【番外編】フランツ・リストのおすすめピアノ曲
この記事では私が個人的に好きで、より注目度が上がってもらいたいと思っているピアノ独奏曲を紹介します。
ピアノ小品 S.193
リストの死後に発見された詳細不明の美しい小品。
演奏はスヴャトスラフ・リヒテル。
ピアノ小品 第1番 S.192/1
思索的、瞑想的な小品集「5つのピアノ小品 S.192」の第1曲。この曲は「愛の夢 第2番」の改訂稿。
演奏はポール・ルイス。
ピアノ小品 第2番 S.192/2
同じく「5つのピアノ小品 S.192」の第2曲。
演奏はポール・ルイス。
ピアノ小品 第3番 S.192/3
同じく「5つのピアノ小品 S.192」の第3曲。
演奏はポール・ルイス。
ピアノ小品 第4番 S.192/4
同じく「5つのピアノ小品 S.192」の第4曲。
演奏はポール・ルイス。
夜の讃歌 S.172a/2
曲集「詩的で宗教的な調べ」のために書かれたものの、最終的に除外されてしまった。忘れ去られてしまうには惜しい。
演奏はジャン=エフラム・バヴゼ。
朝の讃歌 S.172a/3
同じく「詩的で宗教的な調べ」のために書かれたものの、除外されてしまった作品。
演奏はジャン=エフラム・バヴゼ。
ノネンヴェルトの僧房 - ピアノ独奏のためのエレジー S.534
知られざる傑作エレジー(悲歌)。1841年に取りかかり、最晩年まで改訂し続けた作品。1880年完成。ノネンヴェルトとはドイツの島の名前。リストには注目すべき「エレジー」が多く、リストにとって重要なジャンルであったとわかる。
この演奏はレイフ・オヴェ・アンスネスによるものですが、彼は「この曲は自然的、瞑想的であり情景を感じることができる。巡礼の年のような作品もそうだが、聴衆に映像や匂いを感じさせることができる」と語っています。
聖ドロテア S.187
1877年に作られた興味深い後期作品。
名手デジュー・ラーンキは何度もこの曲を取り上げてくれた。
夜 S.516a
巡礼の年第2年の第2曲「物思いに沈む人」の拡大編曲。タイトルはミケランジェロの詩から。
ミシェル・ダルベルトの名演。マイナー寄りの曲だと思いますが、なぜか時々取り上げられ、クリスティアン・ツィメルマンなども録音しています。
われらの主イエス・キリストの変容の祝日に S.188
1880年に作られた興味深い後期作品。旧リスト全集にて初版された。
演奏はヴラディミール・ソフロニツキー。
トッカータ S.197a
小練習曲のような性格。
演奏はジャンルカ・カシオーリ。
P-N夫人の回転木馬 S.214a
ペレ=ナルボンヌ夫人が回転木馬で楽しんでいる滑稽な様をユーモアたっぷりに描いた作品。
このレスリー・ハワードによる演奏は非常に素晴らしい。
まどろみの歌 S.186/7
組曲「クリスマスツリー」の第7曲で幻想的な子守歌。
演奏はアルフレート・ブレンデル。
夕べの鐘 S.186/9
組曲「クリスマスツリー」の第9曲で鐘の音をテーマとしている。
演奏はアルフレート・ブレンデル。
ハンガリー様式の英雄行進曲 S.231
1840年にポルトガル国王のために作られた。交響詩「ハンガリー」の原型。
演奏はトーマス・ウェイクフィールド。
アルバムの綴り S.165
聴きやすいサロンワルツ。当時は人気があった。
演奏はイェネ・ヤンドー。
踊り S.424/9
ロッシーニの「音楽の夜会」の編曲より。曲種はタランテラ。タイトルは原題に倣い「ラ・ダンツァ」と表記されることもある。時折取り上げられる機会があるので、まったくのマイナー曲というわけではないです。
演奏はケマル・ゲキチ。
死のチャールダーシュ S.224
先進的な作品で、自筆譜のタイトルの上に「こんなモノを書いたり、聴いたりしていいものだろうか?」というリスト自身の書き込みがある。バルトークはこの曲の出版準備をしていたが、結局その出版は実現しなかった。リストの「チャールダーシュ」は他にも素晴らしいものがあります。
ブレンデルはこの作品を2度録音している。
ハンガリーのロマンツェーロ 第10番 S.241a/10
小型ラプソディーの形式。
演奏はウォーレン・リー。
アデライーデ (ベートーヴェン) S.466
ベートーヴェン初期の美しい歌曲のトランスクリプション。原曲の詩はフリードリヒ・マティソンによる。中間部はカデンツァとしてリストが挿入したもので、原曲歌曲にはその部分は無い。
演奏はブゾーニの高弟エゴン・ペトリ。ペトリはこの曲を2回録音している。ちなみにブゾーニ自身によるこの曲のピアノロール録音も残っている。
ナイチンゲール - ロシアの旋律 〔第1稿〕 (アリャビエフ) S.249d
アリャビエフの歌曲の編曲の初稿。第2稿に比べると原曲により忠実。1842年作。
演奏はグリゴリー・ギンズブルグ。
「聖エリザベトの伝説」序曲 S.498a/1
リスト自身のオラトリオのトランスクリプション。
演奏はイェネ・ヤンドー。
グレートヒェン - ファウスト交響曲 第2楽章 〔ピアノ独奏稿〕 S.513
リストのピアノ作品の頂点が「ロ短調ソナタ S.178」とするなら管弦楽作品の頂点は「ファウスト交響曲 S.108」と言われている。そのファウスト交響曲の第2楽章をピアノ独奏曲としたもの(第1、第3楽章はピアノ独奏編曲していない)。ゲーテの「ファウスト」の登場人物グレートヒェンの音楽的肖像。非常に美しい旋律で綴られている。
演奏はヤコフ・フリエール。
「預言者」のコラール"我らに、魂の救済の波を"による幻想曲とフーガ 〔ブゾーニ編〕
オルガン曲であるアド・ノスをブゾーニがピアノ独奏曲として編曲したもの。リスト研究家であるアラン・ウォーカーはこの編曲について「20世紀ヴィルトゥオジティの頂点のひとつ」と語っている。ちなみにリストの弟子ウォルター・ベイチの記録によるとリスト自身もこの曲をピアノ独奏で演奏しているが、リストによる楽譜は残されていない。
演奏はイゴール・レヴィット。
第1部 幻想曲
第2部 アダージョ
第3部 フーガ
スペインの旋律による演奏会用大幻想曲 S.253
スペインの3つの旋律を使用している大幻想曲。非常な難曲としても知られる。
演奏はフアン・イーチュン。
リストのおすすめピアノ曲という記事の最終回になります。まだまだ素晴らしい曲は他にたくさんありますので、是非ご自身で探してみてください!
それではみなさま良い一日を
