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こんにちは、「笑顔工学」の専門家、木村光範です。
笑顔工学って何??という方は、ぜひ自己紹介をご覧ください!

同じ絵でも、額縁が違えば全く違う絵に見えたりします。仕事をする上での色々なことも、枠組み(フレーム) を変えるだけで困難な問題が解決する、ということも私の経験上とても多くありました。今回はその鍵となる リフレーミング をテーマにお話しします。

リフレーミングとは何か

リフレーミングは「出来事の 意味づけ を意識的に変える技法」です。心理学では個人の行動変容に用いられますが、経営にも応用すると組織の視界が一段広がります。たとえば赤字を「失敗」と捉えると萎縮が生まれますが、「実験費」と捉え直せば次の投資戦略が浮上します。
日本語には本来「禍を転じて福と為す」という発想があります。マイナスをプラスに読み替える文化土壌が、リフレーミングの下地を用意してきたと言えるでしょう。

経営に効く三つの効用

第一に 行動の速度が上がる ことです。問題を「課題」と呼び換えるだけで、メンバーは修正に走りやすくなります。

第二に 感情の質が変わる こと。数字を「コスト」と表すと削減ありきになりますが、「未来への持続的投資」と表現すると議論が建設的になります。

第三に 創造的対話が促進される 点です。失敗を「学び」と呼ぶ部署ほど、会議で実験データを惜しみなく共有します。

私も、「システム障害」を「改善のプロトタイプ」と言い換えただけで、エンジニアが活性化した、という経験があります。枠を変えれば責任追及ではなく学習競争が起こる、それが組織開発の醍醐味ではないでしょうか。

すぐに試せる4つの視点

とはいえ魔法の言葉を探すより、問いの置き方 を変える方が実践的です。

1つめは 時間軸。「今期の滞り」を「三年後の布石」と捉え直してみる。
2つめは 当事者軸。クレームを「顧客の苛立ち」ではなく「未発見ニーズの手紙」とみなす。
3つめは 規模軸。局地的トラブルを「全社で共有すべき学習資産」に昇格させる。
4つめは 価値軸。支出を「費用」ではなく「信頼を買う対価」と置き換える。

文章で列挙しましたが、どれも会議の冒頭に問い直すだけで効果を試せるシンプルな方法です。

リフレーミングを根づかせるコツ

まず経営者自身が「言葉の選び直し」を日常化することです。
私も、常に、ネガティブな出来事があったときに、反対のポジティブな点に言い換えるように心がけています。

「だからこそ」と付けて利点を探すのが効果的でしょう。これをしていると、まわりも同じように利点を探し始めて、組織内に前向きな言語回路が形成されていきます。

次に、リフレーミングを 仕組み に埋め込むことです。KPI レビューの議事録に「今回得た学び」という欄を設け、数値未達の原因をポジティブに再定義する欄を固定化していきます。

データドリブンと感情ドリブンをつなぐハブができたことで、担当者は失敗報告を恐れず、改善サイクルが加速しています。

最後に欠かせないのは 余白 です。結論を急がず、沈黙を許容するファシリテーションがあると、メンバーは自発的に見方を変える時間を得ます。私が前回の記事でも書いた「間(ま)の経営」は、この沈黙が創造性を磨くと確信する経験則から生まれたものです。

まとめ

リフレーミングとは、組織に新しい知識を流し込む前に 「今ある事実の見方を選び直す」 行為です。ICT や AI といった外部リソースを導入する際も、その投資を「コスト削減策」ではなく「人がより人らしい仕事に集中する舞台装置」と呼び換えれば、抵抗は協力に変わります。

枠を変えれば、過去は資料となり、現在はチャンスに変わり、未来はより具体的に描ける。経営とはまさに意味づけのクリエイティブワークです。

今日から一つ、見慣れた言葉を置き換えてみてください。組織の呼吸が変わる瞬間を、きっと体感できるはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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