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『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』 第6話「思い出の家」

 アルカードからドラキュラ城が瞬間移動すると聞き、トレバーは対処法を求めてベルモンド家の屋敷跡に向かうことを決意する。その頃、ドラキュラ城には遅参したカーミラが現れ、挑発的な言動を取っていた。そんな中、アイザックはトレバーとアルカードが共闘している可能性を指摘するが……

前回の紹介記事はこちら。

 第2シーズンは話数的に余裕があるから――というよりもドラキュラ側の描写が増えた(むしろあちらの方が多い)ためか、物語の進みがかなりゆっくり目に感じられます。
 前回はほとんど顔見せ状態だった主人公サイドは、今回ようやくグレシットを離れて次なる目的地に向かうことになりますが、その前にトレバー、サイファそしてアルカード(とくに野郎二人)がわちゃわちゃと楽しげにやり取りするのがなかなか良い感じです。アルカードはビジュアルや言動的にもう少しクールかと思いきや、意外とトレバー相手に減らず口を叩くのも楽しく、これまで(同年代の)友人が少なかっただろうことを考えると何となくホロリと……
(しかしトレバーは、自分の身の上話をすると必ず自分が殴られる場面が出るというのがやはり面白すぎる)

 そんな三人の会話の中で、ドラキュラ城がテレポート能力を持つことがアルカードの口から語られ、トレバーはそれに対して自分の屋敷跡に行こうと言い出します。すでに屋敷そのものは暴徒の皆さんに火をつけられて焼け落ちたとのことですが、その地下にはベルモンド一族がこれまで集めた退魔の知識や道具が蓄えられていると――これは楽しみです。
 そして旅立った三人がある晩出くわしたのは、アルジェシュの街(実在の街で、近くにはヴラド・ツェペシュがオスマン帝国を迎え撃ったポエナリ城があります)に向かう魔物たちの群れですが、その中の長い嘴同じく長い首を持った細身の影は――ベリガン! ということは、一緒にいる羽根を持った牛頭っぽいヤツがギャイボンでしょう。この二匹は、スーファミ版からシリーズではお馴染みの敵キャラですが、まさかここで出会えるとは嬉しい驚きです。しかもゲーム中でも見せる、ギャイボンがベリガンを持ち上げて空中から攻撃するという合体技まで見せてくれるのですが――でもまあ、同じ二人でもアルカードとトレバーの二人の方がもっと強いことは言うまでもなく、あっさり一蹴。サイファも火を吐く魔物と火の魔法で真っ向勝負、相手を爆散させるという圧倒的な強さを見せます。
 そんな中、一匹だけ這々の体で逃げていく魔物がいたのですが……

 一方、ドラキュラ城では相変わらず悪魔精錬士たちと吸血鬼将軍たちが険悪なムードですが、そこに遅参してきたカーミラが加わったことで、いよいよギスギス感は高まります(ちなみにカーミラがやってきたというスティリアは、レ・ファニュの『吸血鬼カーミラ』の舞台となった土地です)。何しろカーミラは、遅れてきた上にドラキュラを挑発しまくり。とくになぜリサを吸血鬼にしなかったかというのは、ドラキュラの逆鱗(まさに龍の逆鱗)に触れてもおかしくない自殺行為ですが――彼女を自分の部屋に呼び出したドラキュラは、怒りの空気は漂わせていたものの、結局は彼女を許します。この辺り、魔王の余裕にも、どこか自棄になっているようにも感じられますが……

 そんな中、アイザックは黙々と自分の背中を自分で鞭打つという苦行というか奇行というかに没頭。さすがにゴッドブランドも引き気味ですが、この時アイザックが思い出していたのが、かつて自分が主人に罵倒され鞭打たれている最中に愛を告白、拒絶されて逆上の果てに相手を殺害したことだったと知ったら、ドン引きでは済まなかったでしょう。というか、ゲームのアイザックとは外観もキャラクターもまったく異なるのに、ヤバいという点では匹敵するキャラクターです。
(「愛」と「忠誠心」に関する彼の信念は、これはこれでなかなかおもしろいのですが)

 さて、本当に相変わらず険悪なムードのドラキュラ軍の軍議ですが、今度の揉め事のもとは予定通りアルジェシュを攻めるか、はたまたカーミラが主張するブライラを攻めるかという目的地について。アイザックは歴史と権威あるアルジェシュを攻めることで人間たちにプレッシャーを与えようとする一方で、ヘクターは港湾都市であるブライラを押さえることでワラキアからの半分を押さえることができると主張し、意見を違えます。そもそもブライラは河口に作られた街とのことで、流水が弱点の吸血鬼には相性が悪いはずですが、そこを敢えて攻めようとするカーミラの真意は――もちろん、ゴッドブランドみたいに船乗りの吸血鬼もいるわけですが。
 そんな中でアイザックが告げたのは、アルカードとベルモンドが手を組んだのではないかという情報。先ほど彼らが打ち漏らした最後の魔物――ドラキュラ城に着くなり息絶えたその魔物からそこに思い至ったアイザックですが、さすがにカーミラもそれは等閑視しません。すぐにベルモンド屋敷に魔物を向かわせようと提案したところで次回に続きます。

前回の紹介記事はこちら。


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