『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』 第8話「壊れた帆」
ベルモンド家の地下書庫で探索を続ける間、距離を縮めるトレバーとサイファ。その頃、ヘクターはブライラを攻めるよう主張するカミーラの説得に心を揺らしていた。一方で、ドラキュラに揺るぎない忠誠心を抱くアイザックは、ドラキュラへの叛意を見せたゴッドブランドを力で排除するのだった。
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シーズン2に入ってから話がなかなか進まない主人公サイドですが、今回もベルモンド邸の地下書庫で調べ物をして終了。とはいえ、トレバーとサイファは同じ毛布に包まって(隣り合って座った姿勢です)温め合うという滅茶苦茶距離感の近いムーブを見せてくれた――ということよりも、サイファの口を通じて、トレバー、アルカード、サイファそれぞれが抱える「寂しさ」が語られたことに注目すべきでしょう。
常に軽口を叩きながらも、守るべき者に裏切られ、すべてを奪われた孤独を背負うトレバー。人々のため、一族に課せられた任を果たすためとはいえ、始めてその一族と離れたサイファ。母を失い、種族の仇というべき者の手を借りてまで、父を殺さなければならないという運命を背負ったアルカード。三人三様ではありますが、しかしトレバーとサイファがこうして温め合うことができるのに対し、アルカードはあくまでも一人というのは哀しく、彼の寂しさがいつか癒されるのを祈りたくなります。
さて、今回も描写みっちりな敵サイドでは、カーミラが熱心にヘクターを仲間に入れようと説得中。内容的に完全にドラキュラへの謀反であることに対してヘクターが反発を覚えないのは、内心彼も疑いを抱いていたからですが、しかしヘクターがドラキュラを信じていたのはドラキュラが人外だからではなかったはず。人外ではあるけれどもあからさまに胡散臭い、そして何よりもリサを延々とペット呼ばわりする――ペット大好きのヘクターに合わせたのかもしれませんが――という、人間を対話できる存在とみなさない相手をよく信じられるよな、と正直思います。
しかしヘクター、ゲームではやり過ぎなドラキュラについていけなくなって――という、それはそれで見る目どうなのという理由で離反しましたが、本作ではさらに共感し難い理由なのが気になります。
――などと思っていたら、ドラキュラもヘクターを騙していたことが判明します。確かに、ヘクターに対して言っていることと、アイザックに対して言っていることに食い違いがあるのを不思議に思っていましたが、今回はっきりアイザックに言っていたこと――すなわち、人間を間引いて管理するのは嘘であり、皆殺しにするつもりであることが語られます。なるほど、確かにこれであれば、ヘクターがドラキュラのやり過ぎに対して手を引く大義名分(?)となるかもしれません。
しかしこれはヘクターだけでなく、吸血鬼将軍たちにとっても裏切りであるといえます。冒頭では血の乾きを覚えたゴッドブランドに対し、ドラキュラのしもべたちが無言で豚を連れてくるという、ちょっと可笑しいシーンがあったのですが、まあ吸血鬼にとってはたまったものではないでしょう。そんな鬱憤がたまり、今回ゴッドブランドをはじめとする吸血鬼将軍たちがドラキュラの命令も無視して村を襲撃、人間たちに対して狼藉の限りを尽くすのですが――それだけで止めておけばよかったものを、アイザックに対してドラキュラへの叛意を唆そうとしたゴッドブランドも見る目がなさすぎたというべきでしょう。
直前に人間たちを散々に惨殺してきたゴッドブランドですが、アイザックはいつものムチをゴッドブランドに振るい、軽々と首筋を引き裂いた上、胸にナイフを突き刺して制裁――ゴッドブランドは炎に包まれて消滅します。
いくら不意打ちを受けたとはいえ、こちらも生身の人間であるはずのアイザックに手も足も出せずに滅ぼされたゴッドブランドを嗤うべきか、アイザックの剛腕を畏れるべきか――いずれにせよ、トレバーたちにとってはおそるべき敵であることは間違いないでしょう。
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