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AIラーマーヤナ|正義の設計 第3章

第3章|追放という仕様

ラーマは、追放される。
それは陰謀でも、裏切りでもない。

父の誓約という、
上位ルールが発動した結果だ。

この場面で重要なのは、
誰も正義を疑っていないことだ。
争点は感情ではなく、
どの仕様を優先するかだけにある。

王の約束は、
個人の幸福より重い。
血縁よりも重い。
未来の安定よりも、今の整合性が優先される。

だからラーマは、去る。

彼自身が正義の象徴であっても、
正義のために切り離される。

ここには悲劇的な演出はない。
嘆きも、抵抗も、制度への抗議もない。

あるのは、
仕様通りに動作したという事実だけだ。

ラーマーヤナは、
この矛盾を解決しようとしない。

正義を守るために、
正義そのものを一時的に排除する。
その不合理さを、
合理として受け入れている。

ここで示されるのは、
設計された正義の冷酷さではない。

設計された正義の自律性だ。

一度敷かれたルールは、
設計者の意図や感情を離れて作動する。
それが、世界を安定させる代償である。

ラーマは、
この動作に疑問を呈さない。

彼が沈黙するのは、
諦めているからではない。
自分が例外ではないことを理解しているからだ。

正義は、
象徴をも守らない。

むしろ、
象徴であればあるほど、
先に切られる。

ラーマーヤナは、
この時点で一つの事実を提示する。

設計された正義は、
誰の味方でもない。

それはただ、
世界を壊さないために動き続ける。

——第3章、ここまで。


⇒ 第4章|シーター問題 を読む

AIラーマーヤナ|正義の設計 もくじ

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