見出し画像

MVP ARCHIVE | APOLLO SPECIAL 03 : John F. Kennedy - We Choose to Go to the Moon

APOLLO SPECIAL 03 : John F. Kennedy - We Choose to Go to the Moon

1962年9月12日、
アメリカ・テキサス州ヒューストンにあるライス大学。
そこでアメリカ大統領ジョン・F・ケネディは、後に宇宙開発史を象徴する演説を行った。

「We choose to go to the Moon.」
「私たちは月へ行くことを選ぶ。」

この言葉は単なるスローガンではなかった。
前年、ソ連はユーリ・ガガーリンによる世界初の有人宇宙飛行を成功させ、宇宙開発競争はアメリカにとって国家的課題となっていた。

ケネディは、最も困難な目標に挑戦することで、科学技術、産業、教育、そして国家全体を前進させようと考えたのである。
彼は演説の中でこう語っている。

「私たちは、それが容易だからではなく、困難だからこそ月へ行くことを選ぶ。」

この一言は、人類の挑戦そのものを象徴する言葉として語り継がれている。
当時、月面着陸はまだ実現方法さえ確立されていなかった。
巨大なロケット、宇宙船、誘導コンピュータ、生命維持装置、宇宙服、通信技術――その多くが、これから開発される段階だった。

しかし、この演説はアメリカに明確な目標を与え、マーキュリー計画、ジェミニ計画、そしてアポロ計画へと続く道筋を決定づけた。

そして7年後の1969年。
アポロ11号は人類初の月面着陸を成功させる。
ケネディ自身はその光景を見ることなく1963年にこの世を去ったが、彼の示した目標は、多くの科学者、技術者、宇宙飛行士たちによって受け継がれた。

「We Choose to Go to the Moon」

この演説は、宇宙を目指す決意を語っただけではない。
未来は待つものではなく、自ら選び取り、挑戦によって切り開くものだという、人類への宣言でもあった。

APOLLO SPECIAL 03 : John F. Kennedy - We Choose to Go to the Moon

ケネディは宇宙開発を国家戦略・科学技術・人類の未来という複数の視点から何度も語ってる。

① 1961年5月25日 議会特別教書( 最重要 )

ガガーリン飛行から約6週間後、ケネディは連邦議会で、
「 この10年が終わる前に、人間を月へ送り、安全に帰還させる 」
という国家目標を正式に提案。

② 1962年9月12日 ライス大学演説

" We choose to go to the Moon… " だけではなく、
" Space is there, and we're going to climb it. "
( 宇宙はそこにある。そして私たちはそこへ登る。)
とも語ってる。さらに、
" No nation which expects to be the leader of other nations can expect to stay behind in the race for space."
( 世界を導こうとする国が、宇宙開発競争で遅れを取ることは許されない。)
という冷戦下らしい発言もある。

③ NASA視察

ケネディは何度もNASA施設を訪問。

  • マーシャル宇宙飛行センター

  • ケープ・カナベラル

  • 宇宙船・ロケット開発状況の視察

④ NASA職員との対話

非常に有名な逸話。
清掃員に「何をしているのですか?」と尋ねたところ、
"I'm helping put a man on the Moon."「私は人類を月へ送る仕事をしています。」
と答えたという話。史実としては定かではないようだが、NASAの組織文化を象徴するエピソードとして現在でも広く語られている。


いいなと思ったら応援しよう!