安室ミチル 4
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あれから一週間くらいたっただろうか?
僕は深夜のコンビニエンスストアでまた、スズキシオリを見かけた。
スズキシオリは洋菓子のコーナーでプリンを見ていた。近くに寄ると、体臭が臭った。
「プッチンプリンにしたら?」
僕はスズキシオリの背後から声をかけた。
スズキシオリは不意打ちを食らったかのように体をびくっと震わせて振り返った。
「プッチンした方が良いよ。君、プッチンしたこと無いだろう?」
スズキシオリは訝しげな表情をして僕を見ている。
「何のこと?」
「プッチンプリンはね、本来ひっくり返して底にある出っ張りを折ることで、お皿の上にプリンがプルルンと現れるのが良いんだ。だけど皿に出すのは面倒くさいから、ついついそのままスプーンを突っ込んで食べちゃう。いつの間にかそんなプリンの食べ方に慣れてしまっているんだ。だけどさ、それは本来のプリンの食べ方じゃない。カラメルシロップはやっぱりプリンの上に載ってなきゃ駄目だ。プリンはヨーグルトやゼリーとは違うんだ。プリンはプッチンして食べるべきなんだよ」
スズキシオリはキョトンとした顔をして僕を見ている。
「僕のアパートで一緒にプリンを食べよう。安室ミチルのポスターはもう貼ってないから安心しろ」
僕はそう言いながら、僕は何て男らしいのだろうと自己陶酔する。
「クレイジーだね。あんた、クレイジーなサラリーマン」
スズキシオリはそう言って笑った。
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言葉だけでは伝わりません。 コメントはチップとともに。 「謎解きはディナーの後に、みたいに言うな!」
