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自分の専門分野の外側であらたに見つかる、意外な仕事

「こんなことって頼めるかどうかわからないんですが……」

フリーランスで仕事をしていると、そんなふうに聞かれることが出てくるだろう。
どんな内容だろうかと、おもわず身構えてしまう。(私は小心者)

私はもともとは翻訳だけをしていたのだけれど、たとえば、知り合いの編集者さんから海外とのメールやりとりを頼まれることがあった。
わざわざ外部に声をかけるのは、ちょっと複雑な内容のときだ。
たとえば、版権処理や、インタビュー取材など。
箇条書きのメモをもらってメールの文面に整えることもあれば、先方と直接でメールのやりとりをしたり。

仕事、とくにフリーランスでは、(「何でも屋さん」にならずに)専門分野や得意なことをはっきりさせておくことは重要だ。
分かりやすい看板を掲げているから、なにかの機会におもいだして声をかけてもらえる。
それに、専門性が高いというのは競合が少ないということでもあり、ビジネス的にも有利。

一方で、一緒に仕事をしている取引先は、自分のことをより客観的にみてくれている存在でもある。
「裏メニューとして、対応可能では?」
という予測は、技術的な(できる・できないという)面では当たっていることが多い。
やりたいこと・方向性や料金的に合うかどうかはともかくとして、こういうときにおもいきって挑戦してみると発見も多い。
想像よりも時間がかかって大変なこともあれば、意外な楽しさや適性が感じられることもある。

自分にとっては専門外だとおもっていたことが、じつは誰かの役にたつだけでなくて、自分自身についての意外な発見や、新しい仕事(「売れるとおもっていなかったモノ」の発見)につながるかもしれない。
私の場合には、そうやって書く仕事も本格的にはじめることになった。

余談だけれど、こういう仕事で料金の話になったときに、
「もともとメニューになくて料金を設定していない内容なんです。
だから料金は1万円でも、もし払っていただけるなら100万円でもいいですよ」
と言うと、ちょっとした笑いがとれる。
(そして料金は1万円になります。私のこれまでの経験では)

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ミオカ|翻訳家 出版、美術、デザイン、ファッションなどの業界、フリーランスでの働き方など、翻訳という仕事をつうじて感じたことや経験・情報を皆さんに共有していきます。