最終回だったはずのぶらり旅(曲からストーリー)「🎵 無音の森」【#空想地名祭】さらわれた作曲家?「星雪町」へ
こちらの企画で大橋ちよさんの作詞に曲を付けてみました。
ざっくりしたラフですがお聞きいただければ嬉しいです。
私は青森野辺地の松浦食堂でオムライスを食べ終わっても夕方まで居た。
彼女の言う通り17時53分まで「星雪町」の森のロッジへのバスを待つことにしたのだ。
一泊だけで長くなってしまったぶらり旅の最後にするはずだった。
バスは定刻通りやって来た。
車掌から切符を買う。
「これでお客様は星雪町への旅人です。なんなり願いを叶えて帰ってください。」
一つ目の信号のある交差点を超えた途端、何か時空を超えるような真っ白なトンネルに入った。
その真っ白な霧か雲の中で時折ブルーやピンクの光が飛び交う。
「着きましたよ!」
屋根も何もない停留所だ。一人星雪町へ降り立った。
夏だというのに寒い。凍えるぐらいの雪景色だ。
しばらく森の方向へ歩いた。
このロッジのある森では奥に行くほど音が無くなっていくらしい。
「茶本重一(ちゃもとじゅういち)先生!」
突然後ろから声をかけられた。
さっきの車掌がビジネススーツ姿になっている。
私はそんな名前ではないはずだ。と言われても名前が記憶にない。
一年半の旅で自分の名前までも忘れたのか?
「たったの今から私はあなたの秘書です。」
「秘書など頼んだ覚えはないが。」
秘書と言われたって私は何をすればいいのだ。
名前だけではない職業すら忘れてしまっているではないか。
そうだ、スマホがあった筈だ! とカバンの中を見たが見当たらない。
代わりに「茶本重一」と書かれたまっさらの五線譜帳が入っていた。
私は作曲家だったのだろうか?
いやそんなはずはない。
「スマホは私どもがお預かりしております。お仕事が終わるまで。」
「あなたの願いは曲を書くことだったはず。それを叶えるのがお仕事です。」
「昨晩、島木沢圭吾という詩人の先生に詞を書いていただきました。」
「その詞に曲をつけてアレンジしてください。」
「パソコンにソフト一式をインストールして部屋に用意してあります。」
ということで、その島木沢圭吾とやらが書いた作詞を曲にしなければならないようだ。
それが本当に私の願いなのか?そもそも作曲など私にできるのか?
すべては成り行きで決めたこと。流れに乗ってみることにした。
何故かパソコンの前に座るとすらすらと音符が置けた。
詞を読んでいたらメロディが浮かび響きも勝手に浮かぶ。
コードなんぞは判る筈もない。
ただ譜面を触っていて「魔改造」という言葉だけは思い出した。
なんの意味かはこれまたわからない。
一段落ついたころ、例の秘書が今度は旅館の仲居の姿になってコーヒーを持って部屋に来た。
「出来上がりましたか?」
「いやまだ、曲は書けましたがピアノとドラムとベースだけです。」
「最後まで仕上げてくださいね!」
「どうせ、それまで帰らせてもらえないんでしょう?」
「お判りでしたらよろしい。私は秘書ですのでなんなりとお申し付けを。」
ということで今晩まで出来たのがこの曲だ。
🎵 無音の森
作詞 島木沢圭吾 作曲 茶本重一
(歌は久しぶりにUTAU音源の詠音サク師匠です。)
▷▷▷ https://sus-t.sakura.ne.jp/Note-03/MuonnoMori-Mis-0706.mp3
忘却の果てに辿りついた
僕の森は無言の圧力
きらめきは囁きもせず
無数の足跡を消してまわる
森を抜ける風は何を歌う?
聞こえない歌をうたう
この耳に届くのは
いつの時代の嘆きだろうか
メロディ譜はこちらです。
(自分で歌おうと思って記譜したのですが今日は声が出ませんでした。)
コードはたぶんこれであっていると思います。
KeyOfC(ハ長調)ではあるのですがKeyOfG(ト長調)とKeyOfF(ヘ長調)の3つを行ったり来たりしてる感じですかね?

大橋ちよさんの同じ詞ではつるさんも曲を発表されています。
「星雪町」としては私の方ではこちらの曲も発表しています。
ウクレレ曲として書いた曲ににソラノイロさんが詞をつけて歌って頂きました。
🎵 北の旅人
作詞・歌 ソラノイロ
作曲・編曲 みすてぃ
(イントロ・エンディング引用)
星に願いを(作曲 リー・ハーライン)
雪の華(作曲 松本良喜)
今日の話はここに書いた話のつづきです。
大橋ちよさんには私のサウンドは「近未来SF」だと言われ続けています。
ちよさんの詞で曲を書くとそうなってしまうのです。(笑)。
また最近はとある方からたとえスローな曲でもY.M.O.っぽいと言われたりしています。今回はどうだったでしょうか?
なので作曲家の名前はあの先生のお名前をもじってしまいました。🍵。
その先生の遺作はこちらです。
🎵 KAMIYAMA 神山まるごと高専(徳島)校歌
作詞 UA
作曲 坂本龍一
編曲 網守将平
ではまた。
みなさんにいいことがありますように。
