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『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』 第13話「心遣いに感謝」

 ドラキュラの死から一ヶ月後、トレバーとサイファは森で魔物たちを退治した後、リンデンフェルトの町を訪れる。人々から歓待される二人だが、ドラキュラに共鳴した修道士たちは不穏な態度を示す。一方、ようやく居城に帰り着いたカーミラは、三人の姉妹と再会、新たな企てを始めようとしていた。

前回の紹介記事はこちら。

 『悪魔城伝説』分は消化して、はたして何が始まるかまったく先が見えないシーズン3、その第一話は静かな滑り出し――冒頭ではただ一人悪魔城&ベルモンド館に残ったアルカードの姿が描かれます。
 川で魚を捕り、野菜を摘み、酒蔵に残ったワインを見つけ――やたら近代的なキッチン(さすがは混沌の城)で自分で料理を作り、舌鼓を打つという丁寧な暮らしを送るアルカード。しかし食卓の向こうに置いたトレバーとサイファの不格好な人形と脳内で会話を始めたりして、心配した通り孤独でかなり参っている様子です。まあ、このシーンではミキシンさんがトレバーとサイファの声色で喋るので、ファンとしては大喜びなわけですが!

 そのトレバーとサイファといえば、すっかりいい雰囲気で二人旅。サイファの足が冷たいこととかトレバーは知っていたり、そういう感じです。それにしてもサイファは前回の時点で魔物退治暴れ旅にノリノリでしたが、今回もそんなノリでこれからまさに魔物退治に取り掛かろうというところ――不運な旅人を装って魔物をおびき寄せ、現れた四体に襲いかかります。
 というわけでここで今回のアクションノルマですが、目立ったのはサイファのアクション。両手から噴射する炎で空を飛んで魔物に奇襲、空中に氷の足場を作って逃げる魔物を追いかける――特に後者は、いかにもメトロイドヴァニア的アクションで実にユニークです。
 それに比べるとトレバーはいかにも地味で、しかもオオカミ男めいた魔物に弾かれてムチを取り落とす有様ですが――ここから素手ゴロを挑むのだからやはりベルモンドの血は並みではありません。しかも喉に一撃食らわせた隙に、膝に正面蹴りを連打して骨を折り、先ほどの喉を掴んで後ろにへし折るという化物ぶり――この辺りの闘法もベルモンド家伝だと思うとテンションが上がります。

 さて、素手ゴロで斃された魔物は、哀れトレバーたちの馬車で引きずられてリンデンフェルトの町へ。魔物ハンターとしてのアピールのため、というトレバーたちの戦略は当たり、町の裁判官(字幕では「執政官」。原語ではJudgeなので確かに裁判官でいいんですが、このくらい意訳してよかったのでは……)からは歓迎され、ビール屋からは一杯奢ってもらえてトレバー大喜び。しかしあまりの旨さに「セックスなんて目じゃない」と言ってしまったらサイファが激怒したのはなぜなんでしょうね(すっとぼけ)
 それはさておき、この町にいるのは、トレバーたちの存在を歓迎する者だけではありません。明らかに裁判官をはじめ周囲から敬遠されている修道院の人々――特にサラ院長は、目がどう見てもキマっている危険な香りを漂わせています。その主張も、ドラキュラの思想に共感し、その死を悼み・怒っている様子で、これはどう考えてもただでは済みそうにありません。

 その頃、スティリアの自分の城にようやく帰ってきたのはカーミラの軍。なにやらカーミラの顔が汚れていると思いきや、ドラキュラ亡き後の混乱で、人間に襲われるわ魔物に襲われるわで馬もなくなり、徒歩で旅する羽目になってもう大変――一ヶ月間ロクに風呂にも入れなかったというのですから、自業自得とはいえ哀れではあります。
 そのカーミラを城で出迎えたのは、ここで初登場のカーミラの姉妹たち――いかにも美少女な外見のレノーア、筋骨隆々としたストレーガ、年長の雰囲気がある色黒のモラーナの三人。タイプはそれぞれ違えども、カーミラとつるんでいるからには、いずれも只者ではない/ろくな者ではないのでしょう。
(ここでの姉妹たちの歓待へのリアクションが、今回の妙なタイトルの由来)

 一方、カーミラたちが再会を喜んでいる一方で、相変わらず悲惨極まりない扱いなのはヘクターです。首輪をつけられ、カーミラから侮蔑に満ちた視線を向けられた上に、城では素っ裸にされて独房にぶち込まれ、体を洗うと称して氷の浮かんだ水をぶっかけられるというハードプレイ――どう考えてもスタッフに邪な視線を向けられているとしか思えない扱いです。
 一応、悪魔精錬士としての能力を買われて生かされているところですが、この先も絶対ろくな目に遭いそうにないヘクターから目が離せません。
(『闇の呪印』なんてなかった……)

 さて、今回はもう一人、新キャラクターが登場しました。それはサン・ジェルマン――今のところ、豪奢な服に身を包んでリンデンフェルトをうろつく、飄々とした振る舞いの謎のおじさんですが、『闇の呪印』での重要キャラの一人であり、この先大きな役割を果たすことは間違いありません。作中でも時間に関して意味深な言葉を発していましたが、やはりゲーム同様の存在なのか、こちらも注目です。

前回の紹介記事はこちら。


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