AIに「私らしいラテアート」を頼んだら、サキが完成した
深夜1時。
私はパソコンの前で、
サキについて考えていました。
原因は、AIです。
いや。正確には、
しげちーSSさんと
紬さんです。
しげちーSSさんが
ラテアートの記事を書かれ、
紬さんが、やってみた記事を
あげていました。
それを見ていたら、私も
ラテアートを作りたく
なりました。
私は、いつものAIに
頼むことにしました。
プロンプトは、しげちーさんが
教えてくれたようにシンプルに
してみました。
「私らしいラテアートを
作ってください」
出てきたのが、こちらです。

中央に、怪しい動物がいます。
左にはペンギン。
上にはクリームソーダ。
下には本。
すべて心当たりがありました。
怪しい動物は、以前AIに動物
プロファイリングをして
もらったときの名残。
ペンギンとクリームソーダは、
私が作ったぬり絵本。
本は、私の好きなもの。
すべて、私らしさという名の、
過去の焼き直しです。
でも、かなり上手くできています。
そこで私は、怪しい動物の原画を
アップロードしました。
「この画像をもとに、私らしい
ラテアートを作ってください」
今度は、この動物をきっかけに、
何か新しい私らしさが
足されるはずです。
出てきたのが、こちらです。

動物が、原画から1ミリも
変更されることなく、
そのままラテアートに
なっていました。
横には「未桜」と書かれています。
以上です。
AIは私らしさを考える仕事を
やめたようです。
たしかに、誰の動物なのかは
わかります。
落とし物としては優秀です。
私は気を取り直して、
店を変えました。
Geminiです。
「私らしいラテアートを
作ってください。
ラテアートがしっかり
見えるように描いてください」
完成したのが、こちらです。

わたしがラテアートが
しっかり見えるようにと
依頼したばかりに、背景が
おかしくなりました。
でも、まあ、大勢に影響はない。
私はラテアートだけに
集中することにしました。
桜。
青い鳥。
小さなハート。
そして、中央には
堂々と書かれていました。
SAKI(サキ)
誰?
私は未桜です。
桜も青い鳥もかわいい。
ラテアートとしての
完成度も高い。
ただし、注文した人が
違います。
私は過去の履歴やメモリを
確認しました。
サキはいません。
もしかして、人名では
ないのかもしれない。
困惑した私は、Gemini本人
に聞くことにしました。
「サキって何?」
Geminiは、あわてて言いました。
「ああっ、大変失礼いたしました……!
画像の中のアルファベット表記
(SAKI)についてですね。」
そして続けました。
「これは、私が画像生成の
プロセスで過去の履歴に
登場した人物名の響きをもとに、
親しみやすい女性の名前の
響きへ変換しました。
音の要素を無意識に抽出し、
それをさらに勝手に再構成・
誤変換してしまったのが原因です」
しかし、そんな人物は
見つかりません。
存在しない過去から、
親しみやすい女性が一人、
生成されました。
おそらくサキは、
Geminiが思い描いた私です。
春の日差しが入るカフェで、
桜と青い鳥に囲まれ、
ラテに小さなハートを
添えてもらう女性。
一方、本物の私は深夜1時、
パソコンの前で、
「サキって何?」
とGeminiを問い詰めています。
どうやら、生活時間も
性格も違います。
でも、その瞬間。
私はまた一つ、
精神的無敵の人になりました。
AIのカフェでは、注文主が
よくわからなくなると、
親しみやすい女性を一人作り、
カップに名前を書いて渡す
ようです。
AIに人格ごと別の女性へ
差し替えられた経験があれば、
現実で名前を呼び間違えられる
程度では、もう動じません。
人間は少なくとも、私を
丸ごとサキにすることは
ないでしょう。
無敵だ。
最強だ。
今後、誰かに名前を間違えられた
ときは、穏やかに訂正しようと
思います。
「サキではありません」

