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【読書感想】「絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ 文豪の名言対決」を読んで

めちゃくちゃ面白くて一気に読み終えてしまった本をご紹介します。日本で読んでももちろん面白いでしょうが、ドイツで読むとさらに面白く感じるはず!

カフカとゲーテ

カフカとゲーテはどちらもドイツ文学界に現在もなお多大なる影響を与えている超有名な作家です。
カフカはボヘミア王国(現在のチェコ、プラハ)生まれですがドイツ語を母語としています。
一方のゲーテはフランクフルト出身。多才で政治家としての経歴も持っています。
ドイツ人夫に聞いたところ、ドイツでは学校でゲーテのファウスト第一部は必ず読むし、カフカの作品ももちろん習うとのこと。
2人は生きた時代も性格も全然違うのですが、編訳者の頭木弘樹さんがカフカの絶望の名言とゲーテの希望の名言を並べてまるで2人が対話しているかのように編集されていてお見事です。紙の色もゲーテ部分は白く、カフカ部分はグレーになっています。
カフカは今の時代で言うならば「HSP」「繊細さん」って感じでしょうか。それも極度の。
かたやゲーテは「ネアカ」で「ポジ思考」かな。
この両極端な2人の名言に都度、頭木さんが淡々と(?)解説を加えられていて、その絶妙なバランスが本当に面白い。読んで損はないです!

こんな方におすすめ

・不安を抱えてはいるけど前向きに生きたい方
・逆にドン底にいて下手な慰めなんか聞きたくないって方
・サラッと読めるけど深い、そんな本を求めている方
・ドイツに住んでいる方
・ドイツ文学に興味がある方

声出して笑えるのに心に残る名言がたくさん!

恋愛や父親との関係、仕事など、共通点も多い2人ですが、考え方は真逆。
ゲーテはネガティブなことまで糧として全てポジティブ変換。毎日を楽しく生きたい私にとってメンターとすべき?と思うくらい明るすぎて笑えます。今の時代でも十分心に響く名言をたくさん残しています。
そしてさらに笑えるのがカフカの暗さ。もう何をとっても自分を否定しまくりです。それでもカフカに魅力を感じるのは、彼がとても優しく、絶望を周囲の人たちや自分の置かれた環境、あるいは社会のせいにしないというところ。徹底して自分の中に原因を探すのです。
私が思うに、カフカは絶望と希望の間で常に揺れていて、そのちょうどピッタリ中間点に立ちたかったのではないかな。その小さな一点をじっくり観察し探し続けていて、うまくそこに立てたほんの一瞬は安定するものの、少しでも左右にふれようものならすぐにまた不安になる。そんな人間だったのかなと思う。カフカはきっと早く生まれすぎたと思う。今の時代ならカフカはきっと超人気インフルエンサーになっていた気がする(笑)自分の弱みをここまでさらけ出せるって、実はすごいことですよ。
同じようなことでも前向きに捉えるか、後ろ向きに捉えるかでこんなに物事の見え方って変わるのか、と改めて驚愕します。

この本をきっかけにドイツ文学を読んでみよう!

この本を読むときっとカフカとゲーテの両名に興味を惹かれるはず。あなたが今ドイツにいるなら(いなくても)とても良い機会です!ぜひ2人の作品にも触れてみてください。まぁ、そういう私もまだあまり読んだことがありません(笑)カフカ作品は大学時代にいくつか読みましたが、ゲーテにいたっては「若きウェルテルの悩み」を読んだような読んでないような…(たぶん途中でやめて読了していない)。
これを機にまた読んでみたいな〜と思っています。できれば、ドイツ人なら誰しも学校で習うという「ファウスト」に挑戦できたらいいな。
「絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ 文豪の名言対決」はドイツで読んだら面白いと言いつつ、残念ながら電子書籍は今のところないようなんですよね。そんな時は紀伊國屋の海外発送がおすすめ!せっかくなのでゲーテやカフカの作品も一緒に注文しちゃいましょう!


手塚治虫の漫画もあるみたい?!


カフカの「変身」は言わずと知れた名作。



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実は読書歴はまだそんなに長くないですが、すっかり読書にハマっています。
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