【心の城】黒歴史ノートを発掘したら、あの人が来た
ある日、私は自分の古いノートを見返していた。
「昔のノートって、ネタの宝庫だなぁ」
そう思って、ほっこりした私。
でも、パージをめくって、手が止まる。
私、自分で「運命の人現れる?」
とか占ってる〜!
恥ずかしい。
これは、ネタじゃない。
……黒歴史だ。
ーーと、突然声が聞こえる。
司馬懿
「それを貸せ」
手を出して、私の古いノートをどこかへ持っていく。
私
「司馬懿、それ、どこに持っていくの?」
司馬懿
「……」
私
「ねえ」
司馬懿
「……隠し部屋だ」
隠し部屋?
そんなところあったっけ?
不思議に思いつつ、司馬懿についていく私。
司馬懿が何やら廊下の端で
ゴソゴソしたかと思ったら、
地下へ続く階段が現れた。
降りると、棚があり、
何冊ものノートがそこに並べられている。
そっと手を伸ばすと、
司馬懿がぐるっとこっちに振り向いて、
鋭い声で言った。
司馬懿
「見てもいいが、
今のお前に耐えられるか分からんぞ」
私はその勢いに気圧されながらも、
好奇心に勝てず、そっと一冊開いてみた。
これは、ーー
『おほほ、わたくしはお嬢様のみわくに。
今日も優雅に小学校へ向かいますの』
バンッとノートを閉じ、羞恥でその場にへたり込む。
司馬懿
「だから言っただろう」
司馬懿は私の手からノートを取って、棚へ戻す。
司馬懿
「これは、いつか笑えるネタになるまで、
熟成させているものだ。それまでは、開けてはならん」
私たちは地上へ戻る。
私
「その倉庫、誰にも見られたくないんだけど」
司馬懿
「安心しろ。ここの鍵は私が保管している。
いつか時が来たら、ネタとして渡してやる」
司馬懿はそう言って、背を向けて廊下を歩いていく。
私は、城の地下にいつの間にかできていた
黒歴史部屋に、ひそかにおののいていた。
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