⑥「お前はダメだ」41歳アプリ婚|同棲という試用期間
それは両方に試されている。
互いのカルチャーにフィットするか。
普段なら気にならないことも、
なぜか気になる。生活の一部だから。
あさイチの機嫌は?そもそも遡って、
いびきとか、寝相とか。
ところが流れなくチェックしたい。
生理的なところは抜かりなくチェックしたい。
お試しも慣れてくると、だんだん”粗さ”が目立ってくる。いや、”雑さ”?
話の最中にスマホをいじる。それだけで置いてけぼり。
話を聞いているようで、聞いていない。
家事は何割負担?
やっぱり目に付くのは”生活のこと”
どれだけ好きでも、譲れないものは無理ムリ
あとは、
大人ならたぶん、みんなそう、
”ひとりの時間”
ある程度の年齢までひとりだと、ひとりの空間だとか、時間だとか、どこか行きたいだとか、
必ずあるんだよね。
そこをいかにお互い尊重しあえるか。
そこに尽きる。
あともう一つ、気持ちを言葉にすること。
若いころは好きだ・好きだ・大好きだーなんて平気で言えてたけど、
もうかゆくなっちゃう。
でもそれじゃだめだよね。
せめて感謝は口にしないとね。
いつも”ありがとう”って言い合ってたい。
そこがクリアなら、愛の言葉はここぞ、
という時だけでね。
でもこんな穏やかな日が続くわけじゃない。
当たり前だけど。
付き合ってるときは、物理的に離れることができたから、
”ケンカ”でよくて、ある程度、
期熟したら謝罪でよかったけど、
試用期間中はずっと一緒だから。
”ケンカ”ではなくて、”話し合い”。
納得するまで?どちらかが折れて?
人それぞれ違うけど、
とにかく大人は話し合い。
そうやって価値観のズレを修正していく。
雨降って地固まる。
ケンカも、悪くない。
昨日の話し合いは何だったの、と言いたくなるような翌朝は、大抵いつもと同じ朝。
コーヒーを入れて、向かい合って飲む。
テレビもつけて、スマホでニュースもチェックして。
一つ違うのは洗い物をしてくれてること。
あぁ、許そう。
好きなドラマは誘って観る。
隣に温度を感じるのが、
当たり前になったから。
落ち着く。
そう、コーヒーはアメリカンだったのに。
毎朝苦いほう。
いろんなことがアップデートされていく。
変わっていくことが、いとおしい。
そうやってお互い、
試行錯誤しながら進んでいく毎日。
それが、本採用のかたち。
最後まで読んでくれた方、
ありがとうございました。
次は、選んだあとの話を。
▶ 選んだあとの話——
それでもこの人と生きていくまで①
