真夜中の扇風機
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iさん お世話になります。
よろしくお願いします。
第61回お題企画
お題:”真夜中の扇風機”がテーマ
締切:7月13日(月)23:59
参加方法:#風まかせ文芸部 のタグをつけて投稿
何度もあちこちで書いているから、エアコンの冷房が苦手だということをご存知の方もいらっしゃるだろう。私にとって夏を過ごすには扇風機とサーキュレーターが必須になっている。そしてそれらは私が家にいる限り一日中つけっ放しになっている。
ある深夜のこと、暑くて目が覚めた。見ると扇風機が止まってた。スイッチを切るはずはないので故障か? あるいは寿命か? だとすれば買い換えないとな。そう思ったがスイッチを押してみると動いた。しばらく見ていたが、止まる気配はないのでそのまま寝た。
次の日、起きるといつものように動いているので、そのまま放置した。
そしてまた深夜のこと、なんとなく目が覚めた。ふと見ると、止まりかけの扇風機の羽根が回転を取り戻そうとしているようだった。
「おい扇風機、疲れてんのか?」動きに変化はない。当然返事もない。
「もしそうなら、夜中の涼しい時間、ちょっとだけならサボってもいいぞ」動きに変化はない。当然返事もない。
「だけど、俺が汗かいてたり、苦しそうに見える時は頼むぞ」動きに変化はない。当然返事もない。
ある深夜のこと、ふと目覚めると扇風機が止まっていた。
「やっぱり、疲れてたんだな。ずっとつけっ放しですまんな」と呟いた。その声が聞こえたのか、慌てて回りだしたのを見て思わず笑ってしまった。
付喪神なら百年も経過しなければならない。だけどこの扇風機は購入してから10年も経ってない。AI搭載などの高級品でもない。なのになんとなく意思の疎通ができているのは不思議な話だが面白い。
もう一台買って少し休ませてやるかな。
Pentatonix / Na Na Na
