『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』 第5話「戦闘準備」
世界中の吸血鬼を集め、人類抹殺を命じるドラキュラ。その指揮を人間の悪魔精錬士であるヘクターとアイザックに任せるが、北欧の吸血鬼ゴッドブランドをはじめ、吸血鬼の将軍たちは不満を隠せない。その頃、戦いが終わったグレシットの街から、トレバーとサイファ、アルカードは旅立とうとしていた。
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第2シーズン第1話は、まず第1シーズン冒頭に描かれたリサが火炙りにされる直前の姿が描かれることになります。もうあれっきりにして欲しかった、グレシットの街で悲惨な末路を辿った司教以下の聖職者と称する連中の顔をまた見ることになるとは!
教会以外の権威を認めない彼らの蛮行は非常に胸糞悪く、やっぱり人間の方が悪いよね――とは単純には思えなくなったのは、グレシットの街の惨状を観たからでしょうか。犠牲になるのは、弱い人間ばかり……
(しかしあの時代、いきなりペニシリンを投入するリサもやり過ぎ感が)
それはさておき、ドラキュラ側では、今回、彼の軍団を束ねる配下たちが登場することになります。ゲームの方では、なんといってもデス様が目につくばかりで主力はモンスターばかり、精々『悪魔城ドラキュラX』のシャフトと、あとは――というところでしたが、このアニメ版では世界中から集まった吸血鬼の将軍が登場。そこまで尖ったデザインではありませんが、お国柄を感じさせるその姿はなかなか楽しいものがあります。怪しげな日本風の吸血鬼もいたりして……
この吸血鬼将軍たちは、どうやらドラキュラが各地で従えてきた者たち(ああ、世界中を旅しているってそういう……)らしいのですが、必ずしもドラキュラに心服しているというわけではない様子。ドラキュラが対人間戦争の指揮官として二人の人間を選んだことに、露骨に不満顔を見せていることからもそれはわかります。そう、二人の人間――ヘクターとアイザックを。
ヘクターとアイザック! 彼らは上で述べたモンスターばかりのドラキュラ軍団の数少ない例外、というよりほぼ唯一の人間――本作の原作『悪魔城伝説』の後日談である『悪魔城ドラキュラ 闇の呪印』の主人公と、そのライバルです。本作のヘクターはゲームの方とあまり変わらないビジュアルですが、アイザックの方は、スキンヘッドの慇懃な黒人で、ゲームでの赤毛のズボンの位置が危なかった人とは完全に別人となっています。
ゲームでは途中でドラキュラの方針についていけなくなり、離反した設定のヘクターですが、本作では人間という存在に絶望しきっており、その心配はない様子。むしろドラキュラも、彼らが人間として人間を知り尽くし、人間でありながらも人間を憎んでいる点こそを買っていると語ります。
その辺りがまったく理解できない――というよりドラキュラが何を心配しているかがよくわかるのが、吸血鬼将軍の一人、北欧のゴッドブランド。いかにも脳筋感のある彼は、人間は殺すか犯すか船の材料にするばかり。まあ、ヴァイキングだからなあ――って船の材料ってなに、という感じですが、いずれにせよ人間を家畜として見做す彼らでは、人間鏖殺を望むドラキュラの意には沿わないということなのでしょう。
そのゴッドブランド、今回のラスト近くでは、ドラキュラが無差別殺戮に走り戦略も何もないと(ちょっと意外にも)嘆くのですが――自分の職務に忠実なヘクターは塩対応。いかにも禍根を残しそうな感じです。
ちなみにヘクターはゲーム同様悪魔精錬士なのですが、その材料は人間や動物の死体と、むしろネクロマンサー的な描写。もっと錬金術的なナニかと思っていました……
いや、リサが生きていたら絶対嫌がるよねこんな連中!
さて、そのドラキュラたちと戦うべきトレバーたちは、ようやくグレシットの街から出発しようというところ。語り部たちが次の街へ旅立っていく様子を見るに、前回の直後ではなく、ある程度の戦いの後、魔物たちは撃退されたということなのでしょう。
相変わらずやさぐれたトレバー、同胞たちと離れたことに不安を隠せないサイファ、ツェペシュ家の人間の名を捨てて父と戦う決意を示すアルカードと、三人三様で、ようやく戦いに旅立つことになります。
が、向かう先の悪魔城はいきなりどこかにテレポート。なるほど、悪魔城の位置が作品によってまちまちなのはこういう理屈――かどうかはわかりませんが、いきなり旅に暗雲が立ちこめた感じで次回に続きます。
(正直、城が移動すると言われた時には、もっと物理的に動いていくのかと思っていたのですが……)
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