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プロンプトを読まずに投げたら、クリームソーダの女神が生まれた

深夜1時。
私はパソコンの前で、
ネオンについて考えていました。

原因は、AIです。
いや。正確には、赤猫さんです。

赤猫さんの記事で、発光線画アート
というものが紹介されていました。

黒い背景に、青く光る線。
塗るというより、光らせる絵。
なんだか、かっこいい。

これは、ペンギンでやるしかない。

最近の私は、ペンギンを
クリームソーダの中で
泳がせています。

なぜ泳がせているのか。
ぬり絵長者に向けた助走
です。

私は、赤猫さんの記事で
紹介されていたプロンプトを、
そのまま使うことにしました。

そして、そこに、ペンギンが
クリームソーダの中で泳いでいる
絵をつけました。

私は、プロンプトの中身を
よく見ていませんでした。

見ていませんでした。

大事なことなので、
二回言いました。

しばらくして、
画像が出てきました。

そこには、ペンギンがいました。
いましたが、なぜか女性もいました。

しかも、ペンギンと女性が、
しっかり重なっています。

ペンギンなのか。
女性なのか。
それとも、クリームソーダの底
から生まれた新しい神話なのか。

しかも、よく見ると、
クリームソーダの上に
乗っていたチェリーが、
女性の髪飾りのように見えます。

奇跡です。

いや、事故です。
でも、かなりミラクルな
事故です。

私はそこで、ようやく
プロンプトを見直しました。

最初の一行に、
こう書いてありました。

beautiful woman,

綺麗な女性。

いました。
ちゃんと、最初からいました。
AIは、何も悪くありません。

深夜1時の画像生成は、
だいたい人間側の
確認不足で神話になります。

でも、その瞬間。
私はまた一つ、
精神的無敵の人になりました。

プロンプトは、
願い事ではありません。
依頼文です。

そして、依頼文を読まずに
出した人間には、
クリームソーダの女神が
届きます。

無敵だ。
最強だ。

気を取り直して、
私はやり直しました。

今度は、ちゃんと
beautiful woman
を外しました。

すると、ペンギンの
発光線画になりました。

悪くはありません。
でも、何かが違います。

私の中にあるネオンのペンギンは、
もっと、すっと光っているはずでした。

なのに、出てきた絵は、
なんだかもったりしていました。

元の線画が悪い。

ネオン化する前の線が、
そもそも弱いのです。
発光線画は、魔法では
ありません。
線が光るだけです。

つまり、元の線が
ぼんやりしていれば、
ぼんやり光ります。

私は線画から
作り直しました。

ペンギンの形。
クリームソーダのグラス。
アイス。
泡。
チェリー。

ちゃんと、どこを
光らせたいのか
分かる線にしました。

そして、もう一度
ネオンにしました。

これです。
私が見たかったのは、これでした。

黒い背景の中で、ペンギンが
光っています。
クリームソーダも光っています。

深夜のテンションで始めた実験が、
ようやくそれっぽく完成しました。

今回わかったことがあります。

AI画像は、プロンプトだけで
何とかなるときもあります。
でも、何とかならないときも
あります。
特に、こういう発光線画は、
元の線がかなり大事です。
線画が弱いまま光らせても、
弱い線が光るだけ。

そして、もうひとつ。
プロンプトは、ちゃんと
読んだ方がいいです。

「beautiful woman」と書いて
あるプロンプトに、
ペンギンのクリームソーダを
投げると、綺麗な女性と
ペンギンが合体します。

しかも、チェリーが
髪飾りになります。

世界は、思ったより律儀です。
AIも、思ったより律儀です。

ただ、律儀な方向が、
斜め上なだけです。


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