五感表現に苦戦した原稿!大切な4つの視点。あなたは左脳派?それとも右脳派?取材ライター講座沖縄版2ヶ月目の記録 #ライヴィジ
文章を書くって難しい。小さい頃から日本語を書き続け、同級生も会社の同僚もみんな日本語を書く。だからこそ感じる難しさときたら。
ライター12年目にして、原稿を書くときは毎回ウンウン唸ってます。
1月14日から取材ライター講座「ライターヴィレッジ沖縄版」2ヶ月コースが始まりました。講座内でも言語化する難しさを体感した受講生さんは多かったと思います。
1ヶ月目の前半|アポ取りと取材の準備のレポートはこちら
1ヶ月目の後半|取材の振り返りレポートです。
取材が終わり、2ヶ月目は原稿の執筆へ。
事前に用意した原稿ノートを活用してもらい、受講生が記事を執筆しました。執筆しては講師の私が編集をする。これを何度が繰り返して、2ヶ月目の後半に原稿が完成。
編集しながら思ったのが、人によって上手に言語化できてる部分と不得意な部分がハッキリ分かれていること。そこを分析してみると、取材をして記事を書くには、主に「4つの視点」が必要なんだなと感じたんですね。
受講生たちが苦戦した「4つの視点」を紐解いていきます。
受講生たちが苦戦した「4つの視点」
「時間軸」と「5W1H」の考え方は、事あるごとに講座内で何度も伝えてきました。インタビューの質問を考えるときも、情報としても必要だと。でも、人によっては使いどころがよくわからず、上手く活用できていない。
まず「考え方の土台」があってこそ、自分の考えを掘り下げたり、広げたりという応用が生きてくる。取材記事を書くには「4つの視点」を捉える必要性を感じたんですね。
<4つの視点>
①過去・現在・未来の時系列で説明する「論理的な視点」
②見たままを言語化する「客観的な視点」
③主観で言語化する「五感的な視点」
④重要ポイントや特徴に気づく「差別化の視点」
今回は観光系の記事を分析したんですけど、他ジャンルの取材記事にも適用できると思います。
1. 過去・現在・未来の時系列で説明する「論理的な視点」
想像力が豊かな人や感情や感覚で動く人は右脳派。論理的思考の人は左脳派とも言われますよね。確かに右脳が強い方は、客観的な視点や論理的な考え方が苦手。スケジュール管理などで逆算思考ができない人は、右脳派かもしれません。
原稿を書くときは、ロジックも必要。
疑問を抱く力や根拠となるエビデンスを追求する意識は、必要不可欠だからです。説得力が出るし、ネットの海にフェイク情報を流さなくなるでしょ?
取材記事には、時系列で説明する情報がほぼ入ってきます。過去・現在・未来で捉えて、過去は歴史になりますよね。取材相手が活動を始めたキッカケから始まり、場合によっては生い立ちや家族構成、子どもの頃の話からインタビューします。
でも質問するときに時系列があちこち飛ぶと、聞き手が混乱するように、原稿も然り。時系列がバラバラの記事は「これ。いつの話だろ?」と読者が迷子になるんです。
基本的には《 過去→現在→過去 》の順で書いてあげると、わかりやすい。
そして、ここからが本題。事実を言語化するということは、自己完結ではなく客観性や論理的な視点が伴うわけです。順を追って、わかりやすい流れで文章化する。
右脳が強い受講生は、こういう場面で苦戦してましたね。順不同になったり上手くまとめられない。言葉不足や説明しすぎたり、前後の文脈がつながらないとか。言葉の翻訳や文章に肉付けができない……
客観的な視点でストーリーを読み解き、論理的思考で文章を組み立てる。ここが難しいようです。
そんなときに話す解決策が、すべての情報を分解する→それを分類する→分類ごとに情報を出す順番を考え→不足した言葉を補足→一部の言葉を翻訳→冗長な言葉を削り→文章を整えるという方法。
すべての情報を箇条書きで書き出す。付箋やマインドマップを用いると整理しやすいと伝えてます。
2. 見たままを言語化する「客観的な視点」
りんごは赤くて丸い。この見たままの、普遍的な情報を広げていく発想の法則。色や形状、大きさ、素材、質感、状態、情景など、特徴を捉えて言語化する客観的な視点が、ある場面で生きてくるんです。
例えば、広さ・重さ・高さ・大きさなどの数字的な情報に肉付けしたり、観光系の記事では外観や内観の様子、立地、商品もこの法則で言語化できます。
坂道なら急勾配なのか、緩やかなのか。何メートル続くのか。道幅はどれくらい? アルファルトか、砂利道か。大通りか、小道なのか。
客観的な情報を引き出す源は、発想力です。
発想力を引き出しす方法には「連想ゲーム」があると思っていて、書籍か何かで以前学んで講座でも毎回話している、4つの連想方法「接近、類似、対極、因果」が役に立ち、暮らしの中で練習してみると楽しいですよ。
<4つの連想方法>
①接近:近い関係にあるもの
②類似:似たもの
③対極:真逆のもの
④因果:原因と結果の関係
想像力とは異なるのが、主観的な解釈を入れずに誰が見ても同じような普遍的な情報であること。この発想ができると、視覚的な「見たままの情報」を言語化しやすくなります。
3. 主観で言語化する「五感的な視点」
いろんな文章に使える五感表現。グルメに例えるとこうなります。
視覚:盛り付け、色合い、シズル感、湯気や冷気、器やカテラリーなど
聴覚:ジュージュー(お肉)、シュワッ(炭酸)、調理中の音、咀嚼音など
嗅覚:匂い、香り、ツンとくるなど
味覚:食材や調味料、料理の味つけ、隠し味
触覚:歯応え、舌触り
この五感を、私が勝手にライター語録に変換してみました。
「見る」自分の目で現場を見る(取材)
「聴く」誰かの話を注意深く聴く(インタビュー)
「匂い」現地・現場の空気を感じ取る(取材)
「話す」現地の人・取材相手と会話する(インタビュー)
「触れる」文化・歴史・人の思考などに触れる(取材)
五感表現はロジックだけでは語り尽くせないもの。左脳が強い人は、自分の感情を言語化するのが苦手なように、主観で語る五感表現に苦戦していたようです。
逆に、右脳派の人は想像して書く五感表現は得意なようで、サクサクと上手に文章化してました。
じゃあ、論理的思考が強い人はどう書けばいいのか。
まず見たままの「視覚」から言語化する。そして特徴に気づけるか。最初は表現も偏るはずで自分が抱いた感情を「WHY」に変換することを習慣化していく。
例えば、リブステーキを食べたとき。
A:なぜ美味しいと思ったのか
B:なぜ盛り付けが美しいと思ったのか
C:なぜ肉汁ジュワ〜なステーキは美味しそうに見えるのか
⇓
A:食材が新鮮、独自のソース、焼き加減が香ばしい
B:副菜が彩り豊か、均等なカット、鉄板や器が粋
C:レアな焼き加減が絶妙、脂の旨味、シズル感
五感表現はすぐに身につくものではないので、グルメならグルメ本や雑誌を読んで表現力を学んだり、言葉のレパートリーを増やして、「おいしい」を使わずに言語化する。受講生の中には孤独のグルメを観た方もいました。
そして、類語のレパートリーを増やすこと。五感フル回転で、これでもかと何度も言語化しましょう。
4. 重要なポイントや特徴に気づく「差別化の視点」
これは比較対象があって、初めて気づけること。
例えば、いろんな飲食店やカフェで実食する。実際にリゾートホテルに泊まってみる。この体験があってこそ、自分の中に比較できる視点が生まれて、優れた特徴に気づけるようになる。
でないと、料理は何でも「おいしい」、ホテルは何でも「洗練されたホテル」になっちゃいますよね。
企業取材ならいろんな企業を取材して回る。いろんな企業インタビューの記事を読み漁るのもアリ。記事を読むにしろ、自分で行動・体験しないと、比較できる視点が生まれない。
1つのカフェに行った人と、10ヶ所のカフェで食べた方。明らかに後者は比較対象が増えますよね。
そこで自分が抱いた感情を「WHY」に変換して落とし込む。このメモ書きも1人でやろうとするから続かないだけで、友達と会ったときに感想を互いに伝えあえば、メモするのも楽しくなります。
比較対象が増えると、こだわりや特徴、差別化ポイント、特別感や注意点にも気づけるようになり、その視点が取材記事に生きてくるんですね。
せっかくなら自分の体験をnoteやメモ帳に書き残しておき、今後のライター活動に役立ててみてください。人の記憶は当てになりません。翌日には忘れちゃってませんかね?(私もです。笑)
取材ライター講座の活動記録をサクッと書くつもりが、ノウハウ記事になってましたが、もし今。上手く記事が書けない……と落ち込んでいるライターさんがいたら
・分解・分類・整理する法則
・連想ゲームで客観視点を引き出す
・WHYを落とし込む習慣化
・友達と感想をシェアする会
など、お試しくださいね。
1月14日に開講した取材ライター講座。実は2ヶ月コースのはずが、、、3月下旬に記事が公開されて、4月に2本目の取材を終え、5月から3本目の取材に突入します。
取材ライター講座 「ライターヴィレッジ沖縄版」まだまだ続きますーーー!!!
受講生が1本目に書いた記事を貼っておきます。
糸満漁民食堂さんの記事が公開されました。糸満漁民食堂の皆様、取材&写真撮影を快く引き受けてくださり感謝です。本当にありがとうございました(⌒∇⌒)。
— ゆきこ@沖縄在住ライター (@l_yhvk) March 18, 2026
沖縄の美味しいお魚を食べたい方、ぜひ“糸満漁民食堂”2号店の“那覇空港店”へ足をお運びくださいませ~#ライヴィジhttps://t.co/6PH1dMQewl
【沖縄・那覇グルメ】
— 結女(ゆめ)沖縄ライター (@yume_maeyama) March 20, 2026
国際通り近くの久茂地店と、首里城エリアの首里店がある「ズートンズ」を取材しました。
ハンバーガーは自家製ベーコンが香ばしく、
首里店限定のパンケーキはふわっふわ!2店舗とも長く続く、県民に愛されるお店です。
取材ライター講座 #ライヴィジhttps://t.co/gLBOPGjHJb
北谷町の #沖縄そば といえば #浜屋。
— アイリ (@shoka2026) March 22, 2026
取材させていただいた記事が完成しました。
美味しさはもちろん、お客様への感謝とお店の努力、
40年以上続く人気店の理由がわかりました。https://t.co/lZDImqEECH#ライヴィジ
那覇の国際通りから一本入った路地にある「大東そば 国際通り店」を取材してきました。大東そばと大東寿司を楽しめるお店。講座の2ヶ月で記事を公開できるのは嬉しい限り。取材相手の思いにふれられるのも魅力。#ライヴィジ みやねえさん(@miya_nee)のサポートに感謝です。https://t.co/Xip72qp0kc
— あきら | ライター@沖縄 (@iobou042) March 23, 2026
そして、7月4日開講。インタビュー・取材ライター育成講座「ライターヴィレッジ」4ヶ月コース
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ご覧いただきありがとうございます。疲れたときに甘〜いオヤツ食べます♫