小学生の英語学習|リトルフォックス(Little Fox)で始める英語インプット習慣
「小学生の英語学習、何から始めればいい? 一つだけやるとしたらどれ?」
「いちばんハードルが低くて、効果が大きいのは、リトルフォックスでインプットすることかな」
最近、友人3人とそれぞれにこんなやりとりがありました。
私が14年続けてきたおうち英語の肝は「インプット」です。家庭での英語学習も、これを軸に考えることで習得が進みます。
ただ、このインプットの考え方が少しややこしく、誤解が起きやすいところでもあります。
リトルフォックスは、小学生の「インプット」教材として、本当によくできていると思います。
我が家では、LeahとLucasの小学校時代、あわせて6年ほど利用しました。
今回は、リトルフォックスをご紹介しながら、これを例に、小学生の英語インプットについて考えます。
インプット教材としての Little Fox
Little Fox のご紹介
リトルフォックスは、英語を母語としない子ども向けの、サブスク制の英語コンテンツアプリ/ウェブサイトです。
「Stories」「Songs」「Games」の3つのモジュールのうち、我が家で利用していたのは、もっぱら「Stories」でした。

「Stories」では、いろいろなジャンルのおはなしが「動画版」と「デジタルブック版」の2通りで楽しめます。
おはなしは、リトルフォックスのオリジナルのほか、世界の名作の物語をテキストレベルを調整してリライトされたものが豊富にあります。このアダプテーションが秀逸です!
「せかいのめいさく」ページ、53シリーズ/1502話(投稿時点)

動画は「字幕あり/なし」、デジタルブックは「音声あり/なし」が選べます。
動画は、デジタルブックの文章をそのままアニメーション化したつくりになっています。
このため、通常のアニメ動画と違って、セリフだけでなく、ナレーション部分もナレーターによる読み上げがあるので、密度の濃いインプットができるように思います。
サブスクの料金(投稿時点)は、プランによって、1か月あたり15〜25 USDです。(夏休みや春休み時期にBack to Schoolセールあり)
リトルフォックスのYouTubeチャンネルで一部の動画を視聴できるほか、アプリまたはウェブサイトにいくと、一部、無料公開されている動画やデジタルブックが実際にさわって試せます。
Little Fox の特徴
次に、リトルフォックスの特徴と、我が家にとって使いやすかった点3つです。
1)9段階のレベル分け
デジタルブックと動画が、本文のテキストレベルに応じて、リトルフォックスレベル1~9に分類されています。
英語を母語としない子どもが、英語に少しずつ慣れ親しみながら、段階的に物語を楽しめるようになっています。
2)十分なコンテンツ量、1エピソードは5分前後
コンテンツ量が豊富なので、子どもに合ったレベルで、どんどん新しい動画やブックに触れることができます。
我が家では、小学校低学年時代、YouTubeはかなり制限していましたが、Little Foxは無制限にしていたため、実質の「YouTube代わり」になっていました。
<コンテンツ量>(投稿時点)
・ Storiesのシリーズ数:130以上
・ Storiesのエピソード数:5500以上
毎日(月~金)新しいエピソード(またはソング)が配信されています。
おはなし(動画・デジタルブック)の単位であるエピソードは、1エピソードあたり、3~4分から7~8分です(LFレベルによって変わります)。我が家の忙しい生活のなかでも、スキマ時間に視聴できました。
例えば、レベル6の「Daddy Longlegs」シリーズは、32のエピソード(1エピソードは6~7分)から成ります。シリーズ全体は3時間以上あります。これが32回のエピソードに分かれています。1日1動画、1か月ほどかけて、少しずつ視聴が進められます。
レベルが上がってくると、このように一本の映画並み、いえ、それ以上のボリュームがありますので、リライト版とはいえ、お話の筋は省略され過ぎず、丁寧に描写されていて、見応え十分です。
3)文章の質、音声(声優さん)のレベルが高い
リトルフォックスは韓国の会社ですが、おはなしのリライトは、英語圏のリーダー本の執筆などを専門とするライターが担当しています。
文章の質が高いと感じます。日本で市販されている英語教材のなかでも、不自然だったり翻訳調だったりする文章とは、一味も二味も違います。
また、音声も、声優さんたちの演技が安定しています。発音は(例外はありますが)基本的に標準的なアメリカ発音が採用されています。これも、韓国の会社としてのこだわりでしょうか。
自然でクリアなアメリカ発音をたっぷりインプットできるのも、大きな利点だと思います。
英検との関係
英検に取り組む小学生が増えているので、目安として、リトルフォックスのレベル感を英検と比べてみました。
<リトルフォックスレベルの目安>
(アメリカの学年とレクサイルで見た英検との関係)
LFレベル3:アメリカの1~2年生(英検5級の300-380Lくらい)
例:Snow White and the Seven Dwarfs、The Wind in the Willowsなど
LFレベル5:アメリカの3年生(英検3級の530-570Lくらい)
例:The Jungle Book、A Dog of Flanders、Heidiなど
LFレベル7:アメリカの4~5年生(英検準2級の740-780Lくらい)
例:Red Magic、Huckleberry Finn、Treasure Island、Little Womenなど
英検は長文問題のLexile指数を参考にしています。英検は、自分で文章を読んで、読解問題を解く際のレベルですので、動画を観たり、ブックの読み聞かせ音声を聴く場合は当てはまりません。
動画を観たりブックの音声を聴いて、子どもが楽しんでいる限りは、このレベルにかかわらず、おはなしを楽しむために視聴するというスタンスを保つことが大切だと思います。

リトルフォックス公式「童話の特徴」より「難易度レベル対照表」
https://www.littlefox.com/jp/company/company_readers_information、
英検協会「英検・TEAPに関する読解度指標であるLexile指標を用いた検証」https://www.eiken.or.jp/association/info/2016/1227_01.html
英語インプットの3ステージ
このような特徴を持つ教材を使うとき、実際にどのようにインプットを進めるとよいでしょうか。
3つの段階に分けて考えてみました。
1)耳育て期
1つ目のステージは、英語を耳で吸収する時期です。
乳幼児期には、家の中での英語音声がかけ流されているだけで、音を吸収するということがありますが、これは成長とともに難しくなっていきます。
しかし、小学生になってから始める場合でも、たとえ、小学校高学年になってからであっても、「音から入る」ことはやはり重要です。
これを実行するには、小学生は、音声をたくさん聴くことも大事ですが、音声だけよりも、絵や動画とセットでインプットするのが良いです。
とにかく、本人にとって負担が少なく、ラクに英語に触れられる方法を探ります。本人がラクで楽しいと感じれば(少なくとも、苦痛ではなければ)、英語に触れる量が確保でき、結果、吸収もしやすくなります。
補足:小学生の耳育て期
このとき大事なことは、意味の理解よりも、音の吸収を優先することです。まずは先入観なく(できればはじめは文字を見ずに)、映像をみながら、音に触れ続けることから始めたいものです。
初心者なら、レベルを選んでも、意味が分からないところは出てきます。でも細かい部分の意味が分かるかどうかではなく、全体として、どういう状況なのか、どういう流れで進んでいるのか、に集中します。どうしても気になるところだけ、Little Foxの「単語帳」機能を使ったり、AIに聞いたりして、意味を確認するとよいです。
いわゆる海外から帰ってきた帰国子女のように、海外の学校に急に転校することになった状況を想像してみてください。
子どもは学校で過ごしながら、いちいち周囲からの助けがなくても、聞こえてくる言葉を取り込んで、分かった情報をつなぎ合わせて、理解しようとすると思います。
動画を観ているとき、これに近い状況が作り出せたら理想です。といっても、海外の環境にいる場合のように「分かる必要」には迫られません。が、おはなしの展開に興味をひきつけられているとき、これに近い状況になるように思います。そして、このようなとき、潜在意識の中で、脳が処理しようとはたらくのだと思います。
反対に、同じ小学生で、文章はまだ読まなくても、乳幼児期にインプットが貯まっている子どもの場合、アニメ動画を「読み聞かせ」として聞いて、楽しめてしまうということがあります。
この場合は、テキストレベルをあまり気にせず、子どもが興味を示す動画やブックを視聴を続けることで、「耳育て期」としての吸収を進めます。
2)読み始め期
2つ目のステージは、音に文字を当てはめる時期です。
読みの練習に関しては、たくさんの要素があり、ここでは説明しきれないのですが、英語の音に触れてきた経験が前提条件になります。
なので、英語の音のインプットが貯まってきてから、文字をあてはめていきます。「フォニックス」に取り組む場合も、インプットが貯まっていて、耳が育っていればいるほど、上達が早いです。
リトルフォックスでは、動画は「字幕あり/なし」の切り替えができ、デジタルブックは「音声あり/なし」の切り替えができますので、一例として、
1.動画+音声で観る
↓
2.動画+字幕で観る
↓
3.ブックを文字+音声で読む
↓
4.ブックを音声なしで自分で読む
といった使い方ができます。
Lucasはこの「読み始め期」にリトルフォックスを使い始めました。リトルフォックスで動画+字幕のインプットを継続したことで、読みの上達が早まりました。
読みの練習としては、Lucasはほかのコンテンツ(ラズキッズなど)も使っていました。が、リトルフォックスは内容がおもしろいので、取り組みというよりもご褒美のような位置づけでした。体調が悪くて寝込んでいるときでも、新しいエピソードが出るとすぐにリトルフォックスの動画を観たがりました。
小学生は、学校の教科書をはじめ、他の英語教材を持っていたり使っている場合が多いと思います。並行して、リトルフォックスのようなインプット教材で、インプットを続ける習慣を持つと、他の教材が格段に取り組みやすくなるのを感じるはずです。
単語を覚えたり、フレーズを練習したり、文を読んだり書いたりする取り組みは、学習の補助として考えます。
インプットの取り組み(動画を観る、ブックを聴く・読む)がベースで、その上に、個々の取り組みが加わるイメージです。
これによって少しずつ、インプットするコンテンツのレベルアップをはかっていきます。
3)お楽しみ期:「多聴」「多読」「多視聴」
3つ目のステージは、音声で聴いても、文字で読んでも、英語を取り込んで楽しめる時期です。
音の習得が終わり、音と文字の結びつきも感覚的に吸収し終わった状態です。
ここまでくると、「多聴」「多読」「多視聴」でインプットを続けながら、理解力を育てていくのみとなります。
本人は興味のあるものを動画ざんまい、読書ざんまいをしていればよいことになります。
Leahはこの時期にリトルフォックスを使い始めました。小学校低学年のころは、日本語の本でも、「10歳までに読みたい名作シリーズ」などを片っ端から読破していた時期でした。
赤毛のアン、若草物語、ひみつの花園、トムソーヤの冒険など、日本語で読む本よりも、リトルフォックスの方が内容が充実していることも多かったようです。このため、日本語の本で読んだ物語でも、リトルフォックスの動画をめり込んで視聴する姿がありました。
このように、日本語による周辺知識が増えることも、理解度を上げる助けになり、それによって本人の関心も高まりますから、吸収が進みやすいという好循環につながるのだと思います。
以上、小学生の英語インプットの方法について、リトルフォックスを例に考えました。
個別の教材を珍しく取り上げましたが、私の「リトルフォックス愛」は伝わりましたでしょうか。
リトルフォックスの魅力は、語り切れないので、また続編を書きたいです。
お読みくださりありがとうございました。
少しでも参考になりましたら「スキ」をお願いします。
こちらの過去記事でも、「インプット」について私見を述べていますので、ご興味あればご覧ください。
