うまくいく人ほど、自分を信じていない
自分を信じることが成功の条件だという話を、私はもう信用していません。むしろ逆で、結果を出し続けている人ほど、自分という存在を最後まで信じ切っていないという事実の方に、私は説得力を感じています。
信じるという言葉には、疑いを止めるという意味が含まれています。これ以上検証しなくていい。この判断は正しい。そう宣言することが、信じるという行為の中心にあります。
けれど現実に成果を積み上げている人たちを近くで見ていくと、彼らはこの宣言をほとんどしていません。昨日下した決断を、今日にはもう疑い始めている人たちです。
うまくいっているように見える瞬間ほど、本人の中では警戒が強まっています。
自信という言葉を、私たちはこれまで性格の一種として扱ってきました。生まれつき自信がある人と、そうでない人がいて、前者が有利だという理解です。
この理解のまま世の中を見ていると、目の前で起きている現象と、どうしても矛盾が生まれてしまいます。なぜなら、最も結果を出している人ほど、最も自分を疑っているという場面に何度も出くわすことになるからです。
私はこの矛盾を、性格の例外としてではなく、一つの構造として捉え直すことにしました。うまくいく人が自分を信じていないのだとすれば、そこには理由があるはずだという前提で見ていくと、見えてくるものがまったく違ってきます。
信じないという状態は、弱さの表れではなく、ある機能を保ち続けた結果なのではないかという仮説です。
この記事では、その機能の正体を少しずつ言葉にしていきたいと思います。読み終える頃には、あなたが今抱えている自分への不信感の意味も、違って見えているはずです。
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