2026年2月を4週で攻略する販促設計【販促イベントカレンダーPDF付】【3か月先を読む 月刊販促設計 2026年2月号 第2回・最終回】
小売業の皆さん、前回は2025年2月の実績を振り返り、「寒さ対策は必須、でも財布は固い」という消費者像が浮かび上がってきました。
では、2026年2月はどうなるのか。
今回は気象予測と前年実績を踏まえて、2026年2月の販促設計を週別に組み立てていきます。週別のテーマ・推奨品目・施策をまとめた販促イベントカレンダーPDFも無料でダウンロードいただけます。

こんにちは。地域密着型の販促を考える仮想研究室「ミタカ販促設計ラボ」室長のサタケです。
「2026年2月の販促設計」2回シリーズの最終回です。今回は具体的な週別の販促計画と、実務担当者がすぐ使える実行指針をお届けします。
本記事について
この記事は「月刊販促設計」シリーズの一部です。
月刊販促設計とは
家計調査や気象データなど、生活者の行動変化を裏付ける根拠のある情報をもとに、3か月先の売場を週単位で設計する実践的な連載です。
こんな方に読んでいただきたい
スーパー、ドラッグストア、ホームセンターなどの店長・売場責任者
小売業の販促企画担当者
マーケティング・広告業で小売クライアントを支援する方
地域密着型の個人商店・専門店の経営者
規模の大小を問わず、小売業の販促計画に関わるすべての方に向けて、データに基づく実践的な販促設計をお届けしています。
シリーズ記事はこちら ▼
前回(第1回)の振り返り
第1回では、2025年2月の家計調査と気象データを分析し、前年実績から以下のポイントが明らかになりました。
消費支出は実質微減だが、光熱費は7.6%増加
被服費は12.5%減、住宅修繕費は8.1%減と大幅減少
記録的な寒さが防寒・乾燥対策商品への需要を押し上げた
消費者は必要なものと後回しにできるものを明確に選別
詳しくは前回記事をご覧ください▼
今回は、この前年実績を踏まえて、2026年2月の気象予測と販促イベントカレンダーを具体的に設計していきます。
2026年2月の気象はどうなる?
まず気象予測から見ていきましょう。販促設計の大前提となる情報です。
冬は寒いが、2月は春の兆し
2025年から2026年にかけての冬は、ラニーニャに近い環境となり、日本付近で寒気が強まりやすいと予測されています。
日本気象協会の予測では、2025年12月以降は真冬並みの寒気が南下し、特に日本海側では局地的な大雪に警戒が必要とされています。
ただし、2026年2月については「春の到来が早まる可能性」が示されているのです。
つまり、どういうことか
2月は月内で寒暖差が大きくなる見通しです。
前半は冬の寒さが残るものの、後半に向けて徐々に春めいてくる。このメリハリが2026年2月の特徴です。
ですから、販促設計も固定的ではなく、週ごとに柔軟に切り替える必要があります。
前半は冬商材を手厚く、後半は春物や花粉対策へシフトしていく。この段階的な転換がポイントです。
2026年2月のカレンダーを確認
気温と並んで重要なのがイベントです。
2026年2月の主要な日程を押さえておきましょう。
2月3日(火):節分
2月11日(水・祝):建国記念の日
2月14日(土):バレンタインデー
2月21日(土)~23日(月・祝):三連休(天皇誕生日)
節分、祝日、バレンタイン、三連休と、家族や友人向けの需要が高まるタイミングが分散しています。
これらのイベントを週別の販促テーマに組み込んでいきます。
狙うべき商品領域
気象予測とイベントを踏まえて、2026年2月に重点的に訴求すべき商品領域を整理します。
冬商材(前半重視)
寒波襲来の可能性が依然として高いため、例年好調の冬商材を中心に据えます。
鍋料理関連食品が筆頭です。白菜、ネギ、豆腐、きのこ、鶏肉、豚肉などの薄切り肉類。これらは寒い日ほど動きます。
温かい飲料や即席食品も外せません。ココア、スープ類、即席麺などの簡便商品は、寒さと忙しさが重なる平日に売れます。
暖房・保温用品も引き続き需要があります。電気カーペット、ヒーター、カイロ、あったかインナー、靴下など。
春準備商品(後半重視)
2月後半から春の兆しが見え始めます。
スギ花粉が飛散し始めるのもこの時期。マスク、目薬、鼻炎薬などの花粉対策グッズを早めに投入します。
寒暖差による乾燥対策として、加湿器や潤いスキンケア用品も継続して訴求します。
衣料品では、長袖シャツや薄手セーター、ライトアウターなど、春準備商品を徐々に展開していきます。
イベント商品
節分では恵方巻や炒り豆、恵方ロールなどの販促。
バレンタインデーではチョコレートや製菓材料の品揃え強化。義理チョコ向けセットや手作りキットも忘れずに。
建国記念日や三連休(天皇誕生日)では、家族団らん需要への対応がポイント。パーティドリンク、おつまみ、栄養ドリンクや免疫サポート食品を提案します。
価格戦略
前年の家計調査から、消費者の節約志向は継続していることが明らかです。
お買い得パックやまとめ売り、プライベートブランドや低価格訴求など、価値を感じてもらえる価格戦略が重要です。
週別の販促設計
それでは、2月を4週に分けて、週ごとのテーマと推奨品目を見ていきましょう。
第1週(2月2日〜8日):節分・鍋需要本格化
月初から節分までの1週間。まだ寒さが残る時期です。
推奨品目は、恵方巻寿司・節分豆、鍋材料全般(白菜、豆腐、長ネギ、薄切り肉・魚介、各種キノコ)、鍋つゆ、使い捨てカイロ、冬用衣料(厚手レギンス、室内着)、暖房家電。
施策のポイントは、節分プロモーション(恵方巻予約受付、豆まきイベント)、鍋特集コーナー展開、寒波対策コーナー設置。
鍋食材セット販売や鍋つゆのレシピ提案で需要を喚起します。店頭POPで「今夜は鍋で温まろう」など具体的な提案を。
第2週(2月9日〜15日):バレンタイン準備&温かメニュー提案
バレンタイン前の重要な1週間です。
推奨品目は、チョコレート・スイーツ各種(義理チョコ向けセット・製菓材料含む)、バレンタイン用ラッピング、ホットドリンク(ココア・ホットミルク)、シチュー・スープ缶・レトルト粥、即席麺。
施策のポイントは、バレンタイン特設棚(手作りキット・ギフト提案)、温か料理レシピ提案(例:チョコフォンデュ鍋、ホットデザート)。
POPで「寒い日のデートに温活と甘いご褒美」など、シーンを想起させる訴求が効果的です。
14日のバレンタイン当日に向けて、週前半から品揃えを厚くしていきます。
第3週(2月16日〜22日):三連休セール・花粉注意
三連休(天皇誕生日)がある週です。
推奨品目は、ドリンク(酒類・ソフトドリンク)、おつまみ・乾物、野菜セット(冬野菜中心)、花粉対策グッズ(マスク、花粉症薬・目薬)、栄養ドリンク・はちみつレモン、軽めのアウター(フリース、薄手コート)。
施策のポイントは、三連休ファミリーセール(鍋パーティ提案)、宅飲みセット販売、花粉対策コーナー拡充(マスク・目薬を目立たせる)。
換気を訴求するPOPも用意しましょう。「春の気配、でも花粉に注意」というメッセージで季節の変わり目を意識させます。
第4週(2月23日〜3月1日):春物導入・冬物クリアランス
2月最終週。春への切り替えが本格化します。
推奨品目は、長袖シャツ・薄手セーター、ライトアウター(トレンチコート、カーディガン)、花粉対策・UVケア商品、ビタミン補給食品(野菜ミックス、ドリンクなど)、冬物衣料(在庫処分アイテム)、加湿器・化粧水等乾燥ケア用品。
施策のポイントは、春準備プロモーション開始、早春アイテム先行売り出しと並行して冬物在庫処分セール、花粉・健康コーナー拡大。
週末にワゴンセールや値下げ告知POPを実施します。「冬物ラストチャンス」と「春の新作入荷」を両立させる売場づくりが鍵です。
実務担当者への実行指針
週別の計画を立てたら、次は実行です。現場で押さえるべきポイントを整理します。
1.気象情報を注視し柔軟に対応する
予測はあくまで予測です。実際の天候に合わせて売場を切り替える柔軟性が必要です。
寒波が来たら暖房・鍋商材を強化。予想外に温暖なら春物や花粉対策品を前面に出す。
毎週月曜日に週間天気予報を確認し、その週の重点商品を調整する習慣をつけましょう。
2.価格訴求・お買い得プロモーション
物価高・節約志向対策として、割引企画やまとめ買いセット、ポイントアップなど価格面での魅力を打ち出します。
プライベートブランドや特売品の拡充も効果的です。
「お買い得」を前面に出すことで、購買意欲を喚起します。
3.店頭演出と販促ツールの活用
POPや販促物で「今週のおすすめ」と天気マークを掲示し、顧客の目を引く演出を行います。
鍋提案コーナーやバレンタインコーナーに動線を集約し、関連商品をまとめて陳列するクロスMDで訴求しましょう。
季節感のある装飾も大切です。節分なら豆と鬼のイラスト、バレンタインならハートとチョコ、花粉シーズンなら春の花とマスク。視覚的に季節の変化を伝えます。
4.デジタル販促の強化
SNSやメールマガジンでタイムリーに情報発信します。
最新の気象予報を参考に「本日のおすすめ商品」「週末のあったかレシピ」などを配信し、来店喚起につなげます。
バレンタイン特集ページや花粉対策特集ページをウェブサイトに設け、店頭とオンラインを連動させるのも効果的です。
まとめ
2026年2月の販促設計で押さえるべきポイントは3つです。
まず、気温の変化に合わせた柔軟な対応。前半は冬商材、後半は春物へ段階的にシフトします。
次に、節分・バレンタイン・三連休などのイベントを逃さない計画的な品揃え。
そして、節約志向の消費者に響く価格訴求と具体的なメリット提示。
この3つを軸に、週別の販促計画を実行していきましょう。
2月は短い月ですが、気温の変動とイベントが重なり、実は販促の工夫しがいのある月です。
今回ご紹介した週別の設計を参考に、自店舗の商圏や顧客特性に合わせてカスタマイズしてください。
皆さんの売場で、2月の消費者ニーズをしっかり捉え、売上につなげていきましょう。
編集後記
2回にわたる「2026年2月の販促設計」シリーズ、いかがでしたか。
第1回では前年実績から消費者像を読み解き、第2回では気象予測と週別の具体的な販促計画を組み立てました。
データと予測を組み合わせることで、根拠のある販促設計が可能になります。
2月は寒暖差が大きく、イベントも分散している難しい月ですが、だからこそ丁寧な設計が売上の差を生みます。
このシリーズが皆さんの現場での実践に少しでもお役に立てば嬉しいです。
次回は「2026年3月の販促設計」でお会いしましょう。新生活準備と春本番の売場づくりを一緒に考えていきます。
付録のご案内
販促イベントカレンダーPDF(無料ダウンロード)
2月の週別テーマ・推奨品目・施策メモを一覧化した「販促イベントカレンダー」をPDF形式でご用意しました。
第1週:節分・鍋需要本格化
第2週:バレンタイン準備&温かメニュー提案
第3週:三連休セール・花粉注意
第4週:春物導入・冬物クリアランス
各週の推奨品目と施策ポイントをA4サイズ1枚にまとめています。店頭計画やミーティング資料、部署間の情報共有にご活用ください。
※PDFは記事末尾のリンクからダウンロードいただけます
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株式会社サタケプランニングオフィスは、三鷹を拠点に小売業・地域事業者・自治体の"伝わる販促・広報"を支援するマーケティング会社です。
公式サイト: https://satake-p.com(お仕事のご相談はこちらから)
室長プロフィール
佐竹 昭治|株式会社サタケプランニングオフィス 代表取締役
小売・サービス業の現場で、生活者視点を軸にした販促戦略を提案。マーケティングプランナーとしての経験(20年以上)×データ分析×AI活用による「ハイブリッド販促設計」で、「伝わる販促」「来店してもらえる仕掛け」づくりをサポート中。
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※このnoteは、株式会社サタケプランニングオフィスが運営する架空の研究所(ミタカ販促設計ラボ)の設定でお届けしています。
付録:2026年2月 販促イベントカレンダーPDF(高解像度版、無料ダウンロード)▼
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チップは今後の調査・記事制作の資金として大切に使わせていただきます。──室長・サタケ