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田舎に移住したら、子育てが“チーム戦”だったと知る

こんにちは、いとです。
「無理しない働き方」を目指している主婦です。

子育てって、夫婦2人で回すものだと思っていました。

でも、そうじゃない環境もあると知りました。


だいたいみんな、実家が近い


先日、子どもと公園に行ったら、保育園のお友達とママにばったり会った。
しばらくすると、その子のじぃじが歩いてきた。
自然な流れで合流して、あたりまえのように一緒に帰っていく。

また別の日には、やけに校区に詳しいママがいて、聞いてみたら「ここ、地元です」と言っていた。

1人、2人、3人。
気づけば、最近話したママ全員がそうだった。
え、これって普通なの…?
正直、ちょっと驚いた。

私たち夫婦は、進学を機にそれぞれの地元を出て、結婚と妊娠を機に今の場所に移住してきた。

「生まれ育った町にそのまま住み続ける」という選択肢は、これまで一度も考えたことがなかった。

だから、同じ保育園に通っているママたちも、なんとなく同じような感じだと思っていた。

でも、それは違うようだった。


同じ「ワーママ」でも、全然違う


同じように子どもを育てて、同じように働いているように見えても、前提条件が全然違った。

実家が近くにある人は、

  • お迎えをお願いできる

  • 急な呼び出しにも対応できる

  • いざという時に頼れる人がいる

そんな条件が揃っている。

そんなある日。
保育園のお迎えに行ったら、同じタイミングでクラスの子もお迎えがきた。
その子は、「◯◯ねぇねが来た〜!」と言う。

どうやらママではなく、ママのお姉さんがお迎えに来たようだった。私はその光景を目の当たりにして、ひっくり返りそうになった。

「え、もうチーム戦じゃん…」

確かに、子どもが通っている保育園では、祖父母がお迎えにくる光景も珍しくはない。
まさか、叔母まで登場してくるなんて。

私の中では、子育てって基本は夫婦2人で回すものだと思っていた。

でも、親族総出で子育てをしている家庭もある。
むしろ、そっちの方が“普通”の環境もあるんだと、そのとき初めて気づいた。


見えていなかった地域性


そういえば、保育園を選ぶときにいくつかの保育園の見学に行ったら、こんなことを言われたことがある。

「閉園まで預けてるのは、役場の方くらいですよ。会社員ですか?今は時短とかいろいろありますよね。そんなに長時間預けないですよね?」

そのときは、正直「ちょっと失礼では」と思った。会社員として働くことを、否定されているような気がしたからだ。
その保育園に申し込むことはしなかった。

でも今思えば、あの一言に、この地域の前提がすべて詰まっていたのかもしれない。


制度はあるけど、うまく使えなかった


じゃあ、頼れる人がいない場合はどうするのか。
制度を使えばいい、と思うかもしれない。

たとえば、病児保育。
私も、会社員時代には利用登録をしていた。
実際に使ったこともあるし、使おうとしたのに利用できなかったこともある。

現実は、なかなか厳しかった。

朝8時に当日・翌日分の予約開始。
その時点でほぼ埋まっている。
予約はいつも争奪戦だ。

利用には、医師の診断書が必要だ。
発熱の場合、当日の病名判断が難しい。
診断書を出してもらえないこともあった。

やっと予約できても、「病後児保育」のほうだと預かりは対象外だったりする。
車で30分かけて隣の市まで行ったこともあったが、診断がコロナで預かり不可だった。

シッターも探した。
でも、田舎にはそんな人はいなかった。

会社員時代、とにかく一通り動いた。
そして、「これなら最初から休んだ方がいいわ…」という結論にたどり着く。

確かに、制度はある。
でも使えるかどうかは別問題だった。


これはもう能力の問題ではない


この一連の経験で思ったのは、

  • 頼れる人がいるか

  • 突発的な対応ができるか

  • 生活が破綻しないか

このあたりが揃って、ようやく「仕事にフルベットできる状態」になる。

逆に言えば、ここが揃っていない状態で働こうとすると、どれだけ頑張っても、どこかで無理が出る。

子どもが熱を出したとき。
お迎えの時間に間に合わないとき。
予定外の出来事が重なったとき。

そのたびに、自分の調整力や努力でどうにかできる範囲を超えてしまう。

フルタイム共働きができるかどうかは、本人の能力や意識の問題というよりも、置かれている環境の影響のほうが、ずっと大きいのかもしれない。


さいごに


同じ保育園に通っていても、同じ「ワーママ」に見えても、スタート地点が全然違った。

誰かができているからといって、自分もできるとは限らない。それは単純に、育児に参加できる大人の数や、環境の違いだったりする。

だからこそ、無理に合わせるのではなく、自分の生活に合わせて選ぶしかないのだと思う。

いろいろ書いたけれど、結局のところ、私にできたのは働き方を変えることだった。
環境を変えることは難しくて、だからこそ、自分たちのほうを調整していくしかなかった。

今はそれで落ち着いているけれど、この地域では、これが当たり前なんだろうなと思う。


おまけ

書いたあとに「移住失敗物語みたいだな」と思ったけど、この町が嫌いかと言われると、全然そんなことはない。
温泉もあるし、海も山も近い。
直売所に行けば、朝採れの野菜や魚が安く買える。近所を歩けば、季節の花も咲いている。
子育ての面では「あれ?」と思うこともあるけど、それとこれとはまた別の話だなとも思っている。この場所で、これからも暮らしていくんだろうなと思う。

ご近所さんの庭の桜をいただいた。
「そんな、ポキッと折っていいの?」と思いつつ、ありがたく飾る。

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