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英語を英語のまま理解する「直読直解」は日本語での解答にも役立つ。日本語で考えると失われる情報とは?【後編・英語の視力が大幅に向上する読み方】

英語を英語のまま理解する「直読直解」という言葉をテーマにした、「ガチンコ入試対策内容」の後編となります。

今回は、「日本語で解答することを前提とした問題であっても、『直読直解』技術は役に立つ」ということについてお話していきます。

私は平生の授業でこういう話をしている、というのを多分に盛り込んだ内容になっており、「英語を読む際の新たな視点」を提示します。

今回の記事のメインターゲットは、「難関大学受験生(主に旧帝レベル)」と「大学受験英語指導者」です。
もちろん英語に興味のある「普通の日本人」の方であればだれでも役に立つ記事に仕上がっていますよ。



前編では、「大学入学共通テストの英語リーディングで高得点を取るために必要な能力・学習方法」について述べました。

以下の記事では、「直読直解・第一段階め」は「速読力の向上」と語っています

後編では、前編とは全く違う視点・内容とは全く異なり、私が前々から述べてきた、単語を日本語に変換するだけの「浅い英文解釈」から脱却するために「直読直解」を身につけよう、という内容になります。

前編だけ見て「ありふれた内容だな」と思った人も読む価値があるはずです。なんと後編では速読の話は一切いたしません

英文和訳の解説も織り込んだので、12,000字を越えるボリュームになりました。今回も骨太な記事になったと思いますので、ぜひお楽しみください


■この記事を読むとなにがどう変わる?

前編とは異なり、後編では入試問題のキモとなる「英文和訳問題」や「~を日本語で説明せよ」という問題に的確に対応できる汎用的な方法を提示していきます。

今回の記事を読んで「直読直解」意識することにより、「難関大学における入試問題の英文の読み方自体が変わる」ようになります。

つまり、「英文解釈」や「説明記述問題」を「英単語の日本語への単純変換作業」というように解釈している指導者や他の受験者とは「全く異なる視点」から問題に取り組んだり解説したりできるようになります

「日本語で解答する=思考に日本語を介在させる」という視点で「直読直解」の話を進めていきますので、それだけでもネット上には語られていない内容であることが想像できるのでないでしょうか。

■日本人が完全に英文を「直読直解」するにはある程度限界がある

たとえば伊藤和夫・著「英文解釈教室」に掲載されているような英文和訳演習用の文章は、「直読直解」を妨げるような文章が多くあります。

見た瞬間に文法的役割を確定できない語、並列されている文章同士が長く脳のキャパを越えてしまうような文、読んでいるうちに何度も解釈の修正を加えなければならない袋小路文などです。

例えば、以下のような文章は、速読的な意味での「直読直解」するのは至難の業です。

But to say that no one can call himself educated without learning a foreign language is not true.

「英文解釈教室 新装版」p12

「直読直解」する際には、まずto sayの後ろのthat節がどこまでか?を意識して読んでいきます。

しかし、that節がなかなか長く、内容的にもno one からの without ときて最後にis not trueというように否定表現が繰り返され同時に脳内の解釈がコロコロとひっくり返されるため、たいていの受験生は一度読んだだけでは「ん?」となるでしょう。isの主語は何?結局trueなの?trueでないの?と。

こういった文章は、結局日本語を介在させて考えた方が我々にとっては楽なのです。

ただ、日本語を介在させる前に、英文を英文のまま眺めて「なぜこういった書き方なのだろう?」と考える、ということが大事なのです。

具体的には、「英語➡日本語」の変換を行う際に「見えなくなる情報」「失われる情報」があるため、解答として日本語に落とし込む前に、英文の要点を外さないよう「直読直解」をする必要があるのです。

後でしっかり説明しますが、先ほど挙げた以下の文章は、もっと簡潔に書き換えることができます。

But to say that no one can call himself educated without learning a foreign language is not true.

以下のように書き換えても、文章が伝えたい情報の本質は変わりません。

It is not true to say that no one can call himself educated without learning a foreign language.

明らかに後者の方がわかりすく、読みやすいはずです。
ではなぜこの文の作者は読みやすい後者の書き方ではなく、敢えて前者の書き方をしたのでしょうか?

ぜひ考えてみてください。その答えは有料部分にて開示します。


日本語に変換する際に「見えなくなる情報」「失われる情報」とは

■1999年の大阪大学・第一問の和訳問題

先ほどの英文解釈教室の文章と併せて、大阪大学の過去問も使って説明していきます。大阪大学の文章は、私が実際に授業で解説した内容になります。

設問箇所は、太字となっている中盤以降"Topping it was~"以降、最後までです。

続きを読み進める前に、ぜひ和訳解答を作成してください。
はい、用意スタート

 A prudent employer would take the time to analyze the incentives workers might list as their reasons for working―and most importantly, the order in which they list them. A recent study disclosed that money was number seven on such a list. Topping it was satisfaction in performing the job. Obviously, that good feeling one gets from having accomplished something is still the best reward for hard labor. But workers also need to know they are doing their job well, and the major deficiency within management today is the failure of telling them so.

1999年・大阪大学・第一問(A)

解き終えたら先に進んでくださいね!

制限時間は10分~15分(ガバガバ)

■「直読直解・第二段階」とは何か

英文の解説に入る前に、「直読直解・第二段階」について触れていきます。

冒頭や前編で触れたとおり、「直読直解・第一段階」は「速読力の向上」と語っていますが、では「直読直解・第二段階」とはいったい何なのでしょうか?

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