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本能寺の変1582 第159話 16光秀の雌伏時代 3信長と越前 天正十年六月二日、明智光秀が織田信長を討った。その時、秀吉は備中高松で毛利と対峙、徳川家康は堺から京都へ向かっていた。甲斐の武田は消滅した。日本は戦国時代、世界は大航海時代。時は今。歴史の謎。その原因・動機を究明する。『光秀記』

第159話 16光秀の雌伏時代 3信長と越前 

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光秀は、信長の越前侵攻作戦に深く関わっていた。

信長は、越前を三度攻めた。

光秀は、その全てに、参陣した。

光秀は、その全てで、中心的な役割を担った。

 以下、これらについて、1~3の順に概略を説明する。

1 信長は、越前敦賀に侵攻した。

 永禄十一年1568、信長は、足利義昭を擁して上洛に成功した。
 越前侵攻作戦の計画は、その翌年、すなわち、同十二年1569から、
 スタートした。
 そして、それは、翌十三年1570に実行される。

 その中心にいた人物こそ、それまで、全く無名だった明智光秀である。
 話は、一部重複するが、その光秀が、信長に抜擢されるところから始
 まる。

光秀は、細川藤孝の中間だった。

信長は、光秀を知っていた。

 光秀は、細川藤孝の使者だった。
 そう、考える。

  【参照】6信長との出会い 1使者光秀  小   30
    第30話
     
永禄十一年1568、春。
     光秀は、細川藤孝に仕えていた。
     フロイスの証言。               『日本史』
     光秀は、細川藤孝の「中間」だった。
     多聞院英俊の証言。            「多聞院日記」
     雪解けとともに、交渉が再開された。
     幾度も、使者が往来した。
     細川藤孝の使者、光秀。

  【参照】6信長との出会い 2美濃立政寺  小
    第32話
     光秀は、藤孝の下で動いていた。
     光秀の貢献度は、大きい。

光秀は、足利義昭の足軽だった。

 幕府の新体制。
 義昭の人事。
 信長は、このことを知った。
 「愚かな」
 そう、思ったことだろう。

  【参照】6信長との出会い 4御父信長  小
    第43話
     
光秀は、足軽にすぎなかった。    「永禄六年諸役人附」

信長は、光秀という男に興味・関心があった。

 鋭い人物眼。
 その、器量・見識・能力。
 「あれ程の男」
 ・・・・・。
 信長は、行動が早い。
 「試す」
 文武について。
 先ずは、「文」。
 次、「武」。
 そのように、考えたと思う。

信長は、文武兼備の家臣を好んだ。

 時代が変化していた。
 織田家の中も変化していた。
 信長は、その様な家臣を必要としていた。

その筆頭が光秀だった。

 他にもいる。
 羽柴秀吉を見よ。
 丹羽長秀を見よ。
 等々。
 彼らは、次第に頭角を現していく。

光秀は、新参者。

 光秀は、古参の家臣にあらず。
 余所者だった。

  【参照】9光秀という男 1フロイスの証言  小 
    第51話
    
☆これが光秀の実像である。
     光秀は、織田家の新参者だった。        『日本史』

信長は、光秀を京都奉行に抜擢した。

 永禄十二年1569、春。
 光秀は、信長の後ろ楯によって、幕府の要職に就いた。
 
 以下は、光秀が、秀吉とともに、賀茂庄中に対し、摘発した隠し田に
 ついて、追徴を定め、下した沙汰書である。
 
    猶以って定納四百石宛に相定め候なり、以上、
 
  城州賀茂庄の内、先々より落し来り候田畠、少分たりと雖も、
  御下知の旨に任せ、賀茂売買の舛にて、毎年四百石宛運上すべし、
  幷(ならび)に、軍役百人宛、陣詰め有るべきの由、その意を得候、
  聊(いささ)かも、如在有るべからざる事肝要に候、
  恐々謹言、
 
                     木下藤吉郎
      四月十四日             秀吉(花押)
                     明智十兵衛慰
                        光秀(花押)
       賀茂庄中
                (「澤文書」「織田信長文書の研究」)

 
 織田家の秀吉。
 幕府の光秀。
 二人による裁定である。
 したがって、書式上は、光秀が上位者。

 光秀の、京都奉行としての史料は、この他にも、まだいくつか残されて
 いる。

 以上、これらについては、後述する。 

光秀は、短期間に幕府の高官に上り詰めた。

 信長、ならばこそ。
 抜擢人事。
 下級の足軽から、一気に、高位の京都奉行へ。
 アッという間の出来事だった。

 光秀は、見事、信長の期待に応える。

信長は、満足した。

 「文」、すなわち、吏僚としての光秀。
 「出来る」
 そう、思っただろう。

 となれば、次、・・・・・。


 

 ⇒ 次へつづく 第160話 16光秀の雌伏時代 3信長と越前


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