MVP ARCHIVE NASA | Phase 04-06 Exploring the Solar System : New Horizons / 太陽系最果ての世界を初めて訪れた探査計画


太陽系最果ての世界を初めて訪れた探査計画
New Horizons( ニューホライズンズ ) は、2006年に NASA が打ち上げた冥王星・カイパーベルト探査機である。
人類初となる冥王星への接近探査を目的として開発され、太陽系外縁部の未知の世界を調査する歴史的なミッションとなった。
探査機は史上最速クラスの速度で地球を出発し、2007年には木星の重力を利用したスイングバイで加速。その後、約9年にわたる飛行を経て、2015年7月14日に冥王星へ最接近した。
ニューホライズンズ が撮影した画像は、それまで点のようにしか見えなかった冥王星の姿を初めて鮮明に映し出した。
極めて活動的な天体
広大な窒素氷原「 スプートニク平原 」、高さ数千メートルに達する氷の山脈、薄い大気、青く輝く霞などが発見され、冥王星が現在も地質活動を続ける極めて活動的な天体である可能性が示された。
また、衛星カロン をはじめとする冥王星系も詳しく観測され、その複雑な地形や形成過程について多くの新しい知見が得られた。
冥王星探査後もミッションは終了せず、探査機はさらに太陽系外縁部の カイパーベルト へ向かった。
アロコスへの接近探査
2019年には 小天体アロコス( Arrokoth )への接近探査に成功し、太陽系形成初期の姿をほぼ保ったと考えられる天体を詳細に観測した。
これは、人類がこれまで探査した中で最も原始的な天体の一つとされている。
現在も ニューホライズンズ は太陽系外縁部を飛行しながら観測を続けており、太陽系の境界領域について貴重なデータを送り続けている。
ニューホライズンズ計画 は、冥王星を「 未知の点 」から「 多様で活動的な世界 」へと変え、さらに太陽系誕生の痕跡を残す カイパーベルト へ人類の探査を広げた、惑星探査史の新たな一章となった。

