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弓道に使われる長さ等の単位【弓道指導者様必見】

弓道で使われる長さの単位は、例えば並寸の弓長は七尺三寸(約221㎝)と、尺・寸で表現されます。

古来の基準は、洋の東西を問わず、身体の長さを基にした基準になります。1寸(約3㎝)は、象形文字である漢字の由来がそもそも、右手に親指を添えた形を表していると言われており、親指の長さが基準となっているようです。

これらの身体を基準とした長さの単位は西洋でも同様で、フィート(feet)はフット(foot)の複数形で人間の足の長さの基準で、インチ(inch)はラテン語で 12分の1 を意味する uncia に由来する言葉だそうで、親指の幅が足の長さの約12分の1程度だったことに由来するそうです。

1寸の10倍の十寸が1尺約30cmであり、それを基準として、弓長が表されます。並寸とは英語で「Standard Length、標準の長さ」のことであり、江戸時代に並寸が標準の弓長として標準化された話は、以下の記事でご紹介致しました。この並寸を基準に、江戸時代より前の時代に標準的だった長めの弓が二寸伸、三寸伸(伝統の弓長の最長の弓)、大的(遠的)・堂射等遠距離弓射の目的で、矢勢を鋭くする目的で弓長が切り詰められた弓を、三寸詰・五寸詰などと、並寸を基準にして表現されてきました。

また、小的前(近的)が15間(けん)約28メートル、というのも、1間が約6尺、約182cm程度で、だいたい人間の身長程度の基準になっていたようです。この話は、以下の記事にて詳しくご紹介しています。

和弓の籐装束にもこの単位が使われており、矢摺籐は弊社では平籐二寸(約6cm)、杉成籐三寸(約9cm)、上切詰一寸五分(約4.5cm)、下切詰一寸(約3cm)と、古来の伝統の基準を採用しています。

これらからもわかる通り、弓道弓具に使われる長さの基準は全て身体基準となっており、全てが3の倍数になっています。現代日本のセンチメートル・メートル基準に合わない場合があるのは、その為です。

またあまり一般には使われることは少ないかもしれませんが、弓1張分の長さをだいたいで一杖(いちじょう、ひとつえ)で、弓1張分と換算していたこともあったようです。巻き藁稽古では1杖分、間を空けることが重要で、さもないと引き込んで硬くなった巻藁や、金属の矢尻が埋まったままになっている巻藁に打ち込み、矢が跳ね返って怪我をすることを避ける教えになります。

石の如く さも硬からん巻藁を 細き矢にては 心して射よ (日置流)

という弓道教歌は、引き込んで粉状になった藁が巻藁内部で不純物や湿気と共に硬化し、特に細い矢では跳ね返り等で怪我をしないよう、安全に配慮した指導教歌になります。都市部では特に、道場のスペースに限りがあり巻藁から射位までの距離が短めの場合がありますが、上記の教えを守る事は、安全上からも肝要です。

このように、長さの単位ひとつとっても、弓道に使われている長さの単位を正確に理解することで、日本の昔の文化を理解し当時の知恵を得る事にもつながり、また世界の古今の長さの基準と比較することでも、深く日本及び世界の文化を知り、味わう事につながるのではないかと思います。

(出典)
・英単語 ”Foot”を徹底解説!使い方や謎を解き明かします(ステューディアス英語学院ホームページ)
・【不動産豆知識】体の大きさが元になった「尺貫法」(大京穴吹不動産ホームページ)
・大日本図書ホームページ

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