最近のミヨ子さん 転院②
(転院①より続く)
緊急搬送先の鹿児島市立病院で状態が安定したため、地域の病院に転院したミヨ子さん(母)。転院当日のやりとりのあと、気になることがいくつかあったので、転院に付き添った息子のカズアキさん(兄)夫婦に追加で聞いてみた。返信のメッセージはお嫁さん(義姉)から届いた。
Q:兄夫婦(家族)が来てくれたことをミヨ子さんは理解できてる様子か。
A:目をちゃんと開(ひら)けないので、たぶん解っていないと思う。
Q:転院先の病院では面会できるのか。
A:インフルエンザが流行していることもあり、面会は1人1週間に1回という規定。
(入院患者一人につきという意味か、特定の一人だけが週1回という意味か、面会者が誰でも面会は週1回のみ、1回一人という意味かは不明)
A:病室は相部屋か。
Q:当初の予定では4人部屋。
おおよその様子はわかったが、いずれにしても病院に委ねるしかない。それは転院前日に一度カズアキさんに電話して、すぐお見舞いに行けないことを詫びたとき、カズアキさんが言ったことでもある。
「俺たちも何もできないんだから。あとは病院に任せるしかないよ」
それにしてもミヨ子さんは衰弱した。体もだが、心というかいわゆる認知機能の低下が著しいように思う。緊急搬送されたとき、看護師さんから名前を呼ばれて「はい」と答えられたのは転院のつい3週間ほど前(最近のミヨ子さん まだ入院中)。
年明けにカズアキさんがお見舞いに行ったときも、「いま正月だよ」と言ったら「んだ(あらまあ)」と答えたらしいが、それなりに反応していたということだ。
ミヨ子さんに何かしてあげたいとずっと思っているわたしには、聞きたいことがもうひとつあった。
Q:内容(文面)まではわからないかもしれないが、気にかけてることを知らせたいので、カズアキさん宅に絵はがきでも送って、面会のとき見せてもらうことはできそうだろうか。
A:面会しての様子がまだわからないので何とも言えないが、とりあえず送ってもらっていいと思う。
そんなやりとりがあった翌日、わたしは冬の絵柄の絵はがき――絵手紙ふうに、図柄の空白にメッセージを書き込めるタイプ――に、ごくごく短いお見舞いを書き添えて投函した。うまくいけば、面会のときにカズアキさんかお嫁さん(義姉)が見せ、読み上げて聞かせてくれるだろう。ミヨ子さんがそれを理解してくれるかは、わからない。
絵はがきはもともと施設(グループホーム)への「定期便」として送るため買い置いてあったものだ。ミヨ子さんが自分ではがきを手に取って読むことはもうないかもしれないと思うと、胸が締め付けられる。
いずれにしても、次の連絡を待つしかない。それが少しでもよいものであることを祈りつつ。
