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痛みの話だけで終わってない? QOLが上がる「暮らしの声」の伝え方

「慣れた痛み」が教えてくれること

リウマチの診察は、もう何年も同じ先生。
薬を減らしながら少しずつ安定して、いまは痛み止めだけをもらいに通っている。

落ち着いたというより、痛みと一緒にいることに慣れてきた。そんな感じ。

痛みが消えたわけじゃなく、それを抱えたまま暮らすのが、いつのまにか当たり前になっている。

できないことも多い。
でも、できないことより、できることをやればいい。
そう思えるようになって、気が楽になった。

前のように負荷の強い運動はできなくなったけれど、
朝のストレッチや深呼吸をする時間が好きになった。

包丁を長く握るのはできないけれど、少しずつ休みながら作る食事には、不思議とやさしい味がする。


病院に通うという生活の輪郭

そんなふうに、いまの身体に合わせた暮らしを続けながら、
通院の日々も静かに過ぎていた。

病院では、
いつものように痛みの具合を話し、
薬を受け取る。
それが私の通院のかたちだった。

けれど、ふと気づいた。
痛みのことは話しているのに、
その痛みとどう暮らしているかは、
話してこなかったな、と。


ことばにならない「暮らしの声」

もしかしたら、私の中にはまだ
言葉になっていない声があるのかもしれない。
痛みとは少し違う、
暮らしの中の小さなつまずきや願い。

そんなことを思っていた頃、
noteで「リウマチケア看護師」という言葉を見かけた。
初めて聞く専門名に、思わず目が止まった。

記事を書いてくださったのは、
merママさんという現役のリウマチケア看護師さん。

実はその投稿、私の質問にこたえる形で書いてくださったもの。

「どう伝えたらいいのか分からない」
とつぶやいた私の言葉を、
まっすぐに受け取って、丁寧に返してくださった。

画面の向こうで言葉が往復していく。
その感じが、とてもやさしくて、心にすっと入ってくる。


「伝える」ということの深さ

「困っていることを一つずつ伝える」
「目標をどうしたいのかを言葉にする」
そうか、伝えるって、こういうことなんだ。

noteという場所で、
こんなふうに思いが行き来することに、ほんとうに心から感謝している。

誰かの言葉が、誰かの気づきの種になって、また次のやさしさへとつながっていく。
その循環の中に、自分もいられることがうれしい。


話すことは、ととのえること

記事を読みながら、
胸の奥で何かがすとんと落ちた。

診察は話す場じゃなく、整理する場でもいいんだ。
そう思ったら、なんだか気が楽になった。

私はこれまで、痛みや症状のことだけを伝えていた。
それが通院で話すべきことだと思っていたから。

でも、暮らしの中には他にも、
「前みたいにヨガがしたい」とか、
「包丁を長く握っているとつらい」とか、小さな困りごとがいくつもあった。

それをわざわざ口にする必要はないと思っていた。

けれど今は、そういう暮らしの声こそが、先生に今の私を伝える大事な手がかりなんだ思う。

そして、そうした暮らしの声を少しずつ伝えていけたら、
先生よりも先に、自分自身が整理されていくような気がする。

まるで、言葉にするたびに心の奥の空気が動いて、新しい風が通り抜けていくように。


台湾で見た、支えあう日常

台湾の病院では、受付や支払い、
血圧測定などを手伝うボランティアの人たちが、いつも穏やかに動いている。
その風景を、私はこれまで何度も見てきた。

支えることも、頼ることも、この国では特別なことじゃない。
そんな空気が、病院全体をやさしく包んでいる。

いま、こうして言葉を綴りながら、
その風景があらためて心に浮かんでくる。
そして、そのやさしさの中に、
自分がいることにも気づく。

誰かに頼ることや、助けを求めることが、もう少し素直にできそうな気がした。
そんなふうに、私の中にも、
新しい風が通り抜けた気がする。


台湾には、リウマチケア看護師という専門職は、まだ存在していない。

だからこそ、merママさんの記事を読んで、こうした資格や役割があることを知り、素直に「いいな」と思った。

通院や暮らしの中で感じる、言葉にしづらいこと。
それを受け止めてくれる専門の人が、そばにいてくれるだけでも、きっと心強い。


通院が日常を見直す時間に

通院は、ただの治療ではなく、
暮らしを整える時間でもあるのかもしれない。

薬をもらうだけの日ではなく、
自分の声をゆっくりと聴きなおす時間。

痛みを抱えながら
「どう生きたいか」を言葉にしていくこと。
それは、心と身体のバランスを
少しずつ調えていく作業に似ている。


「こんなふうに暮らしたい」と伝えてみる

次の診察では、痛みの話だけじゃなくて、「こんなふうに暮らしたい」も伝えてみようと思う。

伝えることは、治すためだけじゃない。
今の自分と、これからの自分をつなぐ、暮らしのセルフケア。

さて、今日も自分のペースで。
ごきげんに、いこう。🌿



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