見出し画像

金価格

金価格がついに1㎏2500万円を超えた。

金価格の長期推移


このことはドルや円といった法定通貨の価値がそれだけ下がっているともいえる。下のグラフは、金に対するドル及び円の価値を示したものである。1971年の金・ドル交換停止(ニクソンショック)でドルは暴落し、その後2000年にかけて一時持ち直したものの、それ以降はずっと下降トレンドをたどっている。

金に対する法定通貨の価値 2026年1月14日 朝日新聞


では、いったい誰が金を買っているのか? その答えは下のグラフを見れば一目瞭然である。

中国の米国債保有額と金準備


一般に、世界のナンバーワンの国は100年周期で交代するという法則がある。

16世紀 スペイン・ポルトガル
17世紀 オランダ
18世紀 イギリス
19世紀 イギリス
20世紀 アメリカ
21世紀 中国?

16世紀はスペインの世紀だった。中南米を植民地にした結果、今でも中南米は「ラテンアメリカ」と呼ばれ、スペイン語を使っている。(例外はブラジルのポルトガル語)

一方、17世紀はオランダの時代だった。17世紀といえば日本が江戸時代だった頃である。当時学問と言えば蘭学だった。なぜオランダ語を学んだか。理由は当時の世界ナンバーワンがオランダだったからである。

ところが18世紀になって、イギリスが世界に先駆けて産業革命を行い、例外的に200年間世界を支配した。イギリスは世界中に植民地を持ち、その結果、英語が国際言語になった。

そのイギリスも2度の世界大戦で疲弊し、代わってアメリカが20世紀後半から世界ナンバーワンに君臨し始めた。

しかし、そのアメリカもいまや中国にナンバーワンの地位を奪われようとしている。最近、トランプ大統領が「アメリカ第一主義」を掲げて、なりふり構わず国際法を無視するのは、アメリカが弱体化している証でもある。

アメリカは衰退する運命にある。中国は当然、次の100年の世界のナンバーワンは「俺だ」と思っている。だから、アメリカ国債(アメリカ政府が発行する借金証書)なんか信用しない。いつ紙くずになるやもしれない。

そこで中国は、アメリカ国債の保有量をどんどん減らし(グラフ参照)、代わりに金を買い占めている。金はいついかなる時代にも価値があるからだ。2022年ころまでは気づかれないようにひっそりと金を買い集めていたが、2023年からは一気に金の購入量を増やし始めた。それがここにきて金の暴騰となって現れている。

私が金を購入したのは2017年である。そこまで国際情勢を読み切ったわけではなかったが、うまく波に乗れた。ただし、「山高ければ谷深し」の格言通り、またいつ暴落するかもしれない。金の保有量は全資産の5%以内にとどめておくと言うのが鉄則である。中国も「不動産不況」という地雷を抱えている。

資産を形成するためには一生懸命働くだけではダメである。世界経済、国際政治の動きを的確に読み、資産運用する必要がある。米中の覇権争いは当分続く。これから新たに金を購入する勇気はないが、今持っている分は当分ホールドである。

いいなと思ったら応援しよう!