英語は音から|#01 まるで英語ネイティブ、流れるようなスピーキングの正体
「えっ? 帰国子女!?」
「音」から英語を身につけた「おうち英語っ子」は、周囲からこのような反応を受けることがあります。
”帰国子女”ではなくても、英語の「音のインプット」を積み重ねることで、英語らしい話し方を身につけているのです。
「おうち英語っ子」に限らず、日本にいながら、英語らしい話し方を身につける人がいます。
その一方で、「読む・書く(文字)」は得意だけれども、「聞く・話す(音)」は苦手、という人もいます。
「英語らしい話し方」をする人は、いったい何が違うのでしょうか。
「英語らしさ」の正体とは、何でしょうか。
超シンプル英語習慣『Sounds to Stories メソッド(サウストメソッド)』のMinnieです。
これから数回にわたり、メソッドの1つ目の軸、『英語は音から入る』について、掘り下げていきたいと思います。
この「英語は音から」というテーマでは、私の
14年間の英語育児の経験(まとめ記事はこちら)
幼少期~社会人までの英語経験(プロフィール記事はこちら)
この数年の、英語発音指導士®としての学びと気づき
に基づき、いまの考えを発信します。
英語らしさの正体は「英語のリズム」
その「英語らしさ」の正体は、英語のリズムです。
英語の「音」に詳しい人でなくても、少し耳にしただけで、瞬時に感じ取ってしまう、その違いは「リズム」です。
えっ、「リズム」ですって?
「英語らしさ」の正体は「きれいな発音」でしょう??
そう思われたでしょうか。
たしかに、英語らしい発音も必要です。
ただ、その発音は「英語のリズム」の中で発せられてこそ、活きてくるものなのです。
日本人は、英語の音に対して、日本語とは明らかに違う「特徴」を感じます。
「流れるような、なめらかさ」
「音がつながっている音」
「音につやがある」
といった印象を受けませんか。
その「なめらかさ」や「つや」は、まさに、リズムからくるものだと言えるのです。
日本語と英語のリズムの違い (モーラ拍 と 強勢拍)
ここで、例を使って説明します。
「だるまさんがころんだ」という遊びがあります。
だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん・だ
音が均等に刻まれる、いかにも日本語らしいリズムです。
→ モーラ拍リズム(mora-timed rhythm)
モーラとは、日本語のリズムの最小単位。
音節(syllable)との違いは、
小さい「っ」、「ん」、伸ばす音「ー」
も1つの拍として数えるところ。
例:「が・っ・こ・う」「に・ほ・ん」「け・ー・き」
英語圏では、「だるまさんがころんだ」に似た遊びとして「What’s the Time, Mr. Wolf?」という遊びがあります。
What's the|time,|Mr.|Wolf?
→ 太字のところに、強勢(アクセント)がつきます
→ 太字でないところは、極端に弱く発せられます
こちらは、強弱がはっきりした英語のリズムを感じます。
(→ 強勢拍リズム(stress-timed rhythm))
「What’s the Time, Mr. Wolf?」
これに、日本語のリズムをあてると、このようになります。
わ|っ|つ|ざ|た|い|む|み|す|た|ぁ|う|る|ふ
→ いわゆる「カタカナ英語」(日本語リズム)
日本語のリズムでは、そもそも英語に聞こえません。
これが、日本語と英語のリズムのいちばんの違いです。
英語に欠かせないもの (イントネーション と アクセント)
もちろん、日本語でも、掛け声として発する場合は、
だーるま|さんがー|こーろん|だ!
など、抑揚(イントネーション)をつけて言うときもあります。
なので、日本語に抑揚がないわけでは、決してありません。
ただ、日本語の場合は、英語に比べると、補助的な位置づけです。
抑揚があってもなくても「意味」は通じます。
一方、英語の場合は、そうはいきません。
抑揚(イントネーション)や 強勢(アクセント)がセットなのです。
これらがないと、ひどく不自然に聞こえるのです。
場合によっては、意味が通じなかったり、意味が変わることさえあります。
それほど、英語では、
抑揚(イントネーション)
強勢(アクセント)
そして、これらによって生み出される リズム
が重要なのです。
リズムがあれば「音のつながり」は自然に生まれる (自動化したリンキングや音声変化)
もう一つ、リズムを重視すべき理由があります。
それは「音のつながり(リンキング)」です。
英語のリズムの中で音を発すると、単語単位で区切るのではなく、単語と単語が自然につながるのです。
学習者向けの英語発音の教科書には、「音のつながり」の説明として、たくさんの用語が並びます。
連結、同化、弱化、シュワ(schwa)化、脱落、などなど。
しかし、英語のリズムを持っていて、英語の音を習得している人は、そのようなことは意識しないでも、自然にできてしまいます。
「この音とこのとはつながる」(リンキング)
「この音は弱くなって、シュワの音になる」(弱化)
「」
など、意識的に考えることはありません。
英語のリズムの中で、
いかに口の動きを省略するか(いかにラクに音をつなげるか)
いかにフレーズの"すわり"をよくするか
というスタンスで発しているだけで、結果的に音のつながりや音の変化が起きているという状態です。
この、自然発生する音声変化も、「流れるようなスピーキング」の印象につながっています。
まとめ
以上、今回は「英語のリズム」について考えました。
英語ネイティブのような、流れるようなスピーキングの正体は、
英語のリズム(強勢拍)
リズムから自然に生まれるリエゾン
にあります。
英語を自然に理解し、自然に使えるようになるためには、まず「音」から土台を育てることが重要です。
「乳幼児期のおうち英語」で行われる英語音声の「かけ流し」は、この英語の音に慣れることに、大きな意味があります。
「小学生のおうち英語」でも、「中学生の英語学習」でも、まず必要なのは、文字の学習だけでなく、英語らしいリズムを耳と体でつかむことです。
音の土台ができると、英語が聞き取りやすくなり、耳からの英語インプットの質が高まり、学習効率そのものが高まっていきます。
Sounds to Stories(サウスト)メソッドでは、この「音から入る」ことを大切にし、英語の吸収がスムーズに進む土台を育てていきます。
次回は、リズムの次に育てたい「音への気づき」について考えます。
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