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MVP ARCHIVE NASA | SPACE SHUTTLE Special 04 : External Tank - エンジンへ燃料を送り続けた巨大なタンク

External Tank - エンジンへ燃料を送り続けた巨大なタンク

External Tank 

スペースシャトルの中央に取り付けられていた大きなオレンジ色の構造物が、外部燃料タンクである。

External Tank、通称 ET は、オービターの3基の RS-25メインエンジン に、液体水素と液体酸素を供給するための巨大な燃料タンクだった。

打ち上げ時、オービター本体にはメインエンジンが搭載されていたが、その燃料の大部分はオービター内部ではなく、この外部タンクに積まれていた。
ETは、単なる燃料容器ではない。

2本の固体ロケットブースターとオービターを結合し、打ち上げ時の巨大な力を受け止める中心構造でもあった。
シャトル全体を一つの機体として成立させる背骨のような役割を担っていたのである。

内部には、上部に液体酸素タンク、下部に液体水素タンクが配置され、その間にインタータンク構造があった。液体水素と液体酸素は極低温で保管され、打ち上げ中に配管を通じてオービター後部の RS-25 へ送られた。

外部タンクがオレンジ色に見えるのは、表面を覆う断熱フォームの色である。初期のミッションでは白く塗装されていたが、重量削減のため塗装は省かれ、断熱材そのものの色が見えるようになった。

ET は、スペースシャトルの主要構成要素の中で唯一、再使用されない部分だった。
打ち上げ後、燃料を使い終えたタンクは オービター から分離され、大気圏へ再突入して破壊された。

また、外部タンクは安全思想の面でも重要な存在である。
2003年の Columbia事故 では、外部タンクから剥がれた断熱フォームがオービターの翼前縁に損傷を与えたことが重大な要因となった。
この事故以後、断熱材、点検体制、損傷評価、飛行中検査の方法は大きく見直された。

External Tank は、燃料を積むためのタンクであると同時に、シャトル全体を結び、支え、打ち上げの力を受け止める中心構造だった。
宇宙へ向かう機体の背後には、目立たないが巨大な支えがある。
外部燃料タンクは、スペースシャトルという複雑な宇宙輸送システムを成立させた、最も重要な構造物の一つである。


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