『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』 第10話「川辺」
ブライラに転移した悪魔城だが、カーミラ軍が橋を崩落させたことにより、ドラキュラ軍はカーミラの策略で聖水となった川に転落して壊滅、カーミラ軍が城内に攻め込む。その頃、ベルモンド家を襲撃した魔物たちとトレバーが戦う中、サイファとアルカードは悪魔城の転移を制御しようとするが……
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シーズン2に入ってからの停滞ぶりが嘘のように、一気に物語が進んだ今回。主人公側(というよりトレバー)のアクションは山盛り、ドラキュラ側でも物語の勢力図が変わるような大異変が起きます。
前回、ブライラ攻めを同意させてから豹変し、ヘクターに冷たく当たるようになったカーミラですが、そのドSぶりはさらに進み、もはや逆らう気力も失ったヘクターの鼻面を引きずり回します。そしてここで明らかになった、カーミラがヘクターに近づいたもう一つの意味――それは、トゥルゴヴィシュテの主教をゾンビ化させることでした。
ゾンビ化した主教をブライラの川に入れ、川の水に祝福を――すなわち聖水とするように強いるカーミラ。悪魔精錬で生まれたゾンビでも生前の記憶があるんだ!? とか、アンデッドが僧侶の呪文を唱えたら自滅するのでは、とか色々と考えさせられましたが、試みは見事に成功します。本作の諸悪の根源ともいえる人物でしたが、聖職者としての能力は本物だったということでしょうか……
そんなことは知らずに、転移したドラキュラ城からブライラに川を渡って攻め込むドラキュラ軍ですが、その時対岸に現れたのは、揃いの白い鎧を着た部隊。ブライラの守備隊かと思いきや、実は彼らこそはカーミラの命で待ち受けていた彼女の配下――彼らが橋の仕掛けを作動させて崩落させたことにより、ドラキュラ軍の多くは聖水の川に転落、あっという間に消滅していくのでした。
さて、ベルモンド家の方では、地下図書館でようやくサイファが悪魔城の転移を制御する呪文を見つけたところに、ドラキュラ配下の魔物たちが襲撃。地下への入口は魔力で厳重に封印されていたはずですが、基本的に対人間用だったのか、はたまたメンテがよくなかったか、襲ってきたのが皆中ボスクラスだったからか、時間は稼げたもののついに扉は崩壊し、魔物たちがなだれ込みます。
ここでアルカードに、戦士として終わるか酔っ払いとして終わるか選べと発破をかけられ、立ち上がるトレバー。というよりサイファは呪文の分析、アルカードは遠見の鏡を使ってサイファのサポートなので、トレバーは嫌でも戦うしかないのですが――螺旋階段の上から落ちてくる中ボスとの戦いという、3Dゲームめいた状況で戦いが繰り広げられます。
敵は中ボスクラスだけあって、なかなかスパーンと一撃では決まらないのですが、以前トレバーが見つけたモーニングスターの鞭は、どうやらもっとも大きく振ると先端が炎を発するらしく、その力でファイアー・ドレイクを粉砕となかなかの活躍。しかし多勢に無勢で早速鞭を取り落とし、図書館まで転がり込んでの泥臭いファイトが続きます。
その中でもっともトレバーを苦しめたのは、両目を布で覆われた槍を持った等身大の魔物ですが――どうやら裏設定では、以前グレシットの街で語り部たちを襲った末にトレバーに両目を奪われ死んだハゲ頭の僧侶が悪魔精錬されたとのことで、主教の例を見るに、生前の記憶があったのかもしれません。
そのほか、『ロードオブシャドウ』の子マルファスに似た魔物も登場。Vampire Survivorsにもなかったこと扱いの『ロードオブシャドウ』のキャラが。
それはさておき、大乱戦の末にトレバーは一人で魔物をすべて退治し、サイファもその間に呪文を完成。アルカードは鏡を見ていただけのような気もしますが、とにかくサイファの呪文が始動して、ブライラの悪魔城を捉えます。悪魔城をこちらに転移させようとするサイファですが、城の機構もこれに抵抗、短距離の転移を繰り返しているうちに、城は川にドボン。運悪く広間で乱戦の真っ只中だったドラキュラ軍とカーミラ軍は、共に流れ込んできた聖水の川に呑まれます。
そして今度こそ悪魔城を捉えたサイファは、ベルモンド家の上に悪魔城を転移――もはや人間技とは思えぬ魔力ですが、なるほど、悪魔城に攻めていくのではなく、こちらに引き寄せるというのは新しい。これまでどこか近しい存在として描かれてきたドラキュラとベルモンド家が、位置的にも重なる形として描かれるのも興味深いところです。
なにはともあれ、本当に双方意図していなかったとはいえ、カーミラの大掛かりな策のお陰で城内の兵の大半が消滅、残るはドラキュラとアイザック、そして何人かの吸血鬼将軍のみという状況。これ以上の好機はないという状況で、次回に続きます。
(というより、カーミラが反逆していなかったら万全の体制の悪魔城が転移してきたわけで……)
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