Ep 82 スペイン 🇪🇸セビーリャ・マドリード旅 【2日目】アルカサルとスペイン広場
夫の仕事でフランスに1年間滞在することになった、mitakoの話
3月中旬に、8泊9日でスペインのセビーリャとマドリードを訪れました。
イスラム建築の宮殿が残るセビーリャと、私の大好きな画家の一人、ヒエロニムス・ボッシュの作品が複数あるマドリード。今回はこの二つの都市を巡ります。
旅の記録として、スペイン旅の思い出を少しずつ投稿していきたいと思います。
今回は2日目【スペイン セビーリャ・マドリード旅 2日目|アルカサルとスペイン広場】です。
1日目はこちらからご覧ください。
イスラム香るアルカサルを訪ねて
さて、2日目はセビーリャで一番楽しみにしていた「アルカサル」を訪れます。
アルカサルは、10世紀ごろにイスラム王朝時代に建てられた宮殿兼要塞です。1248年にカスティーリャ王フェルディナンド3世がセビーリャを征服し、キリスト教の支配下に置かれた後も、アルカサルは王宮として利用され続けました。その後も増築が繰り返され、イスラム建築特有の幾何学模様や中庭に加え、キリスト教初期のゴシック様式、さらに現地に残ったムーア人(北アフリカ系イスラム教徒)たちによるイスラム風の装飾を取り入れたムデハル様式へと発展します。そのため、現在のアルカサルは複数の建築様式が融合した、非常にユニークな建物となっています。
アルカサルのチケットはオンラインで事前に購入しました。9時30分の入館に合わせ、10分ほど前にライオンが目印の門へと向かったのですが、すでに入場待ちの列ができていました。
漆喰の宮殿
中へ入ると、ライオンの中庭(パティオ・デ・ラ・モンテリア)がお出迎えしてくれます。そこから左の部屋へ入ると「漆喰の宮殿」が現れます。宮殿に続く中庭にはイスラム建築特有の水盤があり、アーチの細密な装飾に早くも心をつかまれてしまいました。


王子の庭
建物内を巡っていると、装飾タイルの展示もありました。釉薬の色が美しいですね。

迷路のような内部を歩いているうちに、緑が生い茂る中庭に到着しました。「王子の庭」には白い菖蒲が咲き、水盤ではカモが優雅に泳いでいます。明るい日差しに照らされた庭は、贅沢な癒しの空間でした。


ドン・ペドロ王の宮殿
いよいよ、アルカサル最大の宮殿「ドン・ペドロ王の宮殿」へと足を踏み入れます。
「乙女の中庭」では中央の水盤を囲むように多弁形アーチが並び、その繊細な装飾によって空間に豊かな立体感が生まれていました。

乙女の中庭からは複数の部屋へアクセスできます。
「大使の間」では、巨大なドーム型の黄金の天井が目を引きます。

天井の下部には、祭壇画を思わせる金色の額に収められた王たちの肖像画が並び、イスラム的な幾何学装飾とキリスト教的な表現が同居する、アルカサルらしい空間となっていました。

それぞれの部屋で装飾は異なり、花のような天井模様や青と白のコントラストが美しいアーチ、幾何学タイルのほか、イスラムを感じさせるカリグラフィー(文字装飾)も見ることができました。規則的な文様が幾重にも重なり合う装飾には、すっかり魅了されてしまいました。

ゴシック宮殿
王の宮殿を抜けると、リブ・ヴォールトが特徴のゴシック宮殿へと続きます。ここで空間はイスラム建築からキリスト教建築へと切り替わります。壁にはタペストリーが飾られ、足元には黄色と青のタイル装飾が施されていました。

庭園
最後は庭園へ。オレンジや黄色の外壁が青空に映え、迷路のように整えられた庭には豊かな自然が広がっていました。


ランチ
レストランでシーフードパエリアをいただきました。エビの出汁が濃厚でとした。しかしながら、生エビアレルギー(加熱したものはOK)の夫は途中でギブアップ。ランチ後はホテルに戻り、休憩しました。
スペイン広場
スペイン広場は、1929年の博覧会のために造られた広場です。半円形の広場を囲むように壮大なレンガ色の建物が並び、水路には橋が架けられています。この日は天候にも恵まれ、青空に映える美しい景色でした。

細部にはカラフルなタイル装飾が施されており、レンガの色とのコントラストが印象的です。

フランスでは白やベージュ、グレーの建物が多い印象ですが、同じヨーロッパでも国によって建物の材質や色が異なり、まったく違う風景が広がるのが面白いですね。
本日のタパス
夕食は再びタパス。ひよこ豆とほうれん草の煮込みが優しい味で、とても好みでした。
スペイン旅行2日目は、セビリアの建築に魅了された一日でした。特にアルカサルで見たイスラムの細密装飾は印象的で、写真を見返しながら細かな文様を観察しては、思わず見入ってしまいます。
新しい興味も湧いてきたので、日本に帰ったらイスラム建築や装飾の本を手に取ってみたいと思います。
次回【スペイン 🇪🇸セビーリャ・マドリード旅 【3日目】セビーリャ大聖堂とインディアス古文書館】をお届けしたいと思います。
