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『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』 第15話「探り合い」

 リンデンフェルドの裁判官に招かれたトレバーとサイファは、町がドラキュラの魔物に襲撃された晩、修道院に起きた怪事を聞かされ、調査を依頼される。その頃、洋上ではアイザックと船長が、人類の価値について言葉を交わしていた。そしてヘクターは、牢獄に現れたレノーアを利用して脱出を図るが……

前回の紹介記事はこちら。

 少しずつ物語が動き始めたシーズン3ですが、今回はトレバー、アイザック、ヘクターサイドの描写で、アルカードはお休み。まあ四元中継はさすがに難しいでしょう。

 さて、主人公たちの中でダントツに(というかほとんど唯一)幸せそうなトレバーとサイファは、今日もキャッキャウフフと、これまでとこの先の冒険のことを話しています。前シーズンからそうでしたが、冒険に胸躍らせているサイファーと、やれやれ言いながらついて行くトレバーは、いかにも割れ鍋に綴じ蓋でよい感じです。
 と、そんな調子でいちゃついていたところにいきなり声をかけてきたのは町の裁判官。ついて来てもらおうと言われて思わず二人が身構えるのには苦笑しますが、裁判官のそれはお茶のお誘い。もっともお茶だけで済むはずはありません。

 ここで裁判官が語るのは、かつてドラキュラの魔物たちがリンデンフェルドを襲った時の出来事。塩と汚物を塗った槍を使い、集団で取り囲んで倒すという、いかにも中世らしさが最高な対魔物戦法で巨大な魔物たちを一ぴきずつ屠っていく町の兵士たちですが――そのうちのリーダー格らしい微妙にハカイジュウっぽい魔物がその場から逃走、修道院に墜落したのです。
 そこで何が起こったのかわかりませんが、この世のものとは思えない様々な色の光が修道院から放たれた後、サラたち修道士たちは態度を一変させて町民たちの立ち入りを拒否するようになったというのです。一方で、町の外からやってきた、心身とも傷ついた者たちを受け入れるようになったというのですが……
 そんな修道院の中を探ってほしいという裁判官の依頼を二つ返事で(サイファが)引き受け、二人はしばらく冒険の旅はお預けとなったのでした。

 その頃、チュニスを騒がした末に「船長」の船で出航したアイザックは、キャプテンの部屋で酒(アイザックは水)を酌み交わします。相変わらず怪物を操るアイザックを恐れることもなく話をねだる船長ですが、海の上まで噂が伝わっていたドラキュラにアイザックが仕え、人類滅亡を目論んでいたというのにはさすがに驚き顔です。
 しかし船長の面白いのは、そんなアイザックを受け入れる一方で、アイザックの語る人類ダメ論を肯うわけではないことでしょう。もちろん、人間は本当は素晴らしいもので――などというのではなく、前回アイザックに魔法の鏡をプレゼントした商人を挙げて、人間は確かに腐っていてひどいことだらけだが、商人がそうであったように、小さな優しさを見せるやつもいると、飄々と語ります。(ここで、魔鏡を渡す時に商人が笑みを浮かべていたのであればそれはプレゼントだ、という言葉に妙な含蓄があります)

 さらに、カーミラやヘクターに復讐した後はどうすると訊く船長。答えを持たないアイザックに対し、船長はその後を考えるのは征服者の義務であり、そしてその時にアイザックの力を使って人類に優しくする方法も考えてくれと告げるのでした。
 船長、すべての言葉が素晴らしいので、ぜひ他の連中とも話してもらいたいものです――特にアルカードあたり。

 いや、一番どうにかなってほしいのはヘクターですが、独房に全裸で放り込まれた彼の前に現れたのはレノーア。見張りの兵士を叱責して追い出し、美味しそうな弁当をチラつかせるレノーアですが、さすがにこれは懐柔するためとヘクターでもわかります。(それでも与えられると飛びついて食べてしまうのが悲しい)
 そして隙をついてレノーアを捕まえ、ここから出さないと首をへし折ると脅すヘクターですが、彼女は一瞬のうちに無数のコウモリになって躱すと、独房の中で実体化。そして驚くヘクターをボコボコに……
 手についた彼の血を舐めたりして、美少女でも吸血鬼ぶりをきっちりアピールするレノーアはともかく、ここまで尊厳破壊されるのは、もはやスタッフにそういう目で見られているとしか思えない――というのは以前も書きましたが、再び書かざるを得ない異常な扱い。こっちはどんな顔で観ればいいんじゃい、と思いながら次回に続きます。

前回の紹介記事はこちら。


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