AIで深夜1時に専門家全員を敵に回す
深夜1時。
私は今日もパソコンの前で、
円卓会議を開いていました。
理由は、AIです。
その夜の私は、
かなり調子に乗っていました。
普通の専門家円卓会議だけでは
物足りなくなり、
こう頼んだのです。
「専門家5人を召集して、
デビルズ・アドボケートで議論して」
経済学者。
主婦。
科学者。
詩人。
そしてギャル。
5人の私専用
論破王の誕生です。
議題は、こうです。
「この深夜にポテトチップスを食べるべきか」
すると会議が始まりました。
「非合理的です。
将来の健康コストを考えると
明確に損失です(経済学者)」
「キッチンで温かいものを作れば、
こんな時間にポテチを食べる必要は
ありません(主婦)」
「脂質と塩分が、睡眠の質を
下げる可能性があります(科学者)」
「そのポテトは、
明日の後悔の味です(詩人)」
「普通に太るだけじゃね?
マジやめときな(ギャル)」
全員、敵だ。
5人の専門家がそれぞれの立場から、
全力で私を止めに来ています。
ポテチ1袋で訪れる、
国家レベルの危機。
でも、その瞬間。
私はまた一つ、
精神的無敵の人になりました。
これだけの反対を受けて
それでも食べるなら、
もうこれは強靭な意志です。
職場で誰かに
「それ、やめた方がいいんじゃない?」
と言われても、
「ふふ、昨日、専門家5人に
全力で止められたけど、
やってやったわ」
と、涼しげな顔で言えるのです。
無敵だ。
最強だ。
私はついに、
世界中の反対を受けても
ポテチを食べる覚悟を手に入れました。
でも、なんでしょう。
この役者たち、
まだこんなものではない気がするのです。
人はたぶん、深夜になると
少し極端になります。
昼間なら「やめとこう」で終わる話でも、
夜になると急に、大袈裟な誘惑に負ける。
ただポテチを食べるだけだった
はずなのに、それではすまなくなる。
深夜とは、そういう時間です。
そして私は今日も、立派な論破役を
5人作り出してわざわざ話を大きくし、
明日もどう大きくしてやろうか
考え始めています。
習慣とは、おそろしいものです。
