【バッハ変奏曲】フランツ・リストのピアノ曲紹介
この記事では次の曲を紹介します。
"泣き、嘆き、憂い、おののき" バッハの動機による変奏曲 S.180
アントン・ルビンシテインへ献呈。娘ブランディーヌの死に直面し失意の底で書かれた。1862年作。このバッハ変奏曲の正式名称は「バッハの動機による変奏曲 (ヨハン・ゼバスティアン・バッハのカンタータ《泣き、嘆き、憂い、おののき》とロ短調ミサの《クルチフィクスス》の通奏低音による)」。コーダの前にコラール「神なし給う御業こそいと善けれ」からの引用あり。
アルフレート・ブレンデルはこの作品を傑作と認めていて、2回録音(1976年と1989年)しています。個人的には1回目(1976年)の録音(上記動画)の方がより好きです。 またイローナ・カボシュやマリア・ユーディナの名演もあります。
"泣き、嘆き、憂い、おののき" 前奏曲 (バッハ) S.179
名称は前奏曲だけども、形式的には同じ主題を使用したパッサカリア(変奏曲の一種)。同じくアントン・ルビンシテインへ献呈。1859年作。
演奏はアルカディ・ヴォロドスによる名演。またホロヴィッツの名演もあります。
「アルミラ」の主題によるサラバンドとシャコンヌ (ヘンデル) S.181
ヘンデルの最初のオペラ「アルミラ」よりサラバンド(舞曲の一種)とシャコンヌ(変奏曲的舞曲)の主題を使用した変奏曲。1879年作。バッハ変奏曲と同様に、ハンフリー・サールやレスリー・ハワードはこのヘンデル変奏曲をリストの(編曲作品ではなく)オリジナル作品として分類しています。上記の2曲とは関連はないのですが「バッハとヘンデルという同時代の作曲家の主題を使用した大規模な傑作変奏曲」という共通点がありましたので、ここで紹介します。
演奏はケネス・ハミルトン。
【関連作品】
神なし給う御業こそいと善けれ S.506a/10
コラール集の第10曲目にあたります。そのコラール集は讃美歌や聖歌を基に作られた作品。この曲のフレーズがバッハ変奏曲で使用されています。
「コラール集 S.506a」についてはこちらの別記事をどうぞ。
バルトークによるバッハ変奏曲
バルトークもバッハ変奏曲を演奏していました。断片的にしか残っていませんが、興味深いのでご紹介します。
ユーディナによるバッハ変奏曲
リヒテルが絶賛したマリア・ユーディナによるバッハ変奏曲の演奏。そのバッハ変奏曲の演奏へのリヒテルの賛辞は「リヒテルは語る 人とピアノ、芸術と夢」という書籍に掲載されています。
● 楽譜紹介
新リスト全集の楽譜では今回ご紹介した楽曲は以下のものに収録されています
・"泣き、嘆き、憂い、おののき" バッハの動機による変奏曲 S.180
・"泣き、嘆き、憂い、おののき" 前奏曲 S.179
・神なし給う御業こそいと善けれ S.506a/10
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・「アルミラ」の主題によるサラバンドとシャコンヌ (ヘンデル) S.181
それではみなさま良い一日を
