ズレる人ほど「戻ろう」とする。原因はこれだった(47歳、エレクトーンに人生を振り回される|リズム地獄⑤)
ズレる人は、努力が足りないんじゃない。
むしろ——やりすぎている。
「戻ろう」としている人ほど、ズレる。
私はずっと、それに気づかなかった。
ズレたらダメだ。
戻らなきゃいけない。
そう思えば思うほど、ズレていった。
焦る。崩れる。そしてまたズレる。
このループから、抜け出せなかった。
ある日、ふと思った。
「戻らなきゃ」って、これ——命令じゃないか?
私は命令されるのが嫌いだ。
なのに、
自分で自分に命令していた。
そりゃ、うまくいかない。
だからやめた。
戻らなくていい。
ズレてもいい。
その代わり、
リズムだけは、聴き続けた。
やったことは、これだけ。
・リズムだけを聴く
・体を小さく揺らす(止まらない程度でいい)
・頭の中で音を鳴らし続ける
完璧に弾こうとするのは、やめた。
すると、不思議なことが起きた。
ズレなくなった——わけじゃない。
でも、
ズレても、崩れなくなった。
そしてある日、
気づいたら——
止まらなかった。
あの「必ず止まっていた場所」を、
初めて通り抜けた。
たぶん原因はシンプルだ。
「ズレ=悪」と思っていたこと。
そして、
修正しようとする意識が、
ズレを大きくしていた。
今も、完璧ではない。
普通にズレるし、ミスもする。
でも、
前みたいに引きずらない。
戻ろうとしていないのに、
勝手に戻る。
そんな感覚になってきた。
もし今、
ズレて苦しくなっている人がいたら。
それは、
才能の問題じゃない。
年齢の問題でもない。
少なくとも、
「戻ろうとしている人」は、
同じところでつまずいている可能性が高い。
やることは一つだけ。
「戻ろう」としないこと。
もし今日、
ズレたら。
そのままでいい。
リズムだけ、聴いてみてほしい。
それだけで、
“止まる自分”から抜け出せる。
(次回:47歳、29年ぶり。止まらずに弾ける直前まで来た話)
→#14 発狂していたのに「変わった」と言われた理由
※この話は『47歳、エレクトーンに人生を振り回される』シリーズ#13です
👉すべてはここから始まりました。
→ 29年ぶりに人生が動いた日|椿大神社で決まった“再挑戦”
👉ここまでの流れを、ひとつにまとめました。
→47歳からやり直して、やっと気づいたこと。
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