『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』 第12話「終末」
廃墟となった悪魔城を自分の墓にしようとするアルカード。しかしトレバーはベルモンド家の館を、城とともに人々のために役立ててほしいと託す。一方、アイザックは自分の軍団を作らんとし、ヘクターはカーミラの奴隷として連行される。そしてトレバーとサイファは、二人で新たな旅に出るのだった。
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前回でドラキュラと決着がつき、今回はエピローグ的に主要登場人物のその後の歩む道が描かれます。
冒頭に描かれるのは廃墟と化した悪魔城ですが、魔物の軍勢は滅んだものの、ドラキュラが蓄えてきた科学知識――リサが求めてきた宝ともいうべき叡智の結晶――までもが消えかかっている状況は、ドラキュラが忌み嫌った「無知」の勝利のように感じられ、暗い気持ちにさせられます。そしてアルカードはそんな城を自分の墓としようとするのですが――しかしトレバーは、ベルモンド家の館、というより地下図書室をアルカードに託し、我々の先祖が遺したものを守って欲しいと告げます。これまで対立してきた吸血鬼と吸血鬼殺し、その双方が蓄えてきた知識を人々のために役立てる――なるほどそれはアルカードだからこそできることですし、一つの偉大な和解であるといえます。もちろん、これはこれで大変な道であることは間違いありませんが、しかしすべてを喪ったアルカードを力付けるためにこの役目を託したと思えば、トレバーも粋な計らいをするものです。それは、リサと、彼女を喪う前のドラキュラが夢見た道でもあるのですから。
こうしてドラキュラの遺産を正しく受け継ぐ者たちがいる一方で、ドラキュラが抱えていた怨念や因縁を受け継ぐ者たちもいます。決戦直前にドラキュラによって砂漠に転移させられたアイザックは、ようやく見つけたオアシスで絡んできた非道な「人間」たちを妙に長いアクション――これが今回のアクションノルマの模様――で皆殺し。特にトゲ付きの革鞭での傷が本当に痛そうなのですが、こんな鞭で自分を罰していたアイザックはなんなんでしょうか……
一方、ブライラに取り残されたヘクターとカーミラですが、あれだけ裏切られ、利用されたのにまだカーミラに一種の仲間意識を抱いていた様子のヘクターに、カーミラは首輪を嵌めてお前は私のペット宣言。おまけに平手打ち、ヒールでの踏みつけ、高笑いしながらの殴打といった「しつけ」でヘクターから抵抗の意思を奪います。いきなりのあまりにハードコアな責めに、見ているこちらまで言葉を失いますが、ペットを可愛がっていたヘクター自身がペットにされるというのはあまりに皮肉――というかこのシーン一つで、これまでそれなりに大団円感のあった今回のムードが台無しです。
さて、そんな約一名が大変なことになっていることも知らず(というか結局トレバーたちとヘクターたちは顔も合わせていないわけで――いや、ゲームでもそうだったわけですが)、トレバーとサイファは新たな旅に出ることになります。
サイファは一度語り部たちに会いに行くとはいうものの、まだまだ冒険の旅を止めるつもりはありません。吸血鬼やモンスターの跳梁、あるいは教会の横暴と戦うための旅に出ると宣言しますが――その傍らにはトレバーもいてほしいというのが微笑ましい。この戦いを経て自分の使命を受け入れたトレバーも彼女の言葉を受け入れ、非常にいいムードで二人は旅立ちます。この戦いは物語(字幕では「伝説」)になる、と『悪魔城伝説』を思わせるセリフもあって、こちらは正真正銘の大団円です。
ただ一人、仲間二人がアツアツムードの中で、自分の両親や幼い頃の自分の幻覚が彷徨う城に置いてけぼりになったアルカードを除いて……(三木眞一郎の泣き演技が光る)
というわけで、シーズン2はこれで完結。途中はなかなか話が進まず、本当にこれで話が終わるのか心配になりましたが、急転直下の末、まとまるべきところに物語は落ち着いたかと思います。
しかしまだシーズン3と4が各10話ずつ残っているのですが、はたして何をやるのか――題材的には『闇の呪印』になるだろうとは思うものの、その主人公がとんでもない目に遭わされているので、まったく先が読めません。これまで以上に話が進まない、ということにならなければいいのですが……
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