよりも、今日の自分の足元をどう整えるか。
「今日も蛇口をひねれば水が飲めるね」「今日も安全に服を着ていられるね」「今日もお茶が美味しいね」。
この、当たり前のように思える日々の「おかげさま」に気づくこと。
無理やり「宇宙の真理に感謝!」なんて、自分でも処理しきれないデカいことを思う必要はないの。ただ、昆布みたいにゆらゆら笑って心に余白を作って、日々の小さな感謝をバレットジャーナルに「幸積み」していく。
それが、どんな時代になってもブレない自分の「軸」を作ってくれるし、不安を煽る情報から自分を守る最強の脳のハッキング術なのよ。
推命ラボの幸来子なら、「どんな立派な星回りを持って生まれても、地に足がついてないと全部陰転するわよ」って、鼻で笑うところね。
アタシはカウンターからキャンディを一つ投げて、「オバチャン、宇宙人の心配より先にとんちゃんに美味しいケーキでも奢ってあげなさい」と声をかけた。
外の世界がどれだけ騒がしくなっても、アタシたちは自分のレンズをクリアにして、目の前の日常を味わい尽くすしかないの。
さあ、宇宙人のことなんて一旦忘れて、とびきり美味しいコーヒーでも淹れましょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
一首、詠ってみました。

皆さまの足元に、今日も小さなおかげさまがたくさんありますように
(。-人-。)✨ Love & Peace💕
※この作品中の漫画は、AI漫画生成ツール(新宇佐美式AI漫画)を使用し、 著者の指示のもとで制作しています。
オバチャンが見ていた動画はこちらです。
