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【読書感想】「ひまわり」を読んで

こんにちは。ドイツのミュンヘン在住miraです。
現在日本に一時帰国中です。
お越しいただきありがとうございます♪

田舎の図書館の利点は街中では予約人数が多くてなかなか順番が回ってこない人気の本も、あまり待たずに借りられることです。(話題の新刊本はそもそも置いてないというマイナス点もあるのですが…笑)
そんな本を最近読みました。しかも482ページもありましたが面白すぎて2日で読み切ってしまいました。
昨年出版された新川帆立さんの「ひまわり」です。

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ある日事故に遭い、頚髄を損傷してしまったひまり。

リハビリを続けるも復職の夢は潰え、一念発起して弁護士を目指す。



鉛筆も握れず、六法全書も開けない。

言葉のみを味方に、果たして司法試験を突破できるのか?

「言葉は私の最後の砦。

言葉がある限り、私たちはつながれる」



おしゃべりと食べることが大好きな33歳のひまりはある夏の日、出張帰りに交通事故に遭い、頸髄を損傷してしまう。意識は明瞭。だけど、身体だけが動かない。過酷なリハビリを続けるも突きつけられたのは厳しい現実だった。「復職は約束できない。できればこのまま退職してほしい」。途方に暮れ、役所で就労支援の相談をすると、すすめられたのは生活保護の申請。

私は人の役に立てるのに、どうしてその力を発揮させてもらえないのーー?

ひまりは自立を目指し司法試験受験を決意する。思い通りにならない身体でロースクールに通い始めるが、次々と壁が立ちはだかり……。



落涙必至の、人生応援小説。

内容紹介より

この本を読んだ人は必ず主人公ひまりの力強く生きていこうとする姿に胸打たれるはず。
私も何度もグッときて涙が込み上げました。

もし自分がある日突然身体が動かなくなってしまったら・・・!?
自分も彼女のように強く生きていけるだろうか。そんな風に想像を働かせた方も多いかもしれません。
でも私は、自分の子どもがある日突然重度の身体障害者となってしまったら・・・!?私は母親としてどこまで献身的になれるんだろうか?
そんなことを考えてしまいました。
自分が親になってからというもの本を読んだりドラマを観たりするとついつい「自分の子どもがこうだったら」とか親目線になってしまいます。
ひまりの両親は自身の体を痛めつつも献身的に彼女をサポートしています。父親は仕事を辞めたりもしています。
でも母親のセリフで

「子育てなら終わりがあるじゃない。年配の方の介護だって、悲しいけど終わりがある。だけどあんたみたいに子供の介護ってなったらさ。この先ずーっと続く。終わりがないかと思うと、目の前が真っ暗な気分になるのよ」

というのがあって、やはり親だって本人と同じくらい苦悩することになるんだろうなぁって思いました。
結局のところ子どもが24時間要介護になってしまったら、親としてもそれまでの自分の人生がガラリと変わるわけで。
成人した子どもならもう子育ては終わったとホッと一息ついてた頃にまた第二の子育てが始まるような感じ?
それでも変わり果てた姿であっても、我が子が命だけは助かって目の前に存在してくれているなら、それだけでありがたいと思うんだろう。

ただ、ひまりはそれに反発するんですよね。

「みんな命が大事、生きていればいいと言うけど。本当にそうなの?目標もなく、社会と関わったり、誰かに感謝されたりもなく。ただ生きているだけの状態で、それでも幸せですと言えと。本人にそう要求するのは、残酷なことだって分からないの?障害者を見下しているんだよ、結局。何もできないだろうからじっとしてなさい。ほら楽でしょう、暮らせるでしょうって。みんなだって私の立場になったら、同じことを思うはず。生きてるだけじゃ嫌だ、何かやりたいって」

本人はどんなに傷害を負ってしまったとしても、本当の意味での「生きる」ことを望むわけです。
つまり、彼女にとって「生きる」とは「主体的であること」なんですよね。
他人のサポートなしには生活できない。それでも自分にも何かできることがあるはずだ、と懸命に模索していく。
周りがひまりを少しでも休ませようとするのに対して、彼女はとことん挑戦していく。生きるために。
こういう彼女の姿勢が物語に深い感動を与えるわけです。
四肢麻痺で弁護士を目指す、という想像し難いストーリーでありながら、すごく突拍子もないファンタジーのような話になっていないのは、登場人物達のそういった心情のぶつかり合いがすごくリアルだからだと思います。

「ひまわり」を読むとしっかり「生きよう」と思わされるでしょう。
毎日をただなんとなく過ごしてしまっている方にガツンとくる一冊。
未読の方はぜひ読んでみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう♪Tschüss!

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