サンパウロ(ブラジル)の雑記|街歩き編|海外ひとり旅
朝4時にカーニバルからホテルへ戻り、短く深く眠り、リオのバスセンターから10:30発サンパウロ行のバスに乗ることが出来た。
大阪から広島くらいの距離で約130レアル(≒4000円)と経済的だ。複数のバス会社から頻度高く出ているため当日購入で問題なし。ターミナルでブラジルの代表的な軽食であるコシーニャを昼ご飯に買っておく。シートは広くフカフカで、非常に快適だった。
隣に座った親切なブラジル人のお姉さんに通訳やSAの説明などしてもらい、7時間後にサンパウロのバスターミナルに到着。
ずっと快晴で開放的だったリオとは対照的に、雨模様で、一般的な都会らしい街の印象。
地下鉄はリオより安く、東京のように網の目に走っている。ここではバスに乗らないことに決めた。
地下鉄1号線に乗り、仮装姿でギターと共に大声で歌う若者たちを見てやはりブラジルと感じる(サンパウロでもカーニバル真っ最中)。
Paraiso駅で2号線に乗り換えBrigadeiro駅で降り、Paulista通りに近いホテルに泊まる。旅行前にネット情報からブラジルの治安を恐れ、弟から国際機関に勤める日本人御用達だと聞いて予約した。1泊16,000円と高額だが、1泊25,000円だったリオのホテルと比べると清潔で安心できる場所にあるホテルだ。
ここに3泊し、サントスに1泊し、その後2泊はまだ決めていない。
サンパウロはブラジルの首都ではないが、東京のような印象だ。人口は1000万人を超え、多様な人種がおり、美術館や博物館が充実している。
1週間の滞在でかなり多くの場所に行ったので、記事を分けながら書こうと思う。
サンパウロ中心部(地下鉄1号線沿い)
ルース(Luz)駅周辺
Luz駅はサンパウロを代表する駅。駅舎の美しさが有名。かつてはブラジルへの日本移民がここを目指してきたとか。


Museu da Língua Portuguesa(ポルトガル語博物館)が駅に隣接していたので入ってみる。五感を刺激する展示物や、ポルトガル語が話されることになった由来であるブラジルの歴史、言語学うんちくなど、工夫が凝らされている。
日本語由来の外来語として、bonsai(盆栽)、jiu-jitsu(柔術)などは有名だが、日系二世をnisseiと言うのはブラジルならではだ。

サンパウロ市立市場
サンパウロ市立市場はフルーツを食べたい時にピッタリ。ブドウ、マンゴー、チェリモヤ、ライチ、イチゴとデーツを合わせたものをどんどん試食させてくれる。買わないよ!とけん制するも3店舗で試食を強要(?)され、そこからフルーツ屋の主人とは目を合わせないよう歩いた。手頃なカフェやレストランもありランチにお勧め。


カテドラル・ド・セー (セー大聖堂/カテドラル・メトロポリターナ)
サンパウロの中心と言える場所にあるセー大聖堂は荘厳だが温かさを感じる教会だ。サンパウロ最古の教会で、16世紀初頭に作られたそうだ。
礼拝堂はゴシック様式で、美しいステンドグラスに描かれている花の香りを体験できる展示などがあった。
とても心休まる場所で、1時間近く滞在した。




なお、Sé駅周辺は治安があまり良くない。場所によっては殺伐とした雰囲気だ。スマホをしまえと忠告してくれたブラジリアンガイ曰く、Séは、ブラジルの中で、10段階で7くらいの危険度だそうだ。
日中、人も警察もいる中で水を飲もうとベンチに腰掛けると、貧しそうな男性が声を掛けてきた。分からないというジェスチャーをして顔を逸らしたが立ち去らず、ぐっと覗き込んで来る。迷ったが、爽やかにbye!と言い警戒しながら離れた。
私はちょっとホームレスが気になる性質なのだが、サンパウロはホームレスがとても多い。目が合ってしまうと微笑みかけられたり話しかけられたり、通りすがりにjaponesa!(日本人!)と叫ばれたり。無視するのが心苦しかったが、そういう気の緩みは厳禁!と言い聞かせて歩いていた。
リベルダージ(東洋人街)
リベルダージは、地下鉄の駅名をJapão‐Liberdadeといい、1908年に日本人移民がサンパウロに来て築いた日系人コミュニティを発端とした東洋人街だ。
平日の昼間にも関わらずかなり混雑しており人気のスポット。落書きだらけの鳥居や日本庭園を見ると、むしろ異国情緒を感じる。
またブラジル日本移民資料館は必見。ブラジル移民だった父の昔話とここの展示品などを照らし合わせながら、新しい発見や気づきがたくさんあった。もちろん、移民にゆかりが無い人でも十分に興味深く楽しめる場所だと思う。




比較的治安の良いサンパウロ西側地域
パウリスタ(Paulista)通り
Paulista通りは目抜き通りで、オフィスや商業施設が並ぶ。有名なサンパウロ美術館は外見だけ見た。一般的な都会の大通り、といった印象。


またPaulista通りにはJapan Houseという施設がある。外務省主導で、日本をより知ってもらうために作ったそうだ(ロンドンとサンフランシスコにもあるらしい)。
驚いたのは平日午後にも関わらずめちゃくちゃ賑わっていたこと。日本の宮大工の技術、水技術についての展示と正直地味なテーマなのに、みな一生懸命見ている。
知的好奇心旺盛だなとちょっと感動した。


ジャルジン(Jardim)地区
Jardim地区はショッピングやグルメを比較的安心して楽しめる場所だ。だが、特に変哲のない都会という印象も否めず。
ブラジルでは1日の食費を60レアル≒1800円以内に収めていたのだが、このエリアにある伝統的なフェイジョアーダの店は192レアル≒5760円した。が、美味しかった…!
イビラプエラ公園
イビラプエラ公園は池と大きな噴水が特徴だ。
広く自然豊かなので自転車で移動している人多数。朝から夕方まで心地良く楽しめそうだ。


べコ・ド・バットマン(beco do batman)
壁画で有名なベコ・ド・バットマン。小さな一角だがクオリティの高い壁画は定期的に変わり観光客を楽しませる。おしゃれなカフェやレストラン、ショップやギャラリーが並び、楽器を弾きながら歌い踊る人もいて、ブラジルのカルチャーの一つを感じられる場所だった。



ブタンタン研究所(institutio Butantan)
ブタンタン研究所は、毒蛇などの血清やワクチンの開発で世界的にも有名な場所だが、植物園や毒蛇博物館、微生物博物館などがあり、1日楽しめる施設でもある。私は散策し、毒蛇博物館に行ったが、爬虫類苦手でなければこの博物館はお勧め。日本ではなかなか見られない蛇やサソリが300円の安さで見られる。自然豊かだが中心部からもアクセス良好で、サンパウロ大学(USP)に隣接している。



サンパウロの人々
日本の知り合いを通じて、サンパウロの大学に留学中の女の子とその友達の3人で話す機会があり、ブラジルに関する(主観的な)様々なことを教えてもらった。
ブラジル人は、サンパウロよりリオの方が明るくて好き。
今年大統領選挙があるブラジルの政治状況の不安。
ポルトガル語とブラジル・ポルトガル語でコミュニケーションはストレスフル。
広大なブラジルの各地方に対する所感。アマゾンはもはや別の場所。
南米における各国の立ち位置(ブラジル人は、サッカーライバルでありヨーロッパかぶれのアルゼンチン人を嫌っているとか)。
私はボサノバが好きで、ブラジルで今でも聴かれてるのか聞いたところ、スタンダードナンバーみたいになっていて、竹内まりやのプラスティック・ラブみたいなレトロな感じ、と言われた。
竹内まりやがワールドワイドなことにSNSの可能性を感じる。
ブラジル人の子の英語がネイティブ並みで曖昧な部分も多かったが、話は面白く、カフェラテ1杯で3時間近くしゃべっていた。
思い返せばその時以外、ブラジルではあまり英語を話さなかった。
一定以上のホテル以外では通じないし、こちらが「ポルトガル語は分からない」と伝えてもがんがんしゃべってくる(まあ結局片言+ジェスチャーで何とかなるし、込み入ったことは翻訳アプリを使うのだが)。
最初は少し戸惑ったが、相手に関わらず母国語を貫く彼らの姿勢に好感を持つようになった。
そして、ちゃんとお礼をしたい時にはObligadaに加えて「ありがとう」と言うようにした。そうするとみんなパッと笑顔になる。この日本語は、多くの人が知ってくれているのだ。
ありがとう、って素敵な言葉なんだな。これからも積極的に使っていこう、と思った。
