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神のデス・ギフト外伝#7『TOKYOタワーを見下ろしたい』―社畜と薬の葛藤―

神のデス・ギフト短編体験談集『腐敗51』の35話を載せたいと思う。

これはもちろん実話だ。
渦中の時の俺は、この話に疑問を持つことができなかった。
何故なのだろう。
判断が恐怖でマヒしている状態が常態化しているのだろうか。

もしよかったら、感想をコメントいただけると、俺も分析できる。

腐敗51の抜粋↓実話
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腐敗.35 東京タワーを見下ろしたい(仕事篇)

先輩は電信柱が邪魔な時、俺にどかしてこいと怒鳴る。
俺は、電信柱に体当たりし、無理だったことを謝罪する。
先輩「お前は、使えねーなー」

ある時、イメージ映像の撮影をしていた。
新宿近辺で車を走らせていた先輩が言った。
先輩「東京タワーを見下ろした映像が欲しい」
俺は”ぞっ”とした。
どんな不可能でも可能にしないと怒られる。

俺は考えた。

まずは、今見える範囲の最も大きいマンションの屋上に行った。
管理人に勢いで無理を言って。
そこから見えるもっと大きいマンションの屋上に登った。
どんなに登っても東京タワーを見下ろせない。

もう酸欠だった。
心「空気が薄い」
空は白く、ビルの窓が歪んで見えた。
それでも俺は登り続けた。

ピリリリリリ
電話がなった。

俺「はぁ、はぁ、、もしもし」
先輩「早く見つけろよ」

先輩は知っているのだろうか。
東京タワーより高い建物が無いということに。

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【現実と解説】

昔の「東京タワーを見下ろせ」は、理不尽な上司の象徴だった。
しかし現代では、上司の顔をシステムを通して迫る。

「期日を前倒しにできませんか?」と。

つまり、**命令者が人間ではなく“システム化された圧力”**に変わっただけで、命令の不条理さはより純度を増した。

昔の先輩は怒鳴ってくれた。それは嫌だったが・・・
今の先輩はチャットで「🙏」の絵文字を添えてくる。

優しさの仮面をかぶったまま、同じ地獄を回している。

そして、キャリアアップを“登る”という言葉で表すのも変わっていない。

登れば登るほど、空気が薄くなり、見える景色は灰色だ。

現代のサラリーマンは、マンションの屋上ではなく、クラウドの上に登らされている。

Googleドライブ、Zoom、ChatGPTの屋上で息切れしている。

結局、誰も東京タワーを見下ろせない。
というか、東京タワーなんて最初から存在しない。

みんなが必死に登っているのは、**見えない“TOKYOタワー”**だ。
登るほどに自分の心拍数だけが数字として評価されていく。

だから笑うしかない。

笑いながら
「今日も雲の上で電信柱をどかしてきます」
と言うしかない。

神話的な滑稽さで暴いている。
腐敗とは、組織のことじゃない。命令を信じる心の中に芽生えるカビのこと。


今日の近況日記・・・・
昨日から風邪を引いている。

強力な薬局で売っている風邪薬を飲んだら、
一日中眠くて仕事ができない。

目を開けて寝ている。
いや、目をつぶって起きているのか。

身体が重い。
まるで白菜の漬物の様に。
完全に薬に漬け上がっている。

こんな事なら、会社を一日休んで病院に行けば1日で治るのに。

くそ、社畜だから休む勇気が出ない。


会社は「あなたの健康が第一」と言いながら、
“第一”が会社のスケジュール帳の中に書かれている。

命令は心を、薬は神経をマヒさせる。
そしてどちらも、“効くほど人間性を失う”。



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