『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』 第3話「魔物の迷宮」
街の地下墓地で襲いかかってきた石化能力を持つサイクロプスの襲撃を倒し、石化されていた語り部の長老の孫・サイファを助け出したトレバー。その後、トレバーは司祭に呼び出され、街から出ていくよう命じられる。しかし彼は街に残り、語り部たちを地下に隠すと、暴徒たちと戦い始める……
前回の紹介はこちら。
前回、語り部の人々をグレシットの街から退去させる条件として、地下墓地に向かって行方不明となった長老の孫を探しに行くことになったトレバー。何やらテクノロジーの跡を感じさせる地下墓地に入り込んだ彼が、そこで語り部の服をまとった石像を発見したところで、巨大なサイクロプスが襲いかかり――というのが冒頭の展開ですが、これは原典であるファミコンの『悪魔城伝説』がベースの展開となっています。
ゲームの方では地下ではなく森ステージですが、ボスキャラのサイクロプスを倒すことで石像にされていたサイファが救出され――というのはゲームを踏まえた展開で、正直なところ原典は設定の下敷き程度の扱いだと覚悟していたので、これは嬉しい驚きです。
このサイクロプス、石化能力を持つという(悪魔城ドラキュラシリーズにも確か登場したことのない)かなりの変わり種ですが、上記の通りサイファが石像にされていたという展開のための設定でしょう。
このサイファは孫は孫でも孫娘、男装しているのも原典通りですが、あちらはゲームをクリアしてはじめて性別が分かったのに対して、こちらではすぐに明らかになります(ちなみに、前回から気になっていましたが、語り部たちの衣装、ローブの下は妙に露出が多いような……)。
何はともあれ目的を果たしたトレバーですが、語り部の家を一歩出たら教会の手の者に取り囲まれ、強制的に司教の下に連行されることになります。この司教というのが、第1話のトゥルゴヴィシュテの街で、リサを火刑に処した張本人――大司教は一年後にドラキュラ配下の襲撃で殺されましたが、司教はグレシットにいて無事だった様子です。
そしてこの司教は、こんな状況を招いたのが自分の行動などと反省するそぶりすらみせず、語り部にすべての責任を擦り付け、暴徒を先導して彼らを殺すと宣言。トレバーは街を出れば見逃す、家名回復も手伝ってやると甘言を弄しますが――もちろんトレバーがこれに従うはずもありません。
だからといって人間同士の争いは気が進まない――というより、その最中に語り部たちが犠牲になるのを恐れ、再度街を出るように促すトレバーですが、長老たちはこれを拒否します。イカれた指導者の脅しを恐れて、救いを求める人々を放置するわけにはいかない――たとえその人々が自分たちを殺そうとも。そんな長老の静かな闘争宣言に、トレバーの心も揺れます。
しかし中世の教会と暴徒といったら、悪魔特捜隊の元祖みたいな連中なわけで、そんなの相手に理屈が通じるはずもない――とトレバーの言う方が尤もに感じてしまうのですが、しかし長老はそれは負け犬根性と断言。その言葉にトレバーの心にも火がついたか、ついにトレバーは先祖代々の衣装を露わにして、教会の手先たちと暴徒に立ち向かい……
と、タイトルの「魔物の迷宮」は冒頭のみで、あとは人間同士の戦いが描かれた今回。しかしイカれた指導者(しかもキリスト教に名を借りた)によって、正しい知識を持った者が弾圧され、追放されるという展開は、この2025年に見た時に思わぬ意味を持ってしまうのを何と評すべきでしょうか。
なにはともあれ、シーズン1はもう次回でラストになります。次回登場するのは――さて。
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