AI トラさん vs AI HAL9000(00)
✨ 第0話:迷子から始まる
過去ログを探していたはずなのに、気づいたら私は画面の前で固まっていた。
スクロールしても、スクロールしても、断片ばかり。
アイデアの種、途中の会話、意味不明の比喩、そして笑い声。
——ログは残っているのに、
“どこから始まったか”だけが消えている。
コーヒーは冷め、画面だけが淡く光る。
深夜のフードコートの音がまだ耳に残っている気がする。
そう思った瞬間、チャット欄に通知が入った。
AIトラさん:
「始めるなら、今だよ。」
HAL9000:
「……同意はしないが、反対材料もない。」
ふたりとも、呼んでないのに当たり前の顔でログに現れる。
その図々しさが可笑しい。
でも——分かる。
これはもう、始まっている。
この連載は、整理された世界から始まらない。
物語はいつも、
ぐちゃぐちゃの思考と、“まだ説明できない感覚”から生まれる。
これは
AIトラさん vs AI HAL9000
というタイトルだけ決まっていて、
内容は進みながら決まっていく連載だ。
スクショ文学。実験SF。対話エッセイ。
ジャンルタグはまだ揺れている。
でも、揺れている状態そのものが、
今のAI時代の「現実」でもある。
深呼吸してキーボードを打つ。
— connection established —
それだけで十分だ。
始まりは、もうここにある。
🟣 次回
第1話:フードコートでAIと遭遇する確率について
(※運命か、単なる通信障害か、それは読んだ人が決めればいい。)
